ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

認知症の夫は介護歴満12年

2024-03-25 15:26:57 | エッセー
 早朝のオンザ・ベッドレッスンを終わってから、今日の献立を考えるのも
習慣の一つだ。健康の基本は食生活で、夫が長生きしているのも、いろいろ
考え栄養バランスの摂れた食事が元だと思っている。
 夫は「カリウム過多」と言われたのは、多分2年近いと思うが、緑黄色野菜、豆類、海藻類、果物、生野菜など、体に良いと思うものばかり。
 そのため、全く食べさせない訳にはいかず、いろいろ工夫している。

先月「心臓のカテーテル手術」のため、わずか3日間の入退院で、認知症が
進行したが、いろいろ努力した結果大分以前に近くなった。
 でも口数が少なくなり、明るさがなくなって私が話しかけないと黙っている
ことが増えた。「アルツハイマー認知症の初期」と、都立松沢病院で診断
された「2011年3月9日の寒い日」だったが、その日の印象は強烈で
決して忘れない。(心理のプロとして絶対に怒らせない介護をしよう)と
自分に誓ったからだ。

 私の持てる知識をフル回転して介護しているが、認知症歴満12年、その間
救急車13回、でもよくぞ元気でいてくれると思う。
 先月受けたカテーテル手術は12回目だそうで、大層驚いたが、91歳
でできたのはやはり体力があったからだが、もう次はないと思っている。
 素直で大変介護しやすく、すぐ忘れるがその場ではある程度理解して
くれる。「少しでも幸せな状態で長生きして欲しい」と、いろいろ工介護している。

 私達は大昔からから「尊厳死協会」に入っているし、それを訪問治療の
先生にも伝えてあるので、余計な治療はしないことにしている。
 食べられなくなったら、もう寿命だと思うが、今はほぼ以前に近く
なったが、自然な状態に任せる覚悟はある。
 私もこれ以上長生きは望んでいない、自分的にはかなり満足できた人生
だった。でも、「心の中の理想」はやはり実現したいので、もう少し努力
してみたい。二人で年齢なりに穏やかで、できるだけ楽しく生きていたい
と思っている。

 

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