ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

早春の一日

2018-03-05 07:00:21 | エッセー
 突然今朝想いついて、生母のお墓参りをしようと思った。
今日はレッスン日だが予約がないので、10時に家を出て新宿で、丸ノ内線で
四谷3丁目で降りた。華やかなスプレーバラを買って「笹寺」へ行ったが
日曜日なのに人影はまったくなかった。母の墓前で手を合わせながら、乳児の私を
置いて家を出なければならなかった母の気持ちを改めて思った。
※笹寺の慶応大学解剖教室の動物慰霊塔

 


 帰りは新宿御苑を抜けて新宿駅まで歩こうと思ったが、御苑は日曜なのにあまり
人はいなかった。通り抜けて帰るつもりだったけど、思わず中の道を歩いてし
まったが、まだ桜のつぼみは固かった。華やかなピンク色に近づいてみると、それは
河津桜でそこには人が群がっていた。新宿門に近いところに梅が咲いていたが、ほの
かな香りが、辺り一面に漂っていた。

 

空は青く雲ひとつなく、とても暖かかったが、芝生広場にはお弁当を広げている
家族もいた。人影はまばらで桜が咲くと物凄い人出だが、静かな御苑もなかなか
良かった。「あんなに淋しかった甲州口が」と、隔世の感にひたりながら坂道を
歩いたが、「何か疲れた」と感じた。いくら気持が若くても、やっぱり年齢は争え
ないと感じて、小田急線に座ったらホッとした。家についたら娘が来ていて
「笹寺から新宿駅までは結構な距離よ。ママは元気だけど十分疲れるのは当たり
まえでしょ」と笑われた。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする