乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

78; 『漂白の精神史  柳田國男の発生』 赤坂憲雄 著  小学館

2009-06-04 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登




 
 記録だけ  2009年度 78冊目          



    『漂白の精神史  柳田國男の発生』 



 赤坂 憲雄 著 

  1994年11月10日 

 小学館

 238ページ 4500円  

                                            


 5月29日金曜から読み始めていた『漂白の精神史  柳田國男の発生』を,6月4日午前1時の読了。時間は相当かかったが,面白かった。柳田國男氏の分をそっくりぬきだして説明してあり,両方を考えながら読み進めると自分なるのイメージがわいてくる(感じがする)。赤坂憲雄先生の文章は美しく滑らかでうっとりする本が多いが,今回は鋭角な感じのする言葉使いであった。印象深い部分は多くある、また,わからない部分も多かった。私の力不足である。ここらで民俗学事典を手に入れないと,わからない言葉も多く,困り始める。悩む主婦(笑み)

 去年あたりから,東北に行きたくて仕方がない。昨年,もう一度行きたいと思い岩手を根掘り葉掘り調べていたが,行けずじまい。だが赤坂憲雄先生の『漂白の精神史  柳田國男の発生』を読み終えて,岩手と青森に行きたくなった。青森は恐山ももう一度時間をかけてよってみたい。赤坂憲雄先生のようにイタコに口寄せをしていただき,体験してみたい。「モリコ」でも「若い口達者な巫女」でもなく、本来の「イタコ」の話を聞いて体験してみたい。ただ,頭から体験と言う感覚で望むと「罰が当たらないか」と消極的な私。要するに以前行った恐山はそれほどまでに怖かった・・・。現実的な部分と精神的な部分とがミックスされ,私は楽しんで民俗学の本を読み進む事ができるのである。

 赤坂憲雄先生は益々好きになってきた。講演も一度くらいは聴いてみたい。宮田登先生は今はいらっしゃらないが、赤坂憲雄先生は現役のばりばりのようだ。私の学生時代には潜りの大学院生や潜りの聴講生が流行ったものがが,今はどうなんだろう・・・。京都は大教室なら目だたないときいている。ただ聴いてみたい下鴨神社の神主様の授業の目安がつかめていない。多分,情報をキャッチしてくれると言った口約束を、奴!は忘れているに違いない。祭りや神事や神饌の話を神主様直々に聴いてみたいものだ。

 さて、こんな面白い書物を出版されている赤坂憲雄とは、いったいどんな方なんだろう・・・。そろそろお顔などのイメージが気になり始めてきた。いやいや,載せるな。載せて下さいまするな。男前であれそれなりであれ、私は勝手気ままに読んでたのし見騒々して楽しみでごじゃりまする・・・ってな訳で,今回も楽しい時間を過ごさせていただきました。赤坂先生、そして最後までおつきあい下さいましたみなさま、ありがとうございます。この場を借りて,感謝申し上げます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする