ワニなつノート

保育園の「定員内保留」のこと


保育園の「定員内保留」のこと

       
―――その子は2歳まで呼吸器を使っていた。

きょうだい3人が通っている保育園に入れたいと思ったが、「申し込みはできるけれど呼吸器をつけていると入れない」と言われ、あきらめていた。

《2歳8か月》 「主治医から完全に呼吸器卒業!」と言われ、保育園に申し込むが、入園の保留通知が届く。定員いっぱいの為。

《3歳5か月》 再度、入園申し込み。保留通知が届く。
「職員の調整ができず定員がいっぱいの為」。

前回と保留の理由が微妙に違う。
電話で保留の理由を確認すると、 20名枠のところ19名在園とのこと。

定員は1名空いている。。。。。 

どうして?

ここで私たちの会とつながることに。

2月10日、保育課の窓口で保留の理由を聞きに行った。
すると、「他に手のかかる子がいるからムリです」とあっさり言われる。

「それは理由にならないでしょう? もしかしたらこの子がダウン症だから、手がかかるからっていうことですか?」と聞くと、慌てて「障害が理由ではありません」という。

「それなら、他に手のかかる子がいるとか、なんの理由にもならないでしょう」

要望書を出してみると、次の回答が届いた。


【従事する職員の状況等によっては、その施設で安全に保育するための受け入れ環境が十分ではないと判断される場合があり、ご案内がなされないことがございます。】
      

これって、「障害を理由」と言葉にしないだけで、定員に空きがあってもいくらでも断れるってことじゃないのかな。

「従事する職員の状況」を調整し、保育を必要とする子どもと親を守るのが、市役所保育課の仕事ではないのかな。

      
ちなみに、千葉市の人からこんな情報をもらいました。


【うちも千葉市の公立保育園に申し込んで待機児童をしていた際、定員の空きがあるのに「定員が一杯」と言われていたことが偶然分かりました。(区役所に提出済みの書類をもう一度見せてもらったら、付箋にその旨がメモしたままになっていて、発覚しました)

すぐに高村さんと市役所の保育園担当者に訴えに行ったら、 翌日には「区役所の窓口担当者が間違った対応をしてしまった。申し訳なかった。今後はきちんと教育します。」と担当者から謝罪の電話が来て、一瞬でその保育園に入れました。

千葉市は「法定の人員に順じた定員が空けば、障害児でも順番待ちの子は一般の子供と同じように入れる。その子に加配が必要なら登録保育士の中から探す。その加配保育士が見つかるまでの間入園を待たせるということはない。とりあえずは園内の保育士で工夫したり、役所の幼保運営課で保育士の資格がある人を派遣したりしてどうにかする。」 というしくみになっていることを再確認して、これから再発しないように約束してくれました。】


千葉市や他市でできていることが、松戸市でできない訳がないと思う。そもそも保育課は、「合理的配慮の不提供が差別」だってことを知らないんじゃないかな。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ようこそ就園・就学相談会へ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事