日常

アナウンスいつつ

2016-09-16 00:27:04 | 雑多
アナウンスいつつです。
友人ひとつ。
自分個人のがみっつ。
あとは自分が協力しているのがひとつです。


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ベルリン在住の渡辺真也さんの初監督作品
映画『Soul Odyssey - ユーラシアを探して』
の日本プレミア上映が、渋谷UpLinkであります。
実は、自分も少し映画のサポートをさせてもらっています。

10月17日(月)、24日(月)、30日(日)の3日ですが、
上映後はそれぞれ畠山直哉さん、國分功一郎さん、森村泰昌さんという超豪華ゲストのトークもあります。

渡辺さん自身がユーラシア大陸を横断しながら、ユーラシアという一つの大きい大陸に底通する文化を探る映像作品です。



自分も日本最古の医学書で国宝「医心方」の勉強会をしておりますが、日本の古代医学は全ユーラシアの技術や知恵が、インドや中国を経ながら日本に伝わっていることを強く感じている次第です。
→○NHKハートネットTV『医心方』(2016-05-10)

哲学や医学や心身技法の観点から東洋と西洋を深い場所で連結させる仕事をしたいというのが自分のライフワークの一つでもあり、渡辺さんと深く共鳴するテーマです。
哲学・言語学では井筒俊彦先生、心理学では河合河合隼雄先生、漢字・文字では白川静先生の偉大な業績は、こうした東洋と西洋を再度結び直す仕事だったと自分は理解しています。そういう思いを次の世代が引き継いでいく必要があると思います。

哲学や神話のテーマを深くはらんで難解なところもあるかもしれませんが、面白い作品ですのでもしお時間ある方は是非!!

ちなみに、渡辺真也さんはワタリウム美術館の「没後10年 ナムジュン・パイク 2020年 笑っているのは誰?+?=?? 」展も共同キュレーションしています。<ナムジュン・パイク>というアーティストも、この映画で重要な鍵を握っている人です。

映画『Soul Odyssey - ユーラシアを探して』 公式ホームページ
渡辺真也さんHP
「没後10年 ナムジュン・パイク 2020年 笑っているのは誰?+?=?? 」展(ワタリウム美術館)




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こちらのシンポジウムで発表させていただきます。

清水博先生の偉大なお仕事は、生命と場にまつわるお仕事。
自分も何らかの形で受け継いで、さらに次の世代へと受け渡していければと思っています。
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「場のシンポジウム2016」与贈を巡る<身体>と<経済>
 -新しい医療と経営を支える共存在原理-
日時:2016年9月22日(祝・木)13:00〜17:30
場所:東京都文京区エーザイ株式会社大ホール
参加費 一般 5,000円 会員 3,000円 学生 2,000円
主催:NPO法人場の研究所
(※シンポジウムは、どなたでもご参加いただけます。)
基調講演:清水博(場の研究所 所長)
講演:稲葉俊郎(東京大学附属病院 医師)
講演:影山知明(クルミドコーヒー 店主)
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場のシンポジウム2016






一緒に対談もさせていただくクルミドコーヒー店主の影山知明さん。
影山さんは、マッキンゼー勤務時代の金融の経験を生かしながら、現場よりの街づくりと場づくりをされています。
西国分寺でのクルミドコーヒーから始まり、国分寺周辺のカフェブームを作ったきっかけになった方です。

<カフェを街の中の縁側、お座敷ととらえ、面白い人、面白い状況をどれだけつくれるか>
<すごく面白いツブツブが街の中に増えていくことが、結果的に街を面白くする>
そういう広い大きな視点でカフェや町のことを考えられています。

・カフェからはじめる人を手段化しない"幸せ"な経済
・ビジネスとスローの間をいくもの。
・「ゆっくり、いそげ」。
・AかBか、ではなく、どっちも。
・大きなシステムと小さなファンタジー

などなど。話してみたいテーマが目白押しです。

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このようなすごい方々と自分が語りたいのは、資本主義の次の時代の話。
そこと人の体との関連で話したいです。
次は、人体主義、生命主義の時代になると思います。
お金を中心に回る時代ではなく、体やいのちを中心軸に据えて、そこから離れない時代へ。

体や命のメタファーで、物事を長期的に巨視的に全体的にとらえていく時代へ。
右手と左手が争わないように、右足と左足が戦わないように。大きな同じ目的のもとで協力していく。

医療と哲学と科学と経済と街づくりをつなげて考えるような、そんな面白い場になるのではないかと、勝手に夢想しております。

○清水博先生単著
『生命を捉えなおす――生きている状態とは何か』(中央公論社 中公新書, 1978年)
『生命知としての場の論理――柳生新陰流に見る共創の理』(中央公論社 中公新書, 1996年)
『生命と場所――創造する生命の原理』(新装版, NTT出版, 1999年)
『場の思想』(東京大学出版会, 2003年 新装版(UPコレクション), 2014年)
『コペルニクスの鏡』(平凡社, 2012年)
『<いのち>の普遍学』(春秋社, 2013年)
『〈いのち〉の自己組織――共に生きていく原理に向かって』(東京大学出版会, 2016年)

1060夜『生命を捉えなおす』清水博|松岡正剛の千夜千冊
『共有する楽しさ』 影山知明さん
大きなシステムと小さなファンタジー 影山知明さん



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10/15土曜と16日曜に日本ソマティック心理学協会第3回があります。
僭越ながら、自分もこの協会の理事もさせてもらっています。



自分も15土曜(10:15~11:45)に「心と身体の医学と心理学との出会い」として、川畑のぶこさん、藤田一照さんという大御所と並び話します。きっと面白いです。
10/14金曜のプレイベント(第2回ソマティックフェスタ)も本当に豪華ですごく面白い方々のワークショップ目白押しで、これは行かないと損!
是非遊びに来てください~。

日本ソマティック心理学協会
日本ソマティック心理学協会 第3回大会 2016 (10/15-10/16)@日本大学 百周年記念館(日本大学文理学部キャンパス 世田谷区桜上水3-25-40


第2回ソマティックフェスタ(10/14)@国立オリンピック記念青少年総合センター




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9月14日に発売された『秘伝』(2016年10月号)にて、2020年オリンピックの提案の対談記事が出ています。
藤本靖さん(ロルファー、ボディワーカー)との対談です。
「意識のホームポジション」特別対談
緊急提言! 「オリンピックのホームポジション」
Web秘伝



この『秘伝』自体がめちゃくちゃ面白い雑誌です。是非手にとってご覧ください~!
みなさんをきっと未知なる世界へといざなってくれることでしょう。

自分が以前書いた<2020年オリンピックへの提言>という記事を元に、<調和的な体の理解、体の使い方>に関して話を進めております。

作家で柔道家の増田俊也さん(「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(新潮社)、「七帝柔道記」(角川書店))、漫画家の原田久仁信先生(漫画「KIMURA」も書かれていますが、梶原一騎原作の「プロレススーパースター列伝」も書かれている方です!)、中井祐樹さん(現日本ブラジリアン柔術連盟会長)、北大柔道部“寝技仙人”佐々木洋一コーチ、禅僧・藤田一照さんと精神科医、名越康文さんの対談、ヨーガ行者・成瀬雅春さん、、国際武学研究会代表・光岡英稔さん、、、、他にも合気道、システマ、茶道、日本・中国伝統躰術、日本刀、、、などなど。面白い企画が目白押しの雑誌です。

この方々の力をお借りできれば、きっとドーピングや勝負の勝ち負けではない、体の使い方を学び合うようなNEOオリンピックに進化するのではないでしょうか。武術も武道も平和利用できるはずなのです。


この中で自分はかなり異色ですが、徹夜の当直明けで対談に行ってて眠い顔で写真うつっているので、「ああ、この人酔拳の人かな」と思われてるかもしれませんー。


2020年オリンピックへの提言(2016-08-04)


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自分も共同研究者として参加している科研「身心変容技法研究会」。

そちらと上智大学グリーフケア研究所共済での「世阿弥とスタニスラフスキー」。
チラシが完成しておりますので、ご参考までに。12/18と少し先ですが。

予約不要とのことですので、ご興味ある方は当日是非お越しください。

能楽を稽古させてもらっている身としては世阿弥は大先生にあたりますし、レオニード・アニシモフ監督や東京ノーヴイ・レパートリーシアターのみなさんとは「芸術と医療」をテーマに、接点をめぐるため八ヶ岳で合宿をしたりもしております。
個人的にもこんなに縁の深い二つの領域がこうして結合するというのは感動です。

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国際シンポジウム「世阿弥とスタニスラフスキー」
日時:2016年12月18日(日)13時~18時00分
場所:上智大学四谷キャンパス10号館1階大講堂
13時~16時20分
講演:
レオニード・アニシモフ(ロシアの演出家)「スタニスラフスキーの演劇法と身心変容技法について」通訳付きで50分
セルゲイ・ヤーチン(ウラジオストック極東国立技術大学文化人類学部部長・哲学者・文化哲学)「ロシア神秘思想における身心変容(技法)について」通訳付きで50分
松岡心平(東京大学教授)「世阿弥の演劇法と身心変容技法について」30分
内田樹(神戸女学院大学名誉教授)「世阿弥の身心変容技法と武道との関係」30分
松嶋健(広島大学准教授)「グロトフスキーから見たスラニスラフスキーと世阿弥」20分
鎌田東二(上智大学グリーフケア研究所特任教授)「世阿弥と修験道と山伏神楽の身心変容技法について」20分
16時30分~18時
総合討論 上記メンバーで、司会進行:鎌田東二

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身心変容技法研究会

『古事記 天と地といのちの架け橋』の上演(2014-10-04)
「ゴドーを待ちながら」(2014-02-25)
東京ノーヴイ・レパートリーシアター『Idiot~ドストエフスキー白痴より~』(2013-10-08)
ブレヒト『コーカサスの白墨の輪』(2013-06-13)

八ヶ岳 藝遊(2016-07-08)
芸術と医療(2015-12-14)