乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

21: 『毘沙門天像の誕生』シルクロードの東北文化交流  田辺勝美 著  歴史文化ライブラリー81

2009-02-05 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は信貴山の毘沙門天。乱鳥記録 ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/e8d6a797bb9ea0ccd35886192b963338

 

記録だけ  

 

2009年度 21冊目  

 

『毘沙門天像の誕生』シルクロードの東北文化交流

 歴史文化ライブラリー 81

 

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 田辺 勝美 

 1999年12月1日第1版

 吉川弘文館

 歴史文化ライブラリー 81

 1700円+ 税

 

 二月四日。

『毘沙門天像の誕生』シルクロードの東北文化交流を読了。

 基礎知識のない私には難しい。

 絵図を何十回見たり、説明を何度も読み直した。

 

 鳥の話や文様に描かれた鳥の話は今まで疑問に感じていたことが少し解決できた。

 浮き彫りの見方も少しひもとけた。

 手の形や意味合いも興味深い。

 博物館などに行った際、今まで私が苦手としていた『コイン』の絵柄や文様などに意味があることもわかり、近ぞ博物館で遊ぶとき、私なりにだが 今までよりは深く見られるのではないかと思える素晴らしい本。

 博物館に今にでも行きたいと思える良書であることを付け加えておく。

 

 歴史文化ライブラリー葉これまでにも読んだことがある。

 宮田登氏の『歴史と民俗のあいだ』など、このシリーズは興味深い内容の本が他にも多い。

 折をみて、興味あるものは楽しんでみたいと考える。

 

 『毘沙門天像』や『シルクロード』や『東北文化交流』といった興味のあることばにつられて読み始めたが、専門的論文に近い感じで、わかり方々は読まれればかなり中身の充実した内容。

 難しいことは私にはわからないが、著者の新たなる発見なども筋道を立てて論証され、またその姿に感動した。

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 私はと『毘沙門天像の誕生』シルクロードの東北文化交流と併読して、私は『都市と境界の民俗』(筑波大学民俗学研究室)と『江戸庶民風俗絵図』(三谷一馬著)を併読。

 三冊ともかなり読み応えのある。

『都市と境界の民俗』(筑波大学民俗学研究室)は難しいが、かなり面白い。

『江戸庶民風俗絵図』(三谷一馬著)は先日『江戸職人絵聚』と同じシリーズ。

 先日読んだ赤松啓介著の『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』と同様、事実を書いてあるが、論理的展開と論証が無いため、途中で少し飽きる。

 こういった点から考えて、私は今回 『江戸庶民風俗絵図』を読むことは中断するような気がする。

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信貴山朝護孫子寺 『百足』

2009-02-05 | 民俗考・伝承・講演

 

       

 

 節分も終え、立春を迎えた。

 陽気は、春。

 庭を歩くと、ふきのとうが今年も芽を出した。

 芽はまだ堅く、身と心をほころばすまでは後二,三日というところか・・・。

 去年は蕗味噌をつくって楽しんだが、家族の希望をくんで、今年は天ぷらや和え物にする予定。

 春の味覚に舌鼓を楽しみたい。

        

 ふとみあげると、梅の老木の蕾が吹き出す。

 我が家の梅は遅咲きなので、蕾はまだ堅い。

 

 昨日読了した『毘沙門天像の誕生』がきっかけで、信貴山朝護孫子寺を思い出す。

 寅づくし毘沙門天が日本に初めて現れたのは、伝説では信貴山。

 その出現は寅年、寅の月、寅の日、寅の時刻と寅づくめだったことは以前にも記録した。

 十二年に一度の寅年には、聖徳太子が祀ったと伝える奥秘仏が開扉されるそうだ。

 百足(むかで)は毘沙門天のお使い。

 毘沙門天の神使(しんし)とされる。

 ちなみに、八幡さんは鳩、お稲荷さんは狐である。

 そして先に書いたように、毘沙門さんの神使は百足というわけ。

 

 本堂の欄間には百足がレリーフされている。

 古い奉納絵馬も百足の図柄が多い。

 

 百足は『おあし(お金)』が多いと、商売人を初め万人に喜ばれる。

 お金が集まるようにと、ここの絵馬に願をかけ、奉納する人が後を絶たない。

 こういった人間のまじない的風習は微笑ましい限りであり、今後のこういった言い伝えは継続されるのであろう。

 

 写真一枚目には右に百足、左は龍といった吉祥。

 また、二枚目写真は『毘沙門天』の金文字の左右に、金百足。

 これで、景気回復間違いなし!と信じたいとほくそ笑む私である。

コメント (4)
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