【15の春と定員内入学拒否】(その1)
あなた方は「教師」なのに、子どもの「教育の機会」を奪っています。
あなた方は自らが、教育なんてこの程度のものだと、自らの役割を否定していることに、気づく余裕もないのでしょう。
何をそんなに守りたいのですか。
何をそんなに怖れているのですか。
この子は、あなたと同じように小学校・中学校で学び、高校に行きたいと願う、ただの15歳の子どもです。
この子たちの中学卒業式を前に、あなたが、「総合的に判断」して出した答えをもう一度確認します。
「教育可能な定員は空いているが、教育の機会を奪うことにします」
「空いている席に座らせることはできない」
その答えを出すために、あなたは何をどのように「総合的」に「判断」したのでしょうか。
そう尋ねても、あなたは「総合的判断です」としか言えない。
「コミュニケーション能力がない」ともらす校長もいます。
コミュニケーション能力がない子は、高校に行きたいとは言わないでしょう。
コミュニケーション能力がない子なら、高校生になるために何年も受験を受けたりはしないでしょう。
コミュニケーション能力がない、のは別の人間、そうあなたのことです。
「席が空いているのに、どうして子どもの教育の機会を奪うのか」という問いに、「総合的判断」としか答えられない、あなたのことです。
何をそんなに守りたいのですか。
何をそんなに怖れているのですか。
この子は、あなたやあなたの子どもと同じように、この国の小学校・中学校で学び、高校に行きたいと願う、ただの15歳の子どもです。
この子たちの同級生や「きょうだい」は、この子たちが高校生になることを疑いません。
北海道から沖縄まで、「同級生」や「きょうだい」は疑いません。
小学校、中学校で、9年間もコミュニケーションし、育ちあってきたからです。
小学校や中学校の先生たちが、子どもたちみんなに、「あなたたちと学ぶ機会を持ててよかった」と伝えてきてくれたからです。
何をそんなに守りたいのですか。
何をそんなに怖れているのですか。
最新の画像もっと見る
最近の「0点でも高校へ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- ようこそ就園・就学相談会へ(423)
- 就学相談・いろはカルタ(60)
- 手をかすように知恵をかすこと(27)
- 0点でも高校へ(392)
- 手をかりるように知恵をかりること(60)
- 8才の子ども(160)
- 普通学級の介助の専門性(54)
- 医療的ケアと普通学級(90)
- ホームN通信(103)
- 石川憲彦(36)
- 特別支援教育からの転校・転籍(48)
- 分けられること(67)
- ふつう学級の良さは学校を終えてからの方がよくわかる(14)
- 膨大な量の観察学習(32)
- ≪通級≫を考えるために(15)
- 誰かのまなざしを通して人をみること(132)
- この子がさびしくないように(86)
- こだわりの溶ける時間(57)
- 『みつこさんの右手』と三つの守り(21)
- やっちゃんがいく&Naoちゃん+なっち(50)
- 感情の流れをともに生きる(15)
- 自分を支える自分(15)
- こどものことば・こどものこえ・こどものうちゅう(19)
- 受けとめられ体験について(29)
- 関係の自立(28)
- 星になったhide(25)
- トム・キッドウッド(8)
- Halの冒険(56)
- 金曜日は「ものがたり」♪(15)
- 定員内入学拒否という差別(76)
- Niiといっしょ(23)
- フルインクル(45)
- 無条件の肯定的態度と相互性・応答性のある暮らし(26)
- ワニペディア(14)
- 新しい能力(28)
- みっけ(6)
- ワニなつ(352)
- 本のノート(59)
バックナンバー
人気記事