乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

日記  日本現代美術館

2006年04月25日 | 美術・文様・展示物
日記


  日本現代美術館




 今日日本現代美術館を見るために、関空手前に所在するりんくうタウンの行ったが、あいにく休館日。

 普通美術館は月曜が休みとたかをくくり、安易に考えていたのがまずかった。

 どうも早とちりでいけない。

 そういうとせっかく行った大英博物館は、休館日で臍(ほぞ)をかんだ苦い思い出を持つ。それと比べれば、よしとするか・・・



 現代美術といえば、パリのポンピドゥ・センターを思い出す。

 現代美術は理解の範囲内だが、現代音楽となると難しい。

 私の脳構造では、理解しがたい作品も多い。

 中には不協和音よろしくといわんばかりの気持ちの悪いものもある。

 長年において現代音楽について知人と意見を交わしていたが、知らぬもの同士の会話は、かみ合わず、一向にらちがわかない。

 十年ほど前にそれも買いけつぢき、一応胸をなでおろした。
 ・・・というのはこうである。



 現代において音楽は行き着くとことまでいってしまった。

 ゆえに、新しい曲を創作する上において、不協和音の連なりを曲として描金場、新しき制作活動は望めないのだそうだ。

 現代音楽り理も1970年後半から1980年代にかけてのロックの中には、大変美しいメロディも存在する。不協和音、これぞ現代音楽といった作品と比べると、ある意味ロックがクラシックに近い場合もあるのは不思議である。

 なんだか今日はピンク・フロイド気分になってきた。

 それでは失礼・・・
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日記  プーシキン美術館展を観る

2006年04月25日 | 美術・文様・展示物
日記



   プーシキン美術館展を観る



ルノワールやセザンヌ、マティスやモネ、ボナールやピサロ・・・

書き上げればきりがない。

ロシアから持ち出し可能な中での、厳選の五十作品。

ロシアの意気込みが伝わる作品群であった。

またルーブル美術館と同じく、
ロシアのプーシキン美術館でも
『出品リスト』が出されているのであろうか・・・・

プーシキン美術館展(大阪)でも置かれていた。

ただ、ルーブル(フランス)のように薄い紙質ではなく、
かなりしっかりとしたA4サイズの紙に裏表印刷されていた。


『出品リスト』があると、気持ち的にゆっくりと作品と対話できる。



こういった心憎いほどの心使いは、
日本でもどんどん取り入れて欲しいものである。

なお、先日まで開催されていた『ルーブル展』(京都)でも、
同様に『出品リスト』を渡しておられた。






    プーシキン美術館展作品感想




       【印象主義】


『パリ、オペラ座の舞踏会』 (ジャン=ルイ・フォラン) 

 赤と黒のこなれた色彩が心憎いばかりに上品。



     【セザンヌと新印象派】

『池にかかる橋』 (ポール・セザンヌ)

 セザンヌは緑の中の緑、影の中の影の描き方が上手い。

 構図もほとんどの作品が風邪や空間を感じさせる。

 そのため、くるくると視線が画面をすべり、いつまでも見入ってしまう。

 この作品も、水面が揺れう動いていた。



      【象徴主義】

『船曳き』 (リュシアン・シモン)

 今日一番に収穫。

 素晴らしい。

 私は離れられる限り作品から離れて、この作品を見ていた。

 漁師の顔、腕、肩、脚・・

 あらゆる筋肉に力を加え、三人の男は船を曳いていた。

 右画面は海。

 海の向こうには月・・・


 私は右に動き、左に動き・・・

 前に行き、後ろに移動して『船曳き』を見つめていた。

 不思議なことに私が立つ場所を移動すると、海に輝く光はきらきらと揺れる。

 水面の輝きは波うち、光の反射は色彩さえも変化させてくれた。

 この作品に出会えて、良かった・・・・


『刑務所の中庭』 (ファンセント・ファン・ゴッホ)

 色も構図も好きだった。

 囚人たちの進行方向と、リズムのついた右上四個の窓が面白さを深くしている。

 ゴッホの不安定な精神状態を強調しているかのように感じた。

 重厚な一作品。



     【ナビ派とアンティミスト】

『室内』(エドゥアール・ヴュイヤール)

 緑使いと布質感か良い。

 ゴブラン織りが見事に表現されていた。



『洗面台の鏡』 (ピエール・ボナール)

 遠近感をかがみによって、上手く表現していた。

 ただ鏡の中にうつった女のヒップあたりが鏡から飛び出していたのは・・・惜しい。


『画家の妻・・・』『ポリフェモス』 (モーリス・ドニ)

この画家はコーラルレッドが特徴



     【マティスとフォービズム】

 ここの作品群は好きなものが多かった。

 ひとこと・・・

 素晴らしい・・・



     【ピカソとキュウビズム】

『小川』 (モーリス・ド・ヴラマンク)

 渦巻くようなダイナミックな筆使い。

 油(テレピンなど)は少ない目。

 たぶんチュウブから出した絵の具にほとんど油を加えていない。

 この作品は『ホワイト』の使い方が特徴的で、白によって水面の輝きを表現。

 遠くから見ると、油を加えたように艶があるが、近づくと絵面がカサカサしている。

 この快い裏切られ方は、快感さえ覚える。



 同じくモーリス・ド・ヴラマンクの作品『マルティーグの松林』

この作品も緑が美しい。


 モーリス・ド・ヴラマンク派セザンヌの影響を受けていることは上の二作品で充分に感じ取れた。


 ただ どの程度の影響を受けたかを確かめたくて、セザンヌ作品を再度観ることにした。


 モーリス・ド・ヴラマンクも彼らしい作品であったが・・・

 セザンヌはやり・・・セザンヌ^^だった。

 みごと!



         2006/02/22
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日記  倉敷美術館

2006年04月25日 | 美術・文様・展示物
 日記


        倉敷美術館



 この美術館も何度行ったことだろう・・・

 好きな作家が並ぶ中、多くが心中にあらず。
 
 ただ、

 町のつくりを含めての作品群といったところか・・・



 古めかしい階段を上がると、

 こじんまり整えられた空間。

 作品たちの横の題と説明と、

 そしていすに座る係員の視線が妙に突き刺さる。



 耐え忍びながらも前に進むと、

 泥臭い小出楢重の女性がどろりと横たわる。



「ひさしぶり・・・」

私の声をさえぎるように、彼女は粘りついた視線を投げかける。



 私などに何の関心も示さない彼女。

 今回も・・・

「これが観たかったんだ」

と、一人納得して悲しみをこらえる・・・

                                                   2005あき
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ニニンサンバソウ

2006年04月25日 | TVで 歌舞伎・能楽

 

 ニニンサンバソウ    

 

  A(マンサイ) B(ソメゴロウ)

 

  Aはニニンサンバソウの本来の特徴を見事に現していた。

 本来ニニンサンバソウとは五穀豊穣を願い、年の小さい子どもから順番に大きい子どもに変わって、成長を願って舞う。 

 後にはおめでたき象徴として、杮落としや祝いの場でも回れるようになった。 

 テレビでの説明では、五穀豊穣(稲のもみ踏み)にちなんで、舞うことを踏むと説明されていた。

  Aはニニンサンバソウを神事としてもとらえ、私たちに上手く伝えてくれる。

 次にAはサンバソウの特徴をとらえ、左から右、右から左へと散るの形で移動。 

 狂言と能の形を保ち、気品にあふれるしなやかな動きで、興味深かった。  Bの素踊りは優雅で、父親に似てきた感じがする。

 狂言師とカブキ役者は独自の世界をかもし出し。

 興味深い作品であった。   

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