切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

ハムレット再読

2022-10-13 23:59:59 | 超読書日記
わけあって、ハムレットを再読したんですが、角川文庫の新訳がよかったです。

シェイクスピアというと、むかし福田恒存、中野好夫なんかの翻訳を新潮社の全集や文庫で読んでいて、その後、小田島雄次訳とか松岡和子役を多少読んだ感じですかね。

で、角川の新訳がいいのは、ページ下の脚注がよいのと、いわゆる名セリフを変にいじっていないこと。その方がかえってわかりやすいんですよね。また、野村萬斎さんの解説もよいです。

久々に再読して感じたのは、まったく登場人物に感情移入しないで読めちゃったなということ。これは、わたしが年を取ったからなんでしょうね。冒頭の仕掛けが映画的だとか、そういうことの方が気になるんですよ。

ちなみに、すべての台詞をそのままに映像化したケネス・プラナーの映画のDVDは持っているんだけど、長いんでまだ観てません。気が向いたら観るかも。

で、全然関係ないけど、ハムレットのパロディ、太宰治の『新ハムレット』に、ハムレットが母親のことを「おふくろは入れ歯だぜ」と言うくだりがあって、思い出すといつも笑っちゃうんですよね。『新ハムレット』を舞台でやってくれたら観に行くんだけどなあ~。

あと、読んでないんだけど、坪内逍遥のシェイクスピアの翻訳(ここは逍遥らしく「沙翁」というべきか!)は歌舞伎調だというんで、まとめて読みたいんだけど、早稲田出版で責任編集で出してくれないかと思います。電子書籍でいいですよ。むかし、全一冊っていうのは出てたんだけど、字が細かくてネ・・・。

ということで、とりとめもないんで。








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