切られお富!

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大騒動になってきた日活・USEN問題。その2

2005-06-13 18:55:00 | アメリカの夜(映画日記)
たびたび取り上げてきたこの問題。明日には「USENへの売却阻止」を掲げた大集会が開かれるとか。老舗企業をめぐるこの問題も「企業は一体誰のものなのか?」ということを問いかけるものになってきた。

緊急告知「USENへの売却阻止!6・14日活争議支援集会」

近頃、IT企業家のメディア露出が増えてきたし、日経新聞などを読むと明らかにIT企業家をアシストしているとしか思えない記事も目立つ。しかし、青年実業家イメージばかりが取り上げられ、企業実態に関する話はなかなか語られていないのが現実。かつてのバブルやITバブルの戦犯のひとりといわれる日経などメディアの論調には依然注意が必要なのではないだろうか。(実際、わたしの周囲には今もってITバブルの含み損をかかえている人も少なくない。)

もともと若手IT企業家に必ずしも悪い感情を持っていなかったわたしが、なぜ考え方を変えたかというと、彼らのカルト資本主義まがいの個人崇拝的な露出の仕方が気に入らないからなんですよ。

特にネット上が顕著なのですが、藤田氏、宇野氏、堀江氏といったあたりに対するほとんど盲目的なファンみたいな連中のコメントがなんとも気持ち悪い。SONYにせよホンダにせよ、その企業が作る製品が支持されたうえで、経営者の名前が取りざたされていたのに対して、彼らの場合はまず彼ら自身の露出ありきで、株取引の掲示板まで新興宗教的な熱烈応援が載る。(数字がわからなくて株なんかやっていいんですかね?)いくらかましだと思っていたホリエモンですら、近著「ホリ熟」では英熟語の例文に堀江語録の英訳が使われている始末。こういうカルト教団まがいのやり方って、一体新しいんですか?

個々の企業には財務の不安が付きまとっている一方、ホリエモンの彼女の商売の話が取り上げられたり、藤田氏のスキャンダル記事はなぜか早々ネット上のニュースからは消されているわで、私自身の不信感は益々つのる一方。

ホリエモン恋人の西村美保も新規参入 (日刊スポーツ) - goo ニュース

ぼちぼち、まっとうに働いてキャリアを積んでいる大人たちが、彼らについて真正面からものを言うべき時だと思うのですが・・・。

大騒動になってきた日活・USEN問題。
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