物語としての自立生活ケア(9)
岩ちゃんブログに、
【知的当事者のヘルパーと言うものが「高齢者介護」としての
ヘルパーでないと言う事は、集まった皆さんの共通理解。
では、知的当事者を対象とする「ヘルパーとは?」何なのか?】
という言葉があって、
「あれ?」っと思いました。
でも、人のブログに(・・? ???ばっかり書き込んでると、
「性格ワル」って思われそなので、
自分とこで考えることにしました(・。・)
Hideのお母さんは高齢者の訪問介護やってるし、
こうちゃんのお母さんは高齢者の相談員やってるし、
天ちゃんのお母さんはたしかケアマネやってたよなー。
それに、今は自宅で人工呼吸器をつけて暮らしてる
優くんのお母さんも高齢者施設の仕事をしている。
たぶん、「障害のあるふつうの子ども」を
高校まで当たり前に通わせることを、
(当たり前でない苦労をしながら)
がんばり通したこのお母さんたちは、
介護、介助、ヘルパーの仕事を、
高齢者と障害者に分けて考えてはいないだろうと思います。
私が考えてきた「普通学級の介助の専門性」という言葉も、
「介護の専門性とは何か」という本から拝借したものでした。
その本の中に次のような話があります。
☆ ☆ ☆ ☆
【…たとえば、多くのグループホームは
『家庭的雰囲気を守れる人』が入るところだとして、
問題行動が出てくれば特養ホームへと追い出すし、
車椅子利用者の要介護度が3になったというだけで
退所させているという。
痴呆も車イス利用者も相手にしないで、介護といえるだろうか。
そうした人こそを受け入れるべきだと考えて
実践してきた私たちにとっては、それは『遊び』にしか映らない」
「…『ピック病の人が5人います』と言われて驚いた私は、
すぐに仙台を訪ねることにした。
何しろ、ピック病の人たちはとても生活の場での介護は
無理だとされていて、精神病院の独居に入れられたり、
薬でコントロールされている人が大半だからだ。
しかし、そこでは、………いずれも鍵をかけないところで
何とか暮らしているのだった。
ピック病の症状である常同性につきあうためなら、
万引きだって止めずに、
逆に本人が落ち着くために利用しようという
この寛容度こそ、介護の専門家がもつべきものではないか。
店の人の『特異な存在として見る目』を、
説明して『寛容のある目』に変えていくこともまた専門性だ。】
「介護の専門性とは何か」三好春樹 雲母書房
ピック病の説明とか、細かい話は省くけど、
これって、岩ちゃんが今まで地域でやってきたことと同じでしょ。
「コンビニのガラスを割ってしまっても…」とかさぁ。
(つづく)
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