切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『上京ものがたり』 西原理恵子 著

2005-06-19 11:30:00 | 超読書日記
コリン・ウィルソンの本からとった「超読書日記」もなんだかマンガばかりになってきた。でも、はっきりいって、今騙されたと思っても読んでみる価値があるのは芥川賞より断然手塚賞でしょ。というわけで、三冊目の手塚賞作品、西原理恵子(というか"サイバラ"の方がしっくりくるな。)の『上京ものがたり』なんですけど、これも良かったんだな! 第九回手塚治虫文化賞 短編賞 帯に書いてある「東京で一人暮らしをしている . . . 本文を読む
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貴乃花はハムレットか?二子山一家騒動。

2005-06-18 11:00:00 | TVピープル
軽い気持ちで書いた前回の記事(最近よく喋る貴乃花。)に驚くようなアクセス数ありがとうございました。関心度高いんですね。 世の中の反応は概ね貴乃花に冷ややかな気がしますが、何が彼をここまでさせているのか?わからないところではあります。わたし自身あまりまじめにテレビを見ていたわけではないので、印象だけ言うと、理屈ではない感情の部分に揺り動かされて行動してるのかなってところですね 本音のところ、わた . . . 本文を読む
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「柳家小さん」来秋復活…長男・三語楼が襲名へ

2005-06-18 07:31:12 | 新釈落語噺
へぇ~って感じ。わたしはてっきり小三治が次の小さんを継ぐものだと思っていたし、確か亡くなった小さんもそんなことを言っていたと記憶している。(「小三治」の名前を継いだ人が次の小さんを継ぐというのは一応決まったコースではあるしね。)でも、本人が固辞してるんじゃしょうがない。しかし、小三治の名跡を継承してる責任はどうなるんだって気もするが。 小三治は「らくだ」がちょっと聞いたことがないような怖い「らく . . . 本文を読む
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八月納涼歌舞伎 演目発表。

2005-06-17 07:15:07 | かぶき讃(トピックス)
毎年恒例の歌舞伎座の納涼歌舞伎。演目が発表になった。あまり、納涼歌舞伎とは相性の良くない私ですが・・・。 ・八月納涼歌舞伎(松竹) 今回個人的に楽しみなのは、「伊勢音頭」。三津五郎の福岡貢に、勘三郎の万野。(しかし、働きすぎだなあ勘三郎。体大丈夫なんですかね?七月は休みなんだろうけど。)いや~な女の典型・万野をどう勘三郎が演じるか?相手役がライバル三津五郎だし熱演になりそう。 第三部の串田和 . . . 本文を読む
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『夕凪の街 桜の国』 こうの史代 著

2005-06-17 00:13:22 | 超読書日記
これは良い!手塚治虫文化賞新生賞を受賞したこのマンガ。広島の原爆を扱った作品なのだけど、大げさなセンチメンタリズムとは無縁の、さりげなく切ない、そして胸を衝く傑作です。 小説にせよマンガにせよ、「原爆」を扱った作品というのは、何か過剰に象徴的な意味を原爆や核に持たせるきらいがあってどうも苦手だったのだけど、この作品は日常や家族の中にさりげなく「原爆」の問題をすべり込ませていて無理がない。わたし自 . . . 本文を読む
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『愛の流刑地』は果たしてエロか?

2005-06-16 00:37:41 | 超読書日記
自分のブログのアクセス解析を見てるといろいろなことに気づかされる。基本的に歌舞伎ネタ目当てで来てくれる方が主流である一方、何気なく書いたネタがなぜか根強い人気のアクセス数を維持していたりすると不思議な気持ちに襲われる。長い前置きになったけど、そんな不思議な人気を集め続けているのが、日経新聞に連載中の小説『愛の流刑地』ネタで書いた記事。 【過去に書いた記事】 ・日経新聞の『愛の流刑地』 ・今日のア . . . 本文を読む
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最近よく喋る貴乃花。

2005-06-15 23:45:00 | TVピープル
今朝テレビをつけたら驚いた!貴乃花が「特ダネ」に生出演!おまけによく喋る喋る!このひと、意外とちゃんと喋れるんですね。(別に馬鹿にするわけじゃあないんだけど。) いろいろな意見もあるのでしょうが、テレビに出るようになった貴乃花にわたしはわりと肯定的。例の家族の問題にはまったく関心がないのだけど、自分の考えを自分の言葉で語るという姿勢自体は嫌いではない。(もっとも、彼の戦略が今回の件で成功している . . . 本文を読む
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作家、倉橋由美子さん死去

2005-06-14 08:33:33 | 超読書日記
初期の短編ぐらいしか読んでいないので、いい読者ではないのだけど・・・。内容よりインパクトがあったのはあの独特な文章。皮膚呼吸できないがうえに自分の皮膚を感じるみたいな、閉塞感、圧迫感を感じる文体。この人の「閉じてる」感じって、少女マンガの24年組に通じるものがあると思うんだけど・・・。 簡単に言っちゃえば、「実存主義のりのスタイル」とひと括りにされてしまいがちだけど、初期の大江健三郎の血湧き肉踊 . . . 本文を読む
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大騒動になってきた日活・USEN問題。その2

2005-06-13 18:55:00 | アメリカの夜(映画日記)
たびたび取り上げてきたこの問題。明日には「USENへの売却阻止」を掲げた大集会が開かれるとか。老舗企業をめぐるこの問題も「企業は一体誰のものなのか?」ということを問いかけるものになってきた。 緊急告知「USENへの売却阻止!6・14日活争議支援集会」 近頃、IT企業家のメディア露出が増えてきたし、日経新聞などを読むと明らかにIT企業家をアシストしているとしか思えない記事も目立つ。しかし、青年実 . . . 本文を読む
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予告!いつか井田真木子について語るぞ!

2005-06-13 08:00:00 | 超読書日記
じつは以前もチラッと書いたのだけど、この一年くらい井田真木子さんというライターの書いた文章にはまっている。 主著は絶版になっているものが多いため、せっせと古本を集め、インタビューや短い文章の入っている本、どうしても入手不能だった『湯河原温泉芸者一代記』などは近所の図書館で借りて読んだりして、結構資料が集まってきた感じ。ただ、集めることにエネルギーを使ってしまって、まだ読みきっていないのが現状なの . . . 本文を読む
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奥菜恵“離婚危機”

2005-06-12 08:55:00 | TVピープル
あまりゴシップネタは好きではないのだけど、結構ひどい話なんで、奥菜はショックじゃないかな? 早い話が、夫の藤田晋氏には奥菜と出会う前後に元秘書の婚約者がいて、婚約を解消。慰謝料として、毎月80万を4年にわたって支払っていたという話。こういうのって女性としてはかなりショックだと思うんですけどね。 月々80万っていうのは、いかにも成金オヤジ的な解決って感じだし・・・。(でも、合計約4000万か。) . . . 本文を読む
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『ドラゴン桜』①~⑦ 三田紀房 著

2005-06-12 06:15:00 | 超読書日記
マンガ家では高野文子と萩尾望都が好きなわたしにして、これか・・・。はっきりいって、私の芸風とは違うんだけどなあ・・・。しかし、ホリエモンが大絶賛しているということで話題のこのマンガ、話のタネに読んでみました。 まず、最初に断っておくと、確かにこのマンガ、面白い。でも何で面白いのか説明するのは意外に難しい気がする。 知らない方のために簡単にストーリーを紹介すると、倒産寸前のおバカが集まる高校を「 . . . 本文を読む
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「鉄腕アトム・地上最大のロボット」と北朝鮮のサッカー選手

2005-06-12 04:53:23 | 超読書日記
たまたま、サッカーの北朝鮮戦があった日の晩、手塚治虫の「鉄腕アトム・地上最大のロボット」というマンガを読んだのだけど、この中に出てくるプルートウというロボットと北朝鮮の選手の姿が重なってみえてしまった。 プルートウは「世界一強いロボットになる」というだけの目的で作られたロボット。万が一戦いに負けたら自爆するように作られている。しかも、プルートウを作らせたのが、国を追い出された元国王(独裁者)だと . . . 本文を読む
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サッカー、勝ってよかったね、W杯!

2005-06-09 00:34:54 | 日日雑記
たまたま、急用で試合は見ていなかったのだけど、勝ったそうでよかったですね。(なんか、冷めた言い方だけど。) 実際、わたしがうろうろした範囲でも、人通りは少なかったし、女性相手の店ですら割合閑散としていた感じ。試合後のニュースなんかを見ると、なかなか興奮している人たちも多いようだし、国内的にも大きな話題として定着した感がありますね、サッカーネタって。 昔なら、ボクシングの世界王座決定戦の類も国民 . . . 本文を読む
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上方歌舞伎の大名跡「坂田藤十郎」、231年ぶり襲名へ

2005-06-09 00:20:00 | かぶき讃(トピックス)
勘三郎襲名もさることながら、中村鴈治郎の坂田藤十郎襲名も楽しみ。演目や日程が発表になった。 しかし、鴈治郎の体力の問題(当年73歳)もあるとはいえ、歌舞伎座では一ヶ月だけのようだし、なんだか地味な印象ですね。このあたり、どうなんですかね、松竹さん? 演目でいうと、やっぱり「先代萩」は楽しみ。でも八汐は誰がやるのか?関西歌舞伎ということでいえば、仁左衛門あたりなのかもしれないのだけど、個人的には . . . 本文を読む
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