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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五感俳句601「元朝や荒地のやうな顎を撫で」(金森直治)

2023-01-01 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句601・触覚27・金森直治01・2023-01-01(日)
○「元朝や荒地のやうな顎を撫で」(金森直治01)
○季語(元朝・新年)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:取り上げるべき要素の多い贅沢な俳句。方法の「やうに」を使った直喩の句。そして五体の「顎(あご)」の句。しかし句の主体となっているのは顎を撫でるときのざらざらとした感触。五感の触感である。「荒地」は不精ひげの感触か。


金森直治(かなもりなおじ)
○好きな一句「元日の港の風は冥府より」(「郭公」)02
○季語(元日・新年)(「俳句201705」より引用)

【Profile】:1930年愛知県名古屋市出身在住。金森度量衡店を経営。釣歴は約半世紀、主にイシダイ釣りに傾注する。釣りコラムニストとして活躍。「釣りに関する浮世絵」を蒐集。国内随一の質・量を誇る「金森コレクション」として知られる。「雲母」に入会。「白露」創刊同人。「郭公」同人。

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