一人ディズニー見聞録

ディズニーを切り口に世の中の出来事を紹介しています。ディズニーソングのコンサートレポートも書いています。

ディズニー・オン・クラシック 2022 12/9公演 第2部

2022-12-15 07:28:00 | コンサート

〈第1部終了後に登場したノートルダム大聖堂の模型〉


12/9(金)、「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2022」が、みなとみらいホールで行われた。昨日は第1部を紹介し、本日は第2部を紹介する。

第2部が定刻通りに始まり、ナビゲーターのささきフランチェスコさんと指揮者のリチャード・カーシーさんのトークセッションが行われた。フランチェスコさんはリチャードさんに、ディズニー・オン・クラシック(以降オンクラ)への想いや日本で何がしたいかなど、3年ぶりに来日したリチャードさんに様々なことを聞いていた。

その中でリチャードさんは、日本の歴史や文化を知るために、休養日に桜木町駅近くの伊勢山皇太神宮に行き、崎陽軒の「シュウマイ」弁当を食べたいと言った。

リチャードさんから思わぬ言葉が出て、会場は爆笑に包まれた。しかし、フランチェスコさんは冷静に「リチャードさん、シウマイ弁当ですよ」と正しい商品名を言って、会場はさらに沸いた。するとリチャードさんは、「シュウマイ?」と言い、フランチェスコさんは「シウマイです」と、リチャードさんに「シウマイ」という言葉を教えたのだ。そのやり取りを観客は温かく見守り、最終的にはリチャードさんが「シウマイ弁当!」と覚えて盛大な拍手が起きた。もしかすると、この日一番の拍手の音量だったかもしれない。

第2部は、大人気作品『シウマイ弁当』、じゃなくて『ノートルダムの鐘』から演奏された。前回書いた公演レポートでは、『ノートルダム~』で唄うシンガーについて触れたが、今回は音について書きたいと思う。

この日のコンサートは、通常公演時よりオーケストラの人数を増やして演奏する、大編成コンサートの日だった。人数が増えれば、それだけ音も大きくなり厚みが増すようになる。第1部から感じていたが、やはり音が大きくなればそれだけ演奏に引き込まれて、演奏曲の世界観により浸りやすくなると感じた。

『ノートルダム~』はシリアスな場面が多いため、劇中の音楽も暗くて重たい印象がある。そのため、大編成のオーケストラで重厚感あるサウンドを演奏すると、音に厚みが増して、より迫力感ある音となり、その曲の世界観を強く感じられた。

中でも、悪役のフロローがヒロインのエスメラルダへの歪んだ愛を唄った『罪の炎』、主人公のカジモドがノートルダム大聖堂でフロローたちの軍隊と戦う際に流れる『サンクチュアリ』は、暗さと重さが分断に増された曲であるため、大編成のオーケストラで演奏されると、音に圧倒されて観ている側が本当にその場面にいるような感じになった。

一方、暗くて重たくない曲で大編成オーケストラの凄さを感じるものがあった。それは、『僕の願い』だ。主人公・カジモドが外に出たい想いを唄った同曲を大編成で演奏されると、雄大なサウンドがさらに増して、聞いていてこちらも希望感や元気を貰った。

大編成オーケストラのサウンドに圧倒されていると、気がついたら全編終わっていた。それぐらい大迫力のサウンドが、私たち観客を作品の世界に集中させてくれたと思った。このような貴重な経験をさせてくれたオーケストラジャパンには感謝しかない(もちろん、シンガーやリチャードさん、ナビゲーターのフランチェスコさんにも感謝です)。

「この感動をもう一度味わうには、来年の秋ツアーまで待たないといけないのか」、と思うと早く来年の秋になってほしい。しかしこの日の感動は、来年の大編成コンサートの日まで続くに違いない。

〈第2部セットリスト〉

①『ノートルダムの鐘』

『ノートルダムの鐘』、『巣立ちの朝』、『僕の願い』、『エスメラルダ』、『フロローの正義』、『トプシー・ダーヴィー』、『フェスティバルでの出来事』、『屈辱のモンスター』、『大聖堂』、『ゴッド・ヘルプ』、『ベルタワーへようこそ』、『大脱出』、『天使が僕に/罪の炎』、『災い』、『ガイ・ライク・ユー』、『胸の傷/天使が僕に(リプライズ)』、『フロローの罠』、『僕はどうかしてる』、『奇跡の法廷』、『ストップ!/一網打尽』、『サンクチュアリ!』、『フロローの最期』、『輝きの中へ』、『ノートルダムの鐘(リプライズ)』

②アンコール『星に願いを』、『サム・デイ』、『ノートルダムの鐘(リプライズ)』