日常

自立した街 高知

2016-11-13 10:51:10 | 生活
高知にお呼ばれして行ってきた。とても人がいい土地だった。人がイキイキしている。


東京から高知行きの飛行機。
晴れていたので、素晴らしい天空旅行だった。
こちら写真が多いのでまた別ページでUpします。








高知の土佐神社。
一之宮にふさわしい佇まい。
四国は88か所巡りがあるため、観光バスがお寺を巡回していた。
神社は聖域だが、神社周辺も土地の様子が違う。
それは自然のあり方として顕在化される。
だから思わず周囲の草花に注意関心が向かう。

高知一宮 土佐神社
高知県高知市一宮しなね2丁目16-1

御祭神:味鋤高彦根神(一言主神)
<一言主>
*『古事記』(712年)下つ巻。460年(雄略天皇4年)、雄略天皇が葛城山へ鹿狩りをしに行ったとき、天皇一行と同じ恰好の一行が歩いているのを見つけ、名を問うと「吾は悪事も一言、善事も一言、言い離つ神。葛城の一言主の大神なり」と答えた。天皇は恐れ入り、弓や矢のほか、官吏たちの着ている衣服を脱がさせて一言主神に差し上げた。
*『日本書紀』(720年)。雄略天皇が一言主神に出会う所までは同じだが、その後共に狩りをして楽しんだと書かれていて、天皇と対等の立場になっている。
*『続日本紀』巻25(797年)。高鴨神(一言主神)が天皇と獲物を争ったため、天皇の怒りに触れて土佐国に流された、と書かれている。これは、一言主を祀っていた賀茂氏の地位がこの間に低下したためではないかと言われている。

<アヂスキタカヒコネ 味鋤高彦根神>
*大国主命と宗像三女神のタキリビメの間の子。同母の妹にタカヒメ(シタテルヒメ)がいる。
*農業の神(「スキ(シキ)」は鋤)、雷の神、不動産業の神として信仰。別名は賀茂社の神の意味。大和国葛城の賀茂社の鴨氏が祭っていた大和の神だが、鴨氏は出雲から大和に移住したとする説もある。
*『古事記』で最初から「大御神」と呼ばれているのは、天照大御神と迦毛大御神だけ。
*『古事記』では、葦原中国平定において登場する。アメノワカヒコ(シタテルヒメの夫)の葬儀を訪れた。アヂスキタカヒコネはアメノワカヒコとそっくりだったため、アマツクニタマ(アメノワカヒコの父)が、アメノワカヒコが生きていたものと勘違いして抱きついてきた。アヂスキタカヒコネは穢わしい死人と一緒にするなと怒り、剣を抜いて喪屋を切り倒し、蹴り飛ばしてしまった。シタテルヒメはアヂスキタカヒコネの名を明かす歌を詠んだ。
*『出雲国風土記』によれば、幼い時、その泣き叫ぶ声が非常に大きかったので、静かになるまで船に乗せて八十島(日本)を巡ったり、高屋を作って梯子をかけそれを上り下りさせたりした。天御梶日女(あめのみかじひめ)との間に雨の神である多伎都比古(たきつひこ)をもうけたとしている。

























お昼ご飯。
ビスタリ食堂。
お洒落で素敵な食堂でとても美味しかった。料理に愛を感じた。
アンディーウォーホールの画集を見る。

ビスタリ食堂(食べログ)
ビスタリ食堂(Fbページ)
高知県南国市岡豊町常通寺島163-9














高知県立歴史民俗資料館で高知の歴史のお勉強。






寺田寅彦記念館に行く(ここは実家があるのみ)。
寺田先生は大尊敬のお方なので、行けて光栄だった。
お庭がきれいで、たたずんでいると瞑想的な気分になり、時空を忘れて長時間ぼーっとした。豊かな時間だ。

19歳くらいまでここで育ったらしい。
あと、高知生まれの植物学者・牧野富太郎博士の牧野植物園も高知にあると後で聞いた。今度はこちらも訪問したい。

寺田寅彦記念館友の会
寺田寅彦記念館(高知市HP)
高知県高知市小津町4-5












高知が誇るお洒落カフェ。terzo tempo。
店長の佐野さんには案内含めてとてもお世話になりました。
高知でとてもよく頑張っている方。いろいろ共に頑張りましょう。

〒780-0821
高知県高知市桜井町2-5-30
tel:080-6559-2013
営業時間:11:00-19:00
定休日:火曜日、水曜日
terzo tempo
terzo tempo Fbページ
















高知で最もエッジの効いたみなさんが集うEquivalent。
美しく調和的な空間で素晴らしい時を過ごさせてもらった。
Equivalentのオーナーであり美術家であり写真家、アーティスト、料理家、野口整体の指導・・・と多彩な顔を持つ名江さん、ありがとうございます(Equivalentは、等価という意味。わたしたちは全員が同じ尊い存在である、という意味がこめられている)。 

そもそも、土佐にお呼びいただいたロータスグラノーラの麻子さん、ありがとうございます。
すべては香川の仏生山温泉つながりです。素晴らしい土佐体験となりました。

Equivalent
高知県高知市朝倉丁354
tel:088-856-5185
Equivalent
























高知の印象。
それぞれの個人が独立して自立している印象。
大きな企業がないので、小規模の個人商店が多く、だからこそそれぞれが独自の個性を身の丈にあった適切なサイズ感で開花させている。

土佐の路上に展開される市場が素晴らしくて本当に心震えてうきうきした。
日曜市は元禄3年(1690年)から自然発生的に続いているようだが、個々人が生産者となり、、自分の作れる範囲で無理しない範囲で販売し、商売をしている。テント一枚あれば商売ができる、というところが、商売やビジネスや経済活動の原点を見た思いだ。
「身の丈」にあったサイズ感が本当に素晴らしい。

市場は活気があり、人情があり、分からない食べ物は作り方も全て親切に教えてくれた。
この日曜市(と言っても実際は毎日のように市場は開かれているらしい)の存在だけでも移住したくなるのがよく分かる。住民同士のコミュニケーションや互いの近況確認、地域の安全のためにも素晴らしく機能している。自立性と自主性と倫理観を信頼して成立している場だと思った。




























自分が出会った高知にいる人たちは、みんな生き生きとして、親切で、人情味あふれる方ばかりで、本当に感動。
やはり、何でも現地に行って肌で体感して見ないと分からないことばかりだ。

今度行く機会があるときには、四万十や足摺岬まで足を伸ばしたい。
後ろ髪を引かれる思いで高知を後にしました。