軽音楽談話室(廃屋)

「琥珀色に魅入られてしまった人生・・」

The Skull Collectors / Hibria

2011-07-28 02:00:00 | 音楽
Iuri Sanson : Vocals
Diego Kasper : Guitars
Abel Camargo : Guitars
Marco Panichi : Bass
Eduardo Baldo : Drums

1.Tiger Punch
2.Reborn From The Ashes
3.Screaming Ghost
4.Sea Of Revenge
5.The Anger Inside
6.Devoted To Your Fear
7.The Skull Collectors
8.Burning All The Flags
9.Wings Of Wax
10.Screaming Ghost (Demo Version)
2008

ブラジルのメロデック・スピード・メタル・バンド「ヒブリア」のセカンドアルバムです。まあ、メロ・スピの大傑作ではないでしょうか。この作品は「早さ・テクニック・曲作り・外連味」どれをとっても申し分なし、凄い作品です。南米あたりから登場してくるバンドにありがちな「テクニックが凄い!」「目茶苦茶早い!」だけではない、完成された完璧な音楽性を堪能する事が出来ます。で、ロニー・ジェームス・ディオ・・・

1曲目 イントロから激しい展開、転げ落ちるようなタッピングベースが凄い。テーマに入っても激走モードで突っ走る。叫び上がるボーカルにうねりまくるギターカッティング。テーマのメロディーは親しみを覚えるメタル(一時代古いかな)。テーマの部分は完璧なヘビーメタル展開ですが、ギターパートに入って・・・結構古めかしいソロバートに何となく微笑みが浮かぶ、そこだけ二時代昔だ。ギターソロの部分は別としてテーマ部は完璧なスピード・メタル。キャッチーなメロディーと登り詰める様な迫力のボーカルが「最高」の曲。私にとっての格好良すぎる「ロック」かな。「タイガー・パンチ」と言う曲名は・・・・・

2曲目 イントロはまだまだ物々しく迫力はあります。ザクザクと曲を分断する雰囲気はハード・ロックとメタルの境界線。テーマを歌い上げるボーカルが完全に「ロニー・ジェームス・ディオ」。1曲目では叫びまくっていましたのでそれほど感じませんでしたが、少しミディアムになると「似てる」と、それはそれで嬉しいことなのですが。ギターパートは先ほどよりは「展開」が感じられ曲の中では聞き所となっていますが、なにげに後ろで騒いでいるベースが凄すぎて・・・・ハード・ロックにならないのはベースのせい、私が食いついているのもベースのせい??

3曲目 ハードチューン、勢いのある(一直線な)リズム隊と曲を牽引するギター。ボーカルは少しよたったジェームス・ディオ。あまり意識しないかも。曲は相変わらず古めかしいハード・メタル風、ボーカルの上げ上げ感で助けられているような雰囲気もあります。ただ・・・私のようなハード・ロックの洗礼を浴びて育った人間としては・・・身体のバイオリズムにピッタリと当てはまるんですね。ツインリードも古めかしくて最高。ベースがうねると曲の雰囲気が異次元に・・・凄い。

4曲目 印象的なザクザク感と勢いのあるイントロ、ボーカルのジェームス・ディオ感が段々と薄まってくるのは何故? 曲としてはギターコードをポンポンと蹴飛ばしているようなカッティングが印象的な曲、今風ですね。 ハードロック調のキャッチーさもありますし、スピード・メタルの疾走感も味わえ、中々まとまりのある曲。シングルカットのB面ですね。

5曲目 勢いのあるメタル風の入り方は今まで同じ、意外とイントロはワンパターン、そしてボーカルも・・・・ワンパターンこそが芸術でありロックの魅力です。ボーカルパートは特に語るべき物は無し(この曲だけ聞かされたら「おおっロニーだ」と感激しますが・・)ギターパートはそこそこテクニカル、イングベイの匂いは所々しますがドップリではありません。ドラムもテクニカルですが・・・チューニングが軽いのか・・・いや、バスドラが軽すぎます。リズム隊はハード・ロックではないし、メタルでもない。新世代・・・・

6曲目 ザクザクと軽快に切りまくるイントロから、一転曲に入ると落ち着いたハード・ロック風。時々軽快さとツインバス、リードベースを披露させながら、落ち着いているのかいないのか良く分からない味付けのテーマとなります。ギターパートのギターリフ・・・泣きたくなるほど古典的。(今の若者には新鮮に聞こえる・・・・)

7曲目 この辺でシットリとした曲で挟んだら?・・・妥協は無し。疾走するロニー・ジェームス・ディオに一点の迷いもない。で、毎度おなじみのスピード・ハード・チューン。聴いているだけならばこの作品って最適な作品なんだけれど・・・・いちいち寸評を書き連ねるとなると・・・少し辛い。常に90%のボーカル、そこそこテクニカル(それ以上にはならない)なハード・ロック・ギター、暴れるとバンドのイメージを崩してしまう50%テクニカル・リズム隊。

8曲目 くねりまくる変態リフのイントロはギターではなくベースが元凶(笑)、テーマに入ってもイントロの変態加減を引き摺っています。流石に変態ベースが前面に出てくると曲の「凄み」が違ってきます。ボーカルはマイペース、ドラムは可成り凄い(ブラスト踏めたのか)、ギターパートもベースに煽られ120%の出来。少し長尺ながら1曲目についでの素晴らしい出来、名曲。

9曲目 イントロは期待させますが、テーマに入って大変落ち着いた雰囲気に・・・・ダメじゃん。でも重みがあります、ギターリフの重みですね。70年代後半のハード・ロックを彷彿とさせる曲は私にとっては問題なし。(この作品全ての曲がそうですが)結構曲展開を工夫している割に、この安心できる安定感(ワンパターン)はどこから来るのか?

10曲目 ボーナスは3曲目のデモ。デモらしい荒々しさが大変心地良い曲。はははっ、全体にもの凄く「凶暴」です。シンプルな音作りの分、ストレートに聞き手の心にドカドカと土足で踏み入ってきます。

へへへっっ・・酔っぱらってキーボード叩いていますので誤字・脱字・暴言・見当違いはお許しを(ううん・・・いつものことだ)。1曲目が100点で、後の曲が70~80点。総評は80点「よく頑張りました」花丸です。ワンパだけど「名作」これからも聞き続けます。

弱点は「ドラムが軽い」、ギターは及第点。ボーカルはジェームス・ディオ似で大満足。ベースは化け物、ベースはこのぐらいの露出感がこのバンドにとってはベスト。(これ以上前に出てきたら・・・別のバンドになってしまう・・・化け物)

最近3枚目も出ましたがこの作品と違い落ち着きが出てきたというか、派手さだけを中和したようなサウンドになっています。それはそれで魅力的な作品ですので、近いうちに。(明日になったら忘れてるな・・・・)




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