15の春と定員内入学拒否（その４）

15の春と定員内入学拒否（その４）



人権とは「自分を大切にする心」。

そうであるなら、この子はまさに「自分を大切にする心」を、
「0点でも高校をあきらめなくていいこと」を、
小中学校の9年間で学んだことになる。
真の人権を学んだことになる。


同級生たちと共に。
自分を大切にする心、あきらめない心を、学んだのだ。


この子たちが高校生になることを疑わない同級生たちもまた、人権が「自分を大切にする心」であり、それは「障害」があろうがなかろうが同じだということを学んだ。


それを、私たちに伝えてくれる。

私たちが知らなかった新しい感情と新しい理解。

そこに、この子たちの確かな声と言葉がある。