乱鳥の書きなぐり

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當麻寺 宝物館    『當麻曼荼羅縁起』(江戸時代)寺の前で僧兵たちが七つの事柄を決めている場面

2023年04月09日 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸

 

 

 當麻寺 宝物館    『當麻曼荼羅縁起』(江戸時代)寺の前で僧兵たちが七つの事柄を決めている場面

 

 

 

 先日當麻寺(当麻寺)を行った際、宝物館を楽しんだ。

 ちょうど、三世三千佛画が展示されており、150号いや、200号を超えそうな大きな画が三枚、並べて展示されていた。

 右から、過去、現在、未来のありがたい仏像が描かれ、何気に私も手を合わせたくなる。

 そんな仏様が多く描かれていた。

 

 

 宝物館には貴重な資料が展示されていた。

 屏風や仏様は丘をも姿も美しく、細部に渡り細やかに表現されている。

 信仰というだけではなく、私の様ににわか美術すぎの人間にとってみお、充分に見応えのある資料が多々あった。

 

 もちろん、當麻寺なので、中将姫坐像(室町時代)も鎮座されていた。

 また、この寺にも、聖徳太子童子像や 善導大使坐像(鎌倉時代)があった。

 

 

 絵巻物好きの私が驚いたのは、

    『當麻曼荼羅縁起』(江戸時代)

 私は『當麻曼荼羅縁起』をみたのははじめてだった。

 

 展示として開かれていた場面は、寺を背景に僧兵たちが詮議をしている場面。

 この絵巻では、真ん中に僧兵たち側になって集まり、左右に分かれた僧兵たちはそれを真剣に聞き、見守っていた。

 僧兵たちが寺の前に集まり、審議を語り、物事を決めると行った絵巻物は、多く存在する。

 江戸時代を含め、昔はこの様に物事を決めると行った形式も存在したのかと思うと、微笑ましい。

 

『當麻曼荼羅縁起』の僧兵たちの物事を決める場は、他の絵巻の様に

    尤 尤尤

などと行った言葉(セリフ)は描かれてなかった。

 

 この絵巻物では大切な物事が七か条、決められていた。

 それを読んでいると、今でも大切な物事が考えられ、素晴らしい話し合いであると感じた。

 民主主義の基本姿勢が伺え、誰ぞに読ませたい!と、またまた阿呆なことを考えていた次第である。

 

 この絵巻物は江戸時代のものではあるが、もう一度見たいと感じた。

 

 

 みなさま

 見てくださいまして、ありがとうございます。

 とても嬉しいです^^ 

 

 

 

 

ここから下は、僧兵関係

   ↓



 

 

 

 

 複数の絵巻物では、僧兵の方々が寺の前で左右に別れて討論(けんか)している場面を多く見かけます。
 そんな時の台詞をご紹介いたしましょう
 僧兵 左右に分かれ


           寺

   尤 尤 尤      尤  尤

 尤 尤    尤      尤 尤尤尤
    尤尤尤尤     尤尤 尤

 

東大寺 聖武天皇祭 「式衆などの練り行列 参道を大仏殿に向かう」2013年(14景)(乱鳥のブログ)

 

 

 

   延暦寺巻詞書

  

 
 延暦寺巻詞書 はじめの部分


 園城寺巻

  尤 尤 尤 尤…

 「そうだ」「そうだ」「そうだ」「そうだ」…
            と,各自が言っている。

 
 園城寺巻

 三井寺の鐘が描かれている

   俵藤太物が竜宮城からもらい、三井寺に奉納したとされる。

   鐘の音は平家物語のように響く。

     ゴーン ゴーン~~
         諸行無常 諸行無常~~
       
『俵藤太物語絵巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵』 (甦る絵巻・絵本) 影印(7枚)

角川文庫『新訂 古事記』「上つ巻」 昭和五十四年 中村 啓信 (解説), 武田 祐吉 (翻訳)(乱鳥のブログ)

 

 



 

2014年度 東大寺聖武天皇祭 「法要」   (7景+1) 舞楽と東大寺慶讃能の間に…(乱鳥のブログ)

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