俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●色彩俳句0100・鉄色03・赤尾兜子・2012-10-24
○「鉄色のみなぎる海へいなびかり」(『蛇』1959)(赤尾兜子01)
○季語(いなびかり・三秋)
【鑑賞】:色彩俳句の「鉄色」。なぜか3句目と、案外多く扱われる色です。鉄の色が充満した海の沖に、てらてらと稲光が見えます。距離も遠く、雷鳴はほとんど聞こえません。
○赤尾兜子(あかおとうし)(1925~1981)
○好きな一句「音楽漂う岸侵しゆく蛇の飢」(『蛇』1959)02
○季語(蛇・三夏)
【Profile】:兵庫県姫路市生まれ。新興俳句運動に参加。「坂」「俳句評論」を創刊、のち「渦」を創刊主宰。晩年は伝統俳句に戻る。56歳で1981年の鉄道事故で急逝。後「渦」は夫人の→赤尾恵以主宰によって継承。
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赤尾兜子掲載句
03空鬱々さくらは白く走るかな(『歳華集』1975)(さくら・晩春)〈色彩124・白23〉2013/4/10
04まくらやみモネの水蓮ただ一花(睡蓮・晩夏)〈特集278・画家俳句1-7〉2016/5/13