ねがい

ねがい



ぼくは、だれ

ぼくは、みんなとちがう？
何がちがうの？
どうしてちがうの？
ちがうってなに？
ぼくは　だれ？

みっともない
はずかしい
なさけない
なにやってんの


なんにもやってない
気づいたら、ぼくは　ここにいた
ぼくはぼく

どうして？
なんで？
いくら聞かれても　ぼくにはわからない

きづいたらぼくはここにいた
でも、ぼくはいる場所をまちがえた
生まれるところをまちがえた
ぼくのいるところかここじゃなかったのかも

ぼくがぼくでいるところ
ぼくがぼくでいることをたしかめることができる場所
ぼくがぼくでいることをたしかめることができる人
ぼくをぼくとみてくれる人
ぼくを呼んでくれる人
ぼくを聞いてくれる人
ぼくに出会う人

ぼくがいる
ここにいるぼくを、しっている人にあいたい
ぼくがここにいることに首をかしげない人にであいたい

ぼくがぼくであることに
ぼくが首をかしげないでいられるように

なにもかんがえず、なにもおもわなくても
ぼくがここにいられるように
ぼくがなにもかも忘れて
みんなとおなじただのこどもでいられるように

そんな子どもでいたかった
ぼくがこどものころにねがったこと