【第一幕】 《定員遵守の通知》
「定員ってなに?」
「毎年、中学卒業生の数を調べて、すべての子どもに教育の機会を与えられるよう、教室や机や椅子や先生の数を準備した、受け入れ人数のことだよ」
「じゅんしゅってなに?」
「法や道理にかなうように良心にしたがって守りなさい、ということだよ」
「何を守るの?」
「定員だよ。これだけの人数の教育ができる学校を用意しました、という県民との約束、中学生との約束が定員だから、その約束は守らなければいけない、ってことさ」
「でも定員が空いていても、入れない子がいるよ」
「高校には入試があるからね」
「校長先生は約束を守らなくていいの?」
「合否は、校長が決めることだから」
「でも通知を出して、指導しているんでしょ?」
「県民との約束は大切だからね」
「大切なことを、校長先生は守らなくていいの?」
「《能力・適性》を判断するのは、校長なんだよ」
「でも学校を設置しているのも、校長を任命しているのも、同じ教育委員会でしょ」
「・・・」
「定員遵守の通知の意味も判断できない人に、教育を受ける機会を奪う判断をさせておいてもいいの?」
□
県民との約束を守れない人が、どうして校長なの?
教育委員会の通知も指導も守れない人が、どうして校長なの?
大切なことも分からない人がどうして校長なの?
どうしてそんな人を校長に選んだの?
間違えたの?
そんな最低の人間だと知らなかったの?
最新の画像もっと見る
最近の「0点でも高校へ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- ようこそ就園・就学相談会へ(423)
- 就学相談・いろはカルタ(60)
- 手をかすように知恵をかすこと(27)
- 0点でも高校へ(392)
- 手をかりるように知恵をかりること(60)
- 8才の子ども(160)
- 普通学級の介助の専門性(54)
- 医療的ケアと普通学級(90)
- ホームN通信(103)
- 石川憲彦(36)
- 特別支援教育からの転校・転籍(48)
- 分けられること(67)
- ふつう学級の良さは学校を終えてからの方がよくわかる(14)
- 膨大な量の観察学習(32)
- ≪通級≫を考えるために(15)
- 誰かのまなざしを通して人をみること(132)
- この子がさびしくないように(86)
- こだわりの溶ける時間(57)
- 『みつこさんの右手』と三つの守り(21)
- やっちゃんがいく&Naoちゃん+なっち(50)
- 感情の流れをともに生きる(15)
- 自分を支える自分(15)
- こどものことば・こどものこえ・こどものうちゅう(19)
- 受けとめられ体験について(29)
- 関係の自立(28)
- 星になったhide(25)
- トム・キッドウッド(8)
- Halの冒険(56)
- 金曜日は「ものがたり」♪(15)
- 定員内入学拒否という差別(76)
- Niiといっしょ(23)
- フルインクル(45)
- 無条件の肯定的態度と相互性・応答性のある暮らし(26)
- ワニペディア(14)
- 新しい能力(28)
- みっけ(6)
- ワニなつ(352)
- 本のノート(59)
バックナンバー
人気記事