金丸文武の日本放浪ブログ

放浪の詩うたい 金丸文武の日本放浪での出来事

長野編

2007-05-18 10:24:01 | Weblog
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・・・・・・M浦さんとぼやきながら岩場をよじ登る。
ロープにしがみつきながらじゃないと登れないようなかなり危険度の高い難所もある。転げ落ちたら1発で1合目までノンストップだな。
ギターが背中を圧迫して動きづらい。

ようやく8合目までやってきた。

「M浦さん・・・・バッグ交換して下さいよ・・・・もうほとんど空じゃないですかそれ・・・ハァハァ。」

スイスイ登っているのでわがまま言って俺の防寒着バッグと換えてもらう。

「うわ!!なんじゃこりゃ・・・カネヤンようこんなの持ってたな・・・ハァハァ。」

ギター7kg、バッグ8kgってとこか。
山小屋に泊まる人はせいぜい3kgくらい。

本8合目に到達。18:00。ここからは1時間もあれば頂上らしい。
たいがいの人はこの辺りで山小屋に入り、うまい飯食ってぐっすり眠って朝早くから登り、日の出を見るという寸法だ。

「さ、もうちょっとですよ。行きましょう。」
「・・・・ねぇ、帰ろう?」
「何言ってるんですか。ここまで来たんですよ・・・」

 急激に寒くなり、突風が吹きつける荒々しい岩場を登っていく2人に会話はない。
ハァハァとつく息だけが風の中に聞こえる。誰もいない。2人だけ。

「・・・・・うわっ!!・・・・すげぇ・・・・・」

遅れはじめたM浦さんを振り返ると、今までかかっていた霧が消え、地上の光景があらわになった。
河口湖とおそらく富士吉田の夜景。
夕焼けに染まる雲の上は真っ赤。しかし雲の下は真っ暗で町明かりが光っている。よくこんなとこまで登ったな・・・

「あ、どうもー。いやー宮崎からなんですよー。アハハー。」

なんか横向いて喋ってるM浦さん。

「M浦さん、誰もいないですよ・・・・」
「何言いよっとか!!失礼やろが!!いやーすみませんねー。アヘアヘ。」

M浦さんの気が狂いはじめた。・・・・・・・・


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M浦さんに、
「ブログに載せていいでうすか?」
と電話してみた。

「俺はあの時、一瞬だけど死を覚悟した。今から飲みに行ってくる。」



今度、宮崎市の市民文化ホールにあるイベントホールでちょっと歌ってきます。

第三回アマチュアフォークソングコンテスト
5月26日 (土)
開場18:00 開演18:30
入場無料


僕の他に、九州中から腕に覚えのある9組のアコースティックシンガーが出場します。
お時間のある方は、フラッと寄ってみてはどうですか?




フフフ・・・・・・お綺麗な雰囲気をかき乱してきてやる