●五体俳句421・かんばせ2・阪田昭風1・2019-03-03(日)
○「かんばせに歳月の艶古雛」(「嵯峨野」)(阪田昭風1)
○季語(古雛・仲春)(「俳句201403」より引用)【→五体俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:「かんばせ」とは顔。歳月を経るごとに艶を増してくる古雛の顔。木箱に納まりまた一年を経てさらに艶を重ねるのだろう。
●阪田昭風(さかたしょうふう)
○好きな一句「大川を潮さしのぼる夏隣」(「嵯峨野」)2
○季語(夏隣・晩春)(「俳句界201303別冊・平成名句大鑑」より引用)
【Profile】:1935年京都府京都市出身。1982年→村山古郷、1987年→村沢夏風に師事、「嵯峨野」入会。第5代目「嵯峨野」主宰から名誉主宰。俳人協会会員。横浜市在住。
↓
■Pickup「雛(仲春)」11句(20190303)
01「裏山の日暮が見えて雛祭」(齋藤愼爾)(『冬の智慧』1992)(五感俳句164視覚11)
02「雛このさらはれさうな軽さかな」(津川絵理子)(『和音』2006)(好きな一句)
03「幽閉のごとく雛を納めけり」(斉田仁)(『異熟』2013)(好きな一句)
04「戸口まで日暮来てをり内裏雛」(永島靖子)(好きな一句)
05「雛の日の雪淡く木に触れて降る」(今枝蝶人)(『夏樹』1952)(好きな一句)
06「ひとつづつ影を増やして雛飾る」(齋藤朝比古)(「懸垂」50句)(好きな一句)
07「少年に結界となる雛の間」(復本鬼ヶ城)(好きな一句)
08「紙雛に野の花の櫂持たせけり」(浅井民子)(好きな一句)
09「垂下がるとも浮游とも吊し雛」(透次)(『浮游』2018)(挿絵俳句368 )
10「たましひの遠出してゐる男雛かな」(柴崎富子)(好きな一句)
11「かんばせに歳月の艶古雛」(阪田昭風)↑
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます