『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-16 【巻一 透渡殿(すきわたどの)】五十五紙〜五十九紙 中央公論社 小松茂実編
日本絵巻大成 8 五十五紙〜五十九紙
中は、裾だけ見え、顔は見えない。
料理が並べられている。
簀子の西側から透渡殿にかけて、摂政以下公卿たちが立ち並ぶ。
中には檜扇を開ける人が一人いる。
透渡殿(すきわたどの)
屋根材,建具などは対屋も寝殿と同じである。
寝殿と東西対の間は南北2本の廊で結ばれるが,南側の廊は透渡殿(すきわたどの)と呼ばれ,建具のない吹き放しの建物である。
東西対の南から南池に向かって延びる中門廊は外側に壁をはり,内側は吹き放しである。…
透渡殿(すきわたどの)
寝殿造りで、寝殿と対屋 (たいのや) とをつなぐ、両側に壁のない渡り廊下。透廊 (すいろう・すきろう) 。すいわたどの。
公卿(くぎょう、くげ、こうけい)
1 公(こう)(=大臣)と卿(けい)(=大納言・中納言・参議・三位以上の官人)との称。
2 広く、殿上人(てんじょうびと)。
檜扇
檜扇(ひおうぎ)とは、宮中で用いられた木製の扇のこと。
桧扇とも表記する。
女性の用いるものは特に袙扇(あこめおうぎ)とも呼ぶ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます