JEFF BECK: GUITAR
MAX MIDDLETON: KEYBOARDS
PHIL CHENN: BASS
RICHARD BAILEY: DRUMS, PERCUSSION
1.YOU KNOW WHAT I MEAN
2.SHE7S A WOMAN
3.CONSTIPATED DUSK
4.AIR BLOWER
5.SCATTERBRAIN
6.CAUSE WE'VE ENDED AS LOVERS
7.THELONIUS
8.FREEWAY LAM
9.DIAMOND DUST
1975 EPIC
孤高のギター・ヒーロー、ジャフ・ベックの名盤「ブロウ・バイ・ブロウ」邦題は確か「ギター殺人者の凱旋」ですね。凄い邦題。ロックというワクから何の躊躇いも無く飛び出していった作品、オール・インストルメンタルというのも当時のロックでは実に異質。でも聴く者全てに感動を呼び起こさせる名盤だからこそ、当時のギター小僧どものバイブルとなり、スキャッターブレインを飽きずにコピーしまくる毎日が続くこととなる。ツェッペリンやパープルとは全く違うジャンルであるのに、日本では対等に聞かれていたことが、今振り返るととても不可思議ではありますが。ジェフ・ベック・グループからの朋友マックス・ミドルトン、当時18才のリチャード・ベイリーを従えての怪作!あえて解説する必要もないかと思いますが。
1曲目。イントロのギターのカッティングとベース、ドラムには最初驚いたものでした。これが今度のベックかと。ファンキーなギターとキーボード、リズム隊は縦ノリの演奏で。キーボードの演奏が、レゲイ風?カリブの風を感じないこともない。カーマイン・アビスやコージー・パウエルのドラムと全く違うリチャード・ベイリーのプレイがとても印象的でしたね。
2曲目。レノン・マッカートニーの曲を大胆にアレンジ、これもレゲイ風の名曲。トーキング・モジュレーターの音が効果的に使われています。何となく軽い印象がありますが、しっかりとしたリズム隊がガッチリと曲を支えている安定した演奏、ミドルトンのローズも単調ながらも効果的。
3曲目。ベックの曲です。何となくこの曲は印象が薄い。結構疾走感がある様で意外とブレイクするところで気が抜ける。グシャグシャとした印象がありますね。悪くないが単調です。
4曲目。4人のペンによる作品。テーマのリフがとても印象的です。軽い疾走感が全体を支配し、一定のペースでタイトなリズムを叩き続けるドラムとベースが大活躍の曲。執拗に繰り返されるリフが頭に残ります。そして後半の静かな雰囲気に展開、いいですねぇ。ゾロっとした雰囲気が大のお気に入り。
5曲目。区切りは意識させずに名曲「スキャッター・ブレイン」。ウニウニウニウニと上昇していくギターリフ、耳蛸ですが最高にカッコイイ。オーケストラの使い方がまた秀逸。そしてリズム隊、特にドラムがテンション高い名演を。ベースも頑張っています。ああっ、ベイリーのハイハットがカッコ良すぎます。ミドルトンのソロは意外と普通、この人はバックで光るのか。
6曲目、「哀しみの恋人達」でしたよね、名曲です。泣いてます、ギターが。シンプルなベースとドラム、マックス・ミドルトンのローズの音色がまた哀しみを誘う。この雰囲気のギターはペイジやクラプトンでは、なかなか出せない。(意外とブラックモアなら・・・)ある意味この手の曲のバラエティさは、ジミ・ヘンドリックスに通じると思っていますが。彼の後継者はジェフ・ベックだったのですね。(勝手なことを・・・)それにしても好い曲だなぁ。最後の曲より哀しみは感じませんが。
7曲目。ファンキーなピアノに重々しいリズム隊。スティービー・ワンダーの曲ですが、意外と印象が薄いかな。イントロのテーマはとても低音ですが、何の音でしょうか。トーキングモジュレーターがウニャウニャと。イントロはギターの音色でしたね。この人もトーキングモジュレーター使いとしては一級品でしたね。
8曲目。マックス・ミドルトンの名曲「フリーウェイ・ジャム」タイトなドラムと響きわたるベース、エレピの音色にベックのギターが呻いています。引っぱりますねぇイントロは、気を持たせずに、さあテーマを。ギターの二本のラインが伸びやかにテーマを演奏する、しっかりとしたリズム隊がガッチリとバックを固めています。音に厚みがありますねぇ。ベイリーのシンバルがバシバシと煽りを入れる。実に印象的なテーマのメロディがカッコイイ曲、ミドルトンのソロもフェードアウトしながら、もう少し聞きたかった。リズム隊のエキサイティングな曲だったと再認識しました。
9曲目。この曲が聴きたいが為に何度も何度もLP・CDを買い求める。(売り飛ばすんじゃないって)「ダイヤモンド・ダスト」実は個人的に一番好きな曲です。マイナーなメロディーをベックの泣きのギターが優しく響きわたり、バックにオーケストラが実に効果的に配置されている。ストリングスの音色が心に染み入りますね、それ以上にベックのギターの音色が琴線に触れまくる。ギターソロがまた哀しみを120%表している様な実に素晴らしい演奏です。この年になってもこの曲を聞くと涙があふれてくるんですね。困ったなぁこんな名曲がいい年したオッサンの心を弄ぶなんて・・・・ミドルトンのローズは聞いても泣かないぞっと。それよりローズの演奏に被ってくるストリングスの音色・・・・一瞬ゾワゾワットしますね。誰が何と言おうと「名曲」です。
突然生まれ出た、クロスオーバーサウンドの名品、ギターに拘った解説に成っていないところが「名盤」の証拠だと思っています。
LPから数えると何回目の買い換えだろうか、知り合いにプレゼントしたり、引っ越しで売り飛ばしたり・・・・今聞いても全く色あせていないサウンドが素晴らしい。まさに「名盤!」☆☆☆☆☆
MAX MIDDLETON: KEYBOARDS
PHIL CHENN: BASS
RICHARD BAILEY: DRUMS, PERCUSSION
1.YOU KNOW WHAT I MEAN
2.SHE7S A WOMAN
3.CONSTIPATED DUSK
4.AIR BLOWER
5.SCATTERBRAIN
6.CAUSE WE'VE ENDED AS LOVERS
7.THELONIUS
8.FREEWAY LAM
9.DIAMOND DUST
1975 EPIC
孤高のギター・ヒーロー、ジャフ・ベックの名盤「ブロウ・バイ・ブロウ」邦題は確か「ギター殺人者の凱旋」ですね。凄い邦題。ロックというワクから何の躊躇いも無く飛び出していった作品、オール・インストルメンタルというのも当時のロックでは実に異質。でも聴く者全てに感動を呼び起こさせる名盤だからこそ、当時のギター小僧どものバイブルとなり、スキャッターブレインを飽きずにコピーしまくる毎日が続くこととなる。ツェッペリンやパープルとは全く違うジャンルであるのに、日本では対等に聞かれていたことが、今振り返るととても不可思議ではありますが。ジェフ・ベック・グループからの朋友マックス・ミドルトン、当時18才のリチャード・ベイリーを従えての怪作!あえて解説する必要もないかと思いますが。
1曲目。イントロのギターのカッティングとベース、ドラムには最初驚いたものでした。これが今度のベックかと。ファンキーなギターとキーボード、リズム隊は縦ノリの演奏で。キーボードの演奏が、レゲイ風?カリブの風を感じないこともない。カーマイン・アビスやコージー・パウエルのドラムと全く違うリチャード・ベイリーのプレイがとても印象的でしたね。
2曲目。レノン・マッカートニーの曲を大胆にアレンジ、これもレゲイ風の名曲。トーキング・モジュレーターの音が効果的に使われています。何となく軽い印象がありますが、しっかりとしたリズム隊がガッチリと曲を支えている安定した演奏、ミドルトンのローズも単調ながらも効果的。
3曲目。ベックの曲です。何となくこの曲は印象が薄い。結構疾走感がある様で意外とブレイクするところで気が抜ける。グシャグシャとした印象がありますね。悪くないが単調です。
4曲目。4人のペンによる作品。テーマのリフがとても印象的です。軽い疾走感が全体を支配し、一定のペースでタイトなリズムを叩き続けるドラムとベースが大活躍の曲。執拗に繰り返されるリフが頭に残ります。そして後半の静かな雰囲気に展開、いいですねぇ。ゾロっとした雰囲気が大のお気に入り。
5曲目。区切りは意識させずに名曲「スキャッター・ブレイン」。ウニウニウニウニと上昇していくギターリフ、耳蛸ですが最高にカッコイイ。オーケストラの使い方がまた秀逸。そしてリズム隊、特にドラムがテンション高い名演を。ベースも頑張っています。ああっ、ベイリーのハイハットがカッコ良すぎます。ミドルトンのソロは意外と普通、この人はバックで光るのか。
6曲目、「哀しみの恋人達」でしたよね、名曲です。泣いてます、ギターが。シンプルなベースとドラム、マックス・ミドルトンのローズの音色がまた哀しみを誘う。この雰囲気のギターはペイジやクラプトンでは、なかなか出せない。(意外とブラックモアなら・・・)ある意味この手の曲のバラエティさは、ジミ・ヘンドリックスに通じると思っていますが。彼の後継者はジェフ・ベックだったのですね。(勝手なことを・・・)それにしても好い曲だなぁ。最後の曲より哀しみは感じませんが。
7曲目。ファンキーなピアノに重々しいリズム隊。スティービー・ワンダーの曲ですが、意外と印象が薄いかな。イントロのテーマはとても低音ですが、何の音でしょうか。トーキングモジュレーターがウニャウニャと。イントロはギターの音色でしたね。この人もトーキングモジュレーター使いとしては一級品でしたね。
8曲目。マックス・ミドルトンの名曲「フリーウェイ・ジャム」タイトなドラムと響きわたるベース、エレピの音色にベックのギターが呻いています。引っぱりますねぇイントロは、気を持たせずに、さあテーマを。ギターの二本のラインが伸びやかにテーマを演奏する、しっかりとしたリズム隊がガッチリとバックを固めています。音に厚みがありますねぇ。ベイリーのシンバルがバシバシと煽りを入れる。実に印象的なテーマのメロディがカッコイイ曲、ミドルトンのソロもフェードアウトしながら、もう少し聞きたかった。リズム隊のエキサイティングな曲だったと再認識しました。
9曲目。この曲が聴きたいが為に何度も何度もLP・CDを買い求める。(売り飛ばすんじゃないって)「ダイヤモンド・ダスト」実は個人的に一番好きな曲です。マイナーなメロディーをベックの泣きのギターが優しく響きわたり、バックにオーケストラが実に効果的に配置されている。ストリングスの音色が心に染み入りますね、それ以上にベックのギターの音色が琴線に触れまくる。ギターソロがまた哀しみを120%表している様な実に素晴らしい演奏です。この年になってもこの曲を聞くと涙があふれてくるんですね。困ったなぁこんな名曲がいい年したオッサンの心を弄ぶなんて・・・・ミドルトンのローズは聞いても泣かないぞっと。それよりローズの演奏に被ってくるストリングスの音色・・・・一瞬ゾワゾワットしますね。誰が何と言おうと「名曲」です。
突然生まれ出た、クロスオーバーサウンドの名品、ギターに拘った解説に成っていないところが「名盤」の証拠だと思っています。
LPから数えると何回目の買い換えだろうか、知り合いにプレゼントしたり、引っ越しで売り飛ばしたり・・・・今聞いても全く色あせていないサウンドが素晴らしい。まさに「名盤!」☆☆☆☆☆
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