2022年5月30日に行いました歌会たかまがはら2022年5月号に短歌をご投稿いただいた皆様、また歌会の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
ここでは、当日採用した短歌、当日紹介できなかったけど気になった短歌、出演者の短歌をご紹介いたします。
なお、採用歌への評については省略いたします。ご了承ください。
※投稿歌の取り扱いについて
ご投稿いただいた短歌についての取り扱いは
・配信・ブログで紹介した投稿歌→既発表
・配信・ブログで紹介しなかった投稿歌→未発表
・既発表の投稿歌→配信・ブログで紹介したかしないかにかかわらず既発表
となります。
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お題:「歩く」※テーマ詠
ゲスト:夜夜中さりとてさん
司会:天野うずめ
<当日紹介した歌(順不同)>
◎夜夜中さりとてさん選
・窓の昼 走るこどもは歩行者を境に歩き始めると思った(工藤吹さん)
・テンションの高い低いがわからない賢い犬と散歩している(涸れ井戸さん)
・借りている部屋の窓にも履き慣れた靴にも同じ速度で春は(若杉有紀さん)
・風だった 馴染んだ道を歩くとき予感を話しかけてきたのは(愛知県 岡田奈紀佐さん)
◎天野うずめ選
・ともだちと歩いた道をたしかめるマップではわからない高低差(戸似田一郎さん)
→夜夜中さりとてさんも選
・隊長と副隊長の距離感でたまに川辺を並んで歩く(愛知県 小泉夜雨さん)
→夜夜中さりとてさんも選
・ビール飲みながら歩いたことがない と思う グリンピースならある(坂中茱萸さん)
→夜夜中さりとてさんも選
<当日紹介できなかったけど気になった歌>
◎夜夜中さりとてさん選
・愚かだとしても会いたい気持ちだけかかえて知らない街を歩いた(東京 中嶋港人さん)
・悪いことしたことないってほんとかな きみの後ろを黙って歩く(東京 中嶋港人さん)
・帰りたくないのはおなじ 泣きそうな夕暮れの手を引いて歩いた(石川県 塩本抄さん)
・飾り気のない口笛を春先は眩しいものをかわして歩く(第二灯台守さん)
・仮想現実めくはつなつの街並みを喫煙所まで歩いていった(東京都 春原シオンさん)
・海辺には徒歩で向かったほうが良く、歩くと遠ざかる裏の海(工藤吹さん)
・砂利の上を歩きてゆけばあららぎの向かうに見ゆる夏の夕焼け(高橋良さん)
・雨傘をさし裏庭を歩きつつ子とたんぽぽの綿毛を捉ふ(高橋良さん)
・マフラーは冬の散歩紐。うれしくって犬みたいに白い息を吐く(鹿児島県 西淳子さん)
・猫専用道路があればわたくしはそれを眺めて一日過ごす(鹿児島県 西淳子さん)
・ジーンズに春を教える。Tシャツに夏を教える散歩もしたい(鹿児島県 西淳子さん)
→天野うずめも選
・晴れの日はとうかいどうちゅうひざくりげ200メートル先を右です(鹿児島県 西淳子さん)
・雪ふればフォークリフトのタイヤ痕あざやかにつく上を歩めり(富山県高岡市 奥 武義さん)
→天野うずめも選
・ブルーベリージャムのつぶつぶ真夜中の川沿いの道を歩いて潰す(戸似田一郎さん)
・太陽に背を向けたまま歩き出す僕の形の極夜を踏んで(若杉有紀さん)
・見たことのなかった景色が見たことになってゆくのを、やめられません(愛知県 小泉夜雨さん)
・さながらをさながらしながらながらえてしばしばのしばらくかよったり(カリフォルニア檸檬さん)
・白杖をメトロノームのようにして冬の指揮者が足早に行く(大分県 梅鶏さん)
・とてもながいダックスフンド ゆらゆらと フンドのあたりの天道虫と(東京都 相川弘道さん)
・(濡れそぼつ、野良猫) (濡れそぼつ、軍手) (濡れそぼつ、餅) ……ぬれそぼつ、もち…(東京都 相川弘道さん)
→天野うずめも選
◎天野うずめ選
・喫煙所探して歩く詳しくはないけど知らないわけじゃない街(東京 中嶋港人さん)
・裏庭を歩くたびごと思へどもごみ拾ひといふ家事に手が出ず(高橋良さん)
・夜十時嬰児を抱き歩き続く布団の上と居間の往復(高橋良さん)
・幼子はハッピーセットのスタンプを持ちしまま歩く家の回りを(高橋良さん)
・高校の教員として学校の廊下を歩く踵より踏む(高橋良さん)
・高田馬場歩いていると馬つなぐ柱がある居酒屋を見かける(涸れ井戸さん)
・平行棒たぐりて歩行訓練す りゆ婆さんの眉根美し(涸れ井戸さん)
・両足に違うかたちの靴擦れをつくってしまう僕のいびつさ(若杉有紀さん)
・君は西へ僕は東へ歩いてくコピアポあたりで会える気がする(三重県 CHONOさん)
<出演者の短歌>
◎夜夜中さりとてさんの歌
・ディテールが南の島を辿るときどうしてもなまぬるい足踏み
◎天野うずめの歌
・それなりに歩いたけれどイオンにも売ってないならこの世にはない
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<反省会>
歌会たかまがはら2022年5月号へのご投稿いただいた皆様、そして、番組の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
今回はゲストに夜夜中さりとてさんをお招きしました。
いつも散歩されている夜夜中さんに相応しい「歩く」というお題で投稿歌を募集したのですが、様々な「歩く」歌を読むことができ、夜夜中さんと楽しく配信することができました。
また、今回は、夜夜中さんのご都合もあり、平日の夜に配信いたしました。
そのため、多くの方に視聴していただき、うれしく思います。
夜夜中さん、ご出演いただきありがとうございました。
さて、配信について反省をしたいことがあります。
まず、夜夜中さんとの通話で夜夜中さんに私の声が聞きにくい状態になってしまいました。
これは、マイクの設定が間違っていたのに気づかなかったことが原因だと思われます。初歩的なことではありますが、配信前にマイクの設定を確認したいと思います。
また、録画をご覧いただくとわかりますが、に大きなノイズが入ってしまいました。
こちらは時間がありましたら、ノイズを除去した動画を公開したいと思います。
夜夜中さん、お聞きいただいた皆様、大変申し訳ございませんでした。
それでは、今後も歌会たかまがはらをよろしくお願いいたします。
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ここでは、当日採用した短歌、当日紹介できなかったけど気になった短歌、出演者の短歌をご紹介いたします。
なお、採用歌への評については省略いたします。ご了承ください。
※投稿歌の取り扱いについて
ご投稿いただいた短歌についての取り扱いは
・配信・ブログで紹介した投稿歌→既発表
・配信・ブログで紹介しなかった投稿歌→未発表
・既発表の投稿歌→配信・ブログで紹介したかしないかにかかわらず既発表
となります。
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お題:「歩く」※テーマ詠
ゲスト:夜夜中さりとてさん
司会:天野うずめ
<当日紹介した歌(順不同)>
◎夜夜中さりとてさん選
・窓の昼 走るこどもは歩行者を境に歩き始めると思った(工藤吹さん)
・テンションの高い低いがわからない賢い犬と散歩している(涸れ井戸さん)
・借りている部屋の窓にも履き慣れた靴にも同じ速度で春は(若杉有紀さん)
・風だった 馴染んだ道を歩くとき予感を話しかけてきたのは(愛知県 岡田奈紀佐さん)
◎天野うずめ選
・ともだちと歩いた道をたしかめるマップではわからない高低差(戸似田一郎さん)
→夜夜中さりとてさんも選
・隊長と副隊長の距離感でたまに川辺を並んで歩く(愛知県 小泉夜雨さん)
→夜夜中さりとてさんも選
・ビール飲みながら歩いたことがない と思う グリンピースならある(坂中茱萸さん)
→夜夜中さりとてさんも選
<当日紹介できなかったけど気になった歌>
◎夜夜中さりとてさん選
・愚かだとしても会いたい気持ちだけかかえて知らない街を歩いた(東京 中嶋港人さん)
・悪いことしたことないってほんとかな きみの後ろを黙って歩く(東京 中嶋港人さん)
・帰りたくないのはおなじ 泣きそうな夕暮れの手を引いて歩いた(石川県 塩本抄さん)
・飾り気のない口笛を春先は眩しいものをかわして歩く(第二灯台守さん)
・仮想現実めくはつなつの街並みを喫煙所まで歩いていった(東京都 春原シオンさん)
・海辺には徒歩で向かったほうが良く、歩くと遠ざかる裏の海(工藤吹さん)
・砂利の上を歩きてゆけばあららぎの向かうに見ゆる夏の夕焼け(高橋良さん)
・雨傘をさし裏庭を歩きつつ子とたんぽぽの綿毛を捉ふ(高橋良さん)
・マフラーは冬の散歩紐。うれしくって犬みたいに白い息を吐く(鹿児島県 西淳子さん)
・猫専用道路があればわたくしはそれを眺めて一日過ごす(鹿児島県 西淳子さん)
・ジーンズに春を教える。Tシャツに夏を教える散歩もしたい(鹿児島県 西淳子さん)
→天野うずめも選
・晴れの日はとうかいどうちゅうひざくりげ200メートル先を右です(鹿児島県 西淳子さん)
・雪ふればフォークリフトのタイヤ痕あざやかにつく上を歩めり(富山県高岡市 奥 武義さん)
→天野うずめも選
・ブルーベリージャムのつぶつぶ真夜中の川沿いの道を歩いて潰す(戸似田一郎さん)
・太陽に背を向けたまま歩き出す僕の形の極夜を踏んで(若杉有紀さん)
・見たことのなかった景色が見たことになってゆくのを、やめられません(愛知県 小泉夜雨さん)
・さながらをさながらしながらながらえてしばしばのしばらくかよったり(カリフォルニア檸檬さん)
・白杖をメトロノームのようにして冬の指揮者が足早に行く(大分県 梅鶏さん)
・とてもながいダックスフンド ゆらゆらと フンドのあたりの天道虫と(東京都 相川弘道さん)
・(濡れそぼつ、野良猫) (濡れそぼつ、軍手) (濡れそぼつ、餅) ……ぬれそぼつ、もち…(東京都 相川弘道さん)
→天野うずめも選
◎天野うずめ選
・喫煙所探して歩く詳しくはないけど知らないわけじゃない街(東京 中嶋港人さん)
・裏庭を歩くたびごと思へどもごみ拾ひといふ家事に手が出ず(高橋良さん)
・夜十時嬰児を抱き歩き続く布団の上と居間の往復(高橋良さん)
・幼子はハッピーセットのスタンプを持ちしまま歩く家の回りを(高橋良さん)
・高校の教員として学校の廊下を歩く踵より踏む(高橋良さん)
・高田馬場歩いていると馬つなぐ柱がある居酒屋を見かける(涸れ井戸さん)
・平行棒たぐりて歩行訓練す りゆ婆さんの眉根美し(涸れ井戸さん)
・両足に違うかたちの靴擦れをつくってしまう僕のいびつさ(若杉有紀さん)
・君は西へ僕は東へ歩いてくコピアポあたりで会える気がする(三重県 CHONOさん)
<出演者の短歌>
◎夜夜中さりとてさんの歌
・ディテールが南の島を辿るときどうしてもなまぬるい足踏み
◎天野うずめの歌
・それなりに歩いたけれどイオンにも売ってないならこの世にはない
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<反省会>
歌会たかまがはら2022年5月号へのご投稿いただいた皆様、そして、番組の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
今回はゲストに夜夜中さりとてさんをお招きしました。
いつも散歩されている夜夜中さんに相応しい「歩く」というお題で投稿歌を募集したのですが、様々な「歩く」歌を読むことができ、夜夜中さんと楽しく配信することができました。
また、今回は、夜夜中さんのご都合もあり、平日の夜に配信いたしました。
そのため、多くの方に視聴していただき、うれしく思います。
夜夜中さん、ご出演いただきありがとうございました。
さて、配信について反省をしたいことがあります。
まず、夜夜中さんとの通話で夜夜中さんに私の声が聞きにくい状態になってしまいました。
これは、マイクの設定が間違っていたのに気づかなかったことが原因だと思われます。初歩的なことではありますが、配信前にマイクの設定を確認したいと思います。
また、録画をご覧いただくとわかりますが、に大きなノイズが入ってしまいました。
こちらは時間がありましたら、ノイズを除去した動画を公開したいと思います。
夜夜中さん、お聞きいただいた皆様、大変申し訳ございませんでした。
それでは、今後も歌会たかまがはらをよろしくお願いいたします。
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