金丸文武の日本放浪ブログ

放浪の詩うたい 金丸文武の日本放浪での出来事

永六輔

2008-02-13 09:10:41 | Weblog
永六輔の本を読んでいる。

「芸人たちの芸能史」

という本だ。河原乞食のころから現代まで、あらゆる芸の世界を事細かく解説してある。


テレビ絶頂期のころの紅白歌合戦を題材に、日本の芸がテレビに飲み込まれ、大衆化し、その本質を失っていったと書いてある。


「芝居」ってさ、芝の上、つまり野外、大道芸ってことだって知ってた?


なんの芸もすべては大道芸からの始まり。テレビのない時代は、それが娯楽だったんだよな。しばらくしてチケットとるために囲いが出来て幕ができて、「座」になった。


それがずっと主流だったんだ。

芸をやってるんだったらテレビに出ないと意味がない。

今や完全にそういう風潮だもんな-。


民謡の生命は性。
しかしテレビで流すときは削られる。
民謡でなぜ性が唄われるのか。日本人の性信仰、神秘、淫靡な文化、それなくして芸ではないと思う。



「エンタの○様」とか見てる人に特にオススメな本です。