一人ディズニー見聞録

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ディズニー・オン・クラシック ジルベスター・コンサート 2021/2022 第2部

2022-01-02 16:28:05 | コンサート

(第1部からの続き)

第1部終了後、スクリーンに巨大な時計が表示され、午後11時35分を示していた。1部の最後に私たち観客は、12月31日の午後11時15分にタイムワープをしていたため、その時間から進んだ時刻がスクリーン上の時計に表されていた。

20分の休憩を終え、新年までの残り時間が5分になると出演者がステージに揃い、司会のささきフランチェスコさんが5分後に行われる新年のカウントダウンについて説明。今年は新型コロナウイルスの影響で、客席から声を出さずに心の中でカウントするように伝えられた。特別な年ならではの演出だが、この生活様式に慣れてくると受け入れられるものだ。

フランチェスコさんが壇上で軽快にMCトークをしていると、新年まで残り20秒前になったため慌ててカウントダウン体制に入った。そして10カウント数えた直後、第2部1曲目の東京ディズニーランド「ディズニー・ファンティリュ―ジョン!」より『フェアリー・ガーデン』が始まり、同時にクラッカーが鳴り響き、2022年が幕を開けた。新年を祝うにはピッタリのリズムにメロディで、会場全体が祝福ムードに包まれた。

続く2曲目は、2組のスペシャルゲストが登場。最初の1組目は、斎藤守也さんと圭土さんの兄弟ピアノデュオのレ・フレール。1台のピアノを2人でで弾く4手連弾のプレイスタイルで人気を博す兄弟デュオは、『アラジン』より「フレンド・ライク・ミー」、『パイレーツ・オブ・カリビアン』より「彼こそが海賊」を演奏。スクリーンには2人の手の動きが映し出され、交錯するんじゃないかとハラハラドキドキしたが、演奏は完璧だった。そして3曲目には、THE ORCHESTRA JAPANと一緒にレ・フレールの代表曲のディズニーメドレー『クラブ イクスピアリ』が披露された。新しい形のディズニーメドレーは、会場を大いに沸かせた。

レ・フレールが終えた後に登場したのは、『モアナと伝説の海』でヒロイン・モアナ役の日本語版声優を務め、主題歌『どこまでも ~How Far I'll Go~』を歌った歌手・俳優の屋比久知奈(やびくともな)さんだ。ディズニー映画をきっかけに歌手やミュージカル俳優として活動する屋比久さんは、自身が影響を受けた『リトル・マーメイド』の『パート・オブ・ユア・ワールド』と『ポカホンタス』の『カラー・オブ・ザ・ウィンド』を英語で披露。原曲を聞いているかのような歌声に感動した後、彼女の代表曲『モアナ~』の『どこまでも~』を日本語で披露。屋比久さんが歌う姿は、劇中のモアナにそっくりで、実際にモアナが目の前で歌っているように見えた。

第2部最後の曲は、映画『リメンバー・ミー』から『リメンバー・ミー』、『ウン・ポコ・ロコ』、『音楽はいつまでも』など13曲が披露された。『リメンバー・ミー』は前公演「ディズニー・オン・クラシック~まほうの夜の音楽会 2021」から引き続き登場。音楽でつながる家族の絆を描いた作品であるため、どの曲も感動に溢れており、涙が止まらなかった。感動を提供し続けてきた今コンサートのラストにはふさわしい曲だった。

全曲終了後アンコールが行われ、スペシャルゲストを含めた出演者が再びに舞台に集結。すると、司会のフランチェスコさんがタイムワープしていたことを教えてくれた後、再び元の時間に帰ってきた(「スター・ツアーズ」の演出を用いて)。そして「ディズニー・オン・クラシック」恒例の『ピノキオ』より『星に願いを』が合唱された。残念ながら、新型コロナの影響で声は出さずに心の中で歌うように伝えられたが、心の中で歌っても感動し、感極まった。

午後4時40分頃。魔法の時間は終わりを迎えた。あっという間であったが、この時間は美しく感動的なものだった。新型コロナにより先行きが不透明になった現代において、感染症対策を徹底したことで行えた「ディズニー・オン・クラシック ジルベスター・コンサート 2021/2022」。2022年で20周年を迎えるこのコンサートは、年末の新たな風物詩になると同時に、先行きの見えない現代における希望の光となるだろう。


<曲目>
<第1部>
Ⅰ 『ディズニー ミュージックパレード・ゲームテーマソング』
Ⅱ 東京ディズニーランド「ワンマンズ・ドリームⅡ―ザ・マジック・リブズ・オン」より『ワン・マンズ・ドリーム』
Ⅲ アルティメット・プリンセス・セレブレーション 日本語版テーマソング『Starting Now ~新しい私へ』
Ⅳ 『組曲:スター・ウォーズ』
  「メインタイトル」、「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」、「運命の戦い」、「レイア姫のテーマ」、「王座の間/エンド・タイトル」

<第2部>
Ⅰ 東京ディズニーランド「ディズニー・ファンティリュ―ジョン!」より『フェアリー・ガーデン』
Ⅱ スペシャルゲスト

レ・フレール
『フレンド・ライク・ミー』/『アラジン』、
『彼こそが海賊』/『パイレーツ・オブ・カリビアン』
『クラブ イクスピアリ』(ディズニーメドレー)

屋比久知奈
『パート・オブ・ユア・ワールド』/『リトル・マーメイド』
『カラー・オブ・ザ・ウィンド』/『ポカホンタス』
『どこまでも ~How Far I'll Go~』/『モアナと伝説の海』

Ⅲ 『リメンバー・ミー』より
「将来は靴職人?」、「リメンバー・ミー(エルネスト・デラクルス・バージョン)」、「運命のギター」。「マリーゴールドの橋を渡って」、「ウン・ポコ・ロコ」、「デラクルスとフィエスタ」、「ぼくたちファミリア」、「リメンバー・ミー(ララバイ・バージョン)」、「フリーダのファンファーレ」、「哀しきジョローナ」、「大きな鐘が落ちる時」、「リメンバー・ミー(リユニオン)」、「音楽はいつまでも」

<アンコール>
『星に願いを』/『ピノキオ』