日常

EGO-WRAPPIN’ memorial live @ 日本武道館

2016-11-28 01:03:48 | 音楽
音楽の世界でずっと前衛を走り続けているEGO-WRAPPIN'のお二人。
自分は大学生のころから15年来のファンです。
今年、お二人は20周年を迎えました。

2016年11月27日の日曜日は、EGO-WRAPPIN'の20周年を記念する武道館LIVE。
2016年の初めから楽しみにしていました。指折り数えてこの日を待っていました。もう1年も経ってしまったのかと思うほどで。


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待ちに待ったEGO-WRAPPIN’ memorial live @ 日本武道館。
本当にすごかった。
ものすごい熱気と渦。
圧倒的な体験。
あまりの完成度の高さと構成の素晴らしさに、何度も目頭が熱くなった。感動した。
唯一無二のバンドだと思う。
聴けば聴くほど、その魅力は自分の中で倍増して行く。


この20年で、音楽シーンは大きく変わったと思う。
時代のヒット曲というものが少なくなり、CDではなくダウンロードして聞くような時代となり、PCや携帯を介して音楽は届けられ、アイドルユニットが多くなり、レコード大賞や紅白歌合戦を見ていても、音楽というジャンルそのものが変わってきていると思う。

ただ、それはおそらく表面的なもの。
時代は時の流れにあるものだから変化するものは当然で、だからこそ普遍的で本質的で変わらないものこそが透けて見える。
音楽は純粋で無垢な存在だからこそ、時代を映す鏡として働くのだろう。



音楽は音を楽しむこと。音は楽しいもので、音楽は無条件に楽しいものだ。。

EGO-WRAPPIN'の楽曲すべてから、そうした音楽そのものの楽しさや喜び。純粋さや無垢さや無邪気さ。そうした色々なものが混在しているのを感じる。それは隠せないほど溢れていて、爆発している。岡本太郎のように、EGO-WRAPPIN’は宇宙が爆発している!

楽曲には、日本だけではなく様々な国のリズムやハーモニーが自由自在にミックスされている。それは当事者でも分からないほどの鮮やかさで混在している。過去も現在も未来もが溶け合っている。あらゆるものを素材として楽曲が作られているのがわかる。


今回のLIVEの最後で、良恵さんが 「音楽を信じています」と発していた言葉にも、そこには重みと深みと真実と20年の歴史の凝縮を感じた。

名曲「色彩のブルース」を、マイクを通さず生声で歌う姿に、LIVEを大切にするEGO-WRAPPIN'の姿勢がにじみ出ていた。
武道館の一番後ろまで空気を突き抜けて振動する良恵さんの声は、遠い舞台から発されているとは思えないほど新鮮で生々しく、軽やかで力強い透明な声だった。


アンコールで、ギター、ドラム、ベース、ピアノ、、、、すべての音楽の担当者ひとりひとりのソロパートを聞かせながら、ゆっくりゆっくりと曲をたたんで行った。
その姿が、夢幻のように本当に素晴らしい光景で、思わず涙が出た。
バンドを支えるすべての人たちへの敬意と感謝が、にじみ出ていた楽曲の構成だった。
20周年だからこその表現には、音楽への愛、そしてEGO-WRAPPIN'すべてに関わった人たちへの敬意や感謝が込められていた。

EGO-WRAPPIN'の良恵さんと森さんの人間性は、楽曲の中にも滲み出ているが、LIVEでの音楽全体の扱い方すべてに出ている。
ひとりひとりを大切にして、一つ一つの音を大切にする姿勢として。

音楽の可能性。
音楽の素晴らしさ。
口で言うのは簡単だけど、それを音楽そのもので表現できる人たちは数少ない。
EGO-WRAPPIN'は、20年間変化しながら走り続けて、音楽を介して音楽そのものを表現し続けている唯一無二のバンドです。


EGO-WRAPPIN'20周年おめでとうございます!
これからもずっとずっとずっと応援し続けます!!!!
EGO-WRAPPIN'から頂いた多くのものを、もらっただけで終わりにせず、自分なりに還元していきたいです。




本当にほんとうに素晴らしいLIVEで、今でも全身で音が反響し続けて鳴り続けています。





P.S.
20周年を記念して、CD付の記念本「EGO20 EGO-WRAPPIN' 1996-2016」が発売されます。良恵さんのInterviewで自分も何故か出させていただく幸運を得ました。無名な自分をセレクトして頂き恐縮ですし光栄です。
今回の武道館LIVEで先行発売でしたが、通常の本屋さんでも12/5から店頭に並びます。
まだEGO-WRAPPIN'の魅力を知らない方は、これを機会にEGO-WRAPPIN'お二人の魅力にズキュンとやられてほしいです。(^^



<参考>
エゴラッピン 日比谷野音LIVEと20周年(2016-07-12)
「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」(2016-08-22)

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「EGO20 EGO-WRAPPIN' 1996-2016 (CD付き/ライヴ音源収録)」リットーミュージック (2016/12/5)


1996年の結成以来、ハイセンスな楽曲と徹底した美意識で、日本の音楽シーンにおいて唯一無二の存在感を放ってきたEGO-WRAPPIN'。
彼らの活動20周年を記念したアーティスト・ブックが発売決定!
二人の撮り下ろしヴィジュアル・ページや最新ロング・インタビュー、中納・森それぞれが注目する人物との対談や音楽ルーツ解析のほか、ともに歩んできたTHE GOSSIP OF JAXXのメンバーやレコード会社・事務所スタッフへの取材も敢行し、これまであまり語られることのなかった二人の素顔に迫っていきます。
さらに、年末恒例“Midnight Dejavu"で披露されてきたカヴァー曲からセレクトした未発表ライヴ音源(4曲)を収録したCDも付いた充実の1冊です。

【CONTENTS】
・Interview EGO-WRAPPIN'
・moment to moment 2000-2016(Interview 仁礼 博)
・Art Work for EGO-WRAPPIN'(Interview 菅原義浩)
・対談:中納良恵×満島ひかり
・鼎談:森 雅樹×知久寿焼×佐藤良成(ハンバートハンバート)
・column:「スープ」いとうせいこう
・Essence of EGO-WRAPPIN'
・Live Report:20周年記念スペシャル凱旋ライヴ
・鼎談:中納良恵×稲葉俊郎×坂口恭平
・対談:森 雅樹×中原昌也
・Interview THE GOSSIP OF JAXX〜エゴ欠席裁判〜
・スタッフ座談会〜知られざるエゴの素顔〜
・EGO-WRAPPIN' Discography
・Midnight Dejavu〜EGO-WRAPPIN'と東京キネマ倶楽部の15年〜
・よっちゃん・森ラッピンの鶯谷さんぽ
・column:「EGO-WRAPPIN'と“空気"」大根 仁
・中納良恵 ステージ衣装の変遷
・中納良恵 世界旅行記
・森 雅樹 ギター・ギャラリー
・森 雅樹 ほれてふられてブルース
・column:「EGO-WRAPPIN'とスカ」川上つよし(東京スカパラダイスオーケストラ)
・History of EGO-WRAPPIN'

【付録CD収録曲】
1. I Wish You Love(Standard / The Skatalites, etc.)
2. Heat Wave(Martha & The Vandellas)
3. I Walk In My Sleep(Berna Dean)
4. Nobody Knows You When You're Down And Out(Bessie Smith)

(Amazon紹介写真より)








(かっこよすぎる・・・・)