日常

2009-07-02 05:37:37 | 考え
「噂好き」な人がいる。

「病院」は、ムラ社会で閉じられた構造なので、「噂」はそれぞれの人の善意や悪意で増幅されたイメージとして伝播する。
そして、主に「悪意」によって増幅される。


医者になりたての研修医の先生が、毎月代わる代わる僕らの科にローテーションで回ってくる。
ちなみに、僕らの循環器内科は、それなりに忙しいと言われている。(実際はそうでもない)


そういう、
「循環器内科は忙しくて大変らしい」
「指導医の先生も厳しくて怖くて、クセが強い人が多いらしい」
という噂が、研修医の先生にもいろんなイメージで伝播しているのだろうか。

きっと、こちら側からあちら側へ、実態のないイメージだけの噂が伝播している。
そのお返しに、あちら側からこちら側へ、実態のないイメージだけの噂が伝播してくる。


次に回ってくる研修医に関して、
「次の研修医は全然働かないらしい」
「かなり生意気らしい」
などなど。別に聞いてもいないのに、そんなフワフワした情報を親切に伝えに来てくれる人が何人もいる。


そういう噂のようなものは、受け取った人の善意や悪意で(主に悪意によってだけど)ドンドン増幅され、そして実態がないイメージとして伝播される。
複数の人の「悪意」が帯電されて負の荷電を帯びた噂は、「偏見」や「先入観」という形で僕らに負の電場与え、僕ら自体も知らないうちに負に帯電してくる。



僕らは病院内から出ない閉じられた生活をしているので、「今日も晴れましたね」「今日は雨でしたね」というような天気の話ができない代わりなのかは分からないけど、
まるでコミュニケーションの一環のように「次まわってくる研修医はダメらしい」「次の研修医は生意気らしい」と、天気の挨拶のようにしている。


誰も会ったことないのに、何故かよく知っていて、当たり前の既成の知識のようになっている。
そんな「偏見」や「先入観」自体が、根拠がない噂に過ぎないことすら忘れてしまって、その噂が本当か嘘かなんて、その根拠を疑うことすらなくなってくる。


そういう噂を、まるで天気の話をするかのように僕に話してくる人がいっぱいいるので、僕はあえて物事の視点をひっくり返して返答するようにしている。
こちらとしても特に根拠がないのは同じ条件なので、お返しにその噂に少しだけ正の荷電を与えてみる。

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「最初からすごく評判がいい状態で回ってきて、実際にはあまり働かなくてガッカリする人より、少し前評判が少し悪いくらいの方がいい。 写真写りがすごくいい女性が、実際はそうでもないときにがっかりするのと同じだよ。写真写りは絶対に悪い方がいい。写真は単なるイメージにすぎなくて実態ではないから。イメージは自分に都合がいいように無意識に勝手に加工してしまうものだから。前評価は低ければ低い方がいい気がする。」

「人間関係なんてワタシとアナタの関係性が大きいから、指導医の先生とタマタマいい関係性が作れなくて、その悪い噂が広まっただけかもしれない。3人称としてその人を見ると実態がないから、その人のイメージはいかようにも自分に好きなように加工できる。でも、自分がワタシとアナタの関係を作って、2人称としてその人と付き合うと、あまり自分勝手にそのイメージは加工・編集できない。話してみると案外いい人だってのはよくあることだからね。」

「生意気っていうのは裏を返すと自分の主張がはっきりしているっていうことだと思う。生意気はワガママとも解釈できるし、その人なりの哲学があるとも解釈できる。そうとすれば、その哲学の根本に何かがあるかってのは興味がある。きっと、何かその人ならではの原理原則があるはずだし。原理原則がないとすれば、そんな無思想自体が原理原則だと思うし。」
**********************

こんな感じのニュアンスで、噂を煙に巻くようにしている。



実際、そういう悪い噂の研修医の先生で、イヤだと思った人は個人的にはいない。
そんな悪い噂が立つ人は、単に個性が強くて大学病院のような強力なシステムと干渉作用を起こしているだけだと気づく。


人の評価なんて、自分がどう対応するか次第なのだと思う。

もちろん、自分と合わない人はいると思うけど、そのときは逆にこちら側が自分を消して対応すればいい。

人と人との関係において、ソリが合わないとき、相手が「自分」を過剰に主張してくるときは、こちら側の「自分」をそれに応じて消せばいい。
必要に応じて、合気道のように受け流す。
力に力で対応すると衝突が起きる。

そうして、新たな「ワタシとアナタの関係性」を常に更新する。

相手に応じてこちら側の「自分」を増やしたり減らしたりして、合気道のように相手に合わせ、その場その場で一回一回考えて対応する。


ただ、人間と違って「システム」のようなものは基本的に一定で不変だから、人間側がその固定化された「システム」に合わせなければいけない。
そこが、「システム」の関係性と、人間との関係性において大きく違う点かもしれない。


人間は、常に関係性の中でいろんな荷電を帯びた状態に変化していくもの。
どんどん流動して変わるものだし、悪意の中では負の荷電を帯びるし、善意の中では正の荷電を帯びてくる。




若いっていうことは自意識過剰な状態。
そんな根拠のない自意識過剰状態に対して、同じような自意識をぶつけると衝突が起きる。
だから、そんな過剰な自意識に対しては、合気道のようにその過剰なエネルギーを利用して相手に合わせて対応すればいい。

そんな自意識過剰な人に対応するには、自分の自意識をそれに応じて減らす。
つまり、自分を消せばいいし、自分を無くせばいい。

「有限の自己を捨て、無限の他者へ。」(2009-04-20)という文章を書いたけど、そんな「自己と他者」論の根本に落ち着く。



・・・・・・・・・・・・・

なんか、閉じられた世界での「噂」の伝播様式について考えてたら、最後は全然違うとこに着地してしまいました。

閉じられた世界での「噂」って、知らないうちに自分の自意識が添加されて、実態のないイメージが増幅されて伝わっていくんだろうなぁなんて思いまして・・。


それは、マイケルジャクソンとかの有名人もそうかもしれない。

死んでしまって、失ってしまって、もう会えなくなったと分って、そんな風に時間というホルマリンで固定された状態になって初めて、僕らはその人をその人として正当に評価しようとし始める。


本来、生きているときからそうするべきなんだけど、僕らの悪意を吸収する対象として機能してしまったのかもしれない。


ワタシも、そしてアナタも、死んではいなくて生きているとすれば、自意識過剰に、自分に都合よく相手を加工編集して評価しないようにお互いに気をつけないといけない。
マイケルの報道見ながら、ふと思いました。
合掌。

7 コメント

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網のなかの一糸として (la strada)
2009-07-02 08:43:05
うーん。色々考えさせられる日記でした。
いなばさんの対応の仕方は、すごい。
そうやってひっくり返して対応するのかぁ。
実際にその渦中にいるとなかなかできないことですよね。すごい。

少し前に人との関係で悩んでいた時の日記から
少し引用してコメント。
http://sachiolin.exblog.jp/11739557/

人と人との関係って基本は私とあなたの1対1で、たくさんの人がいる世界でも、基本はその沢山の「私とあなた」で、それが編まれていくものなのではないかなと、私も思います。「network」という言葉がなぜかしっくりくる。まさに網を作っていく感じ。その編まれてきた/いく大きな網の一本の糸として自分が参加するときに、難しいなぁと思うのは、その複雑さ。例えば苦手な人(糸)があったとしても、そこだけを自分と切ることはできないし(切ったとしても、その糸と繋がっている他の糸と自分が繋がっているから結果的には繋がる)、かといって一抜~けたと簡単に抜けられるものでもない。怖さを感じるのは、その偽ものの糸そのものでなく、それが時に気付かれずどんどん編まれていくこと、編まれたものは一見ホンモノに見えること、その網の複雑さからは抜け出れないこと。

私の場合は、よいと言われている糸が、実は違うのだった!という問題でしたが、今回の場合は、もともとは皆きれいな白い糸だったはずなのに/今でも本当は白い糸のはずなのに、黒い糸がどこかで発生して、みんな染色されちゃった感じでしょうか…?!黒パワーはすごいのだなぁ。それだけ人間というのは染まりやすい糸なのだということですよね。

結局自分がホンモノの糸になる/であり続けることが大事なのかもしれませんね。
白であり続ける糸が一本でもあれば、黒い網も、完全な真黒な網にはなりえない。それが自分がネットワークに参加する意味でもある気がします。黒糸になりかけてしまったら、上からから沢山の白い色を重ねるのではなくて、一度漂白するほうがいいのだろうなぁ。。(妄想が広がり中。笑) それが、いなばさんのおっしゃる「消す」に近いのかも。白い糸にするのではなく、時に透明(?)にする。


どんな場所でも、どんな世界でも、見ている人は見ているし、分かる人は分かってくれている。そういうことを最近よく感じます。
そういう人が近くにひとりでもいたらとても心強いし、それで十分だと思える。そして、たとえひとりもいなかったとしても、最後は自分の心の自然に向かう方向を信じて貫くことをしていると、その先で白い糸に繋がったりするのだなぁと。

それにしても、人間というのは、不思議なものですね~。やっぱり私は今のところ性善説ではなく、性悪説に一票だなぁ。



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批判的姿勢と悪口の関係 (ShinK)
2009-07-03 02:48:12
よくクリティカルシンキングとかいうけれど、人間関係も含めていつも否定的な見解を示す人っているよね。

むかし、ものすごい頭が切れるけれど、なかなか他人を認めたがらない先輩が、やはりいつも新人がくるときは、「今度、かなり変な奴が来るらしい。やつの同期がみんなそう言っている」言っていました。
でも、その人も相当変わった人でなんだけれど(笑)。ぼくはそんな個性もありだとは思ったけれどね。

たかだか人の噂、されど先入観を作り出す怖い存在ではある。
ぼくも、これから組織に本格的に入るけれど、どんな噂を立てられるか、ちょっとドキドキしながら突入です。
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噂話をする人間 (H.P.)
2009-07-03 12:09:44
天気の話ができないから、という感覚はあります

目の前のあなたと、ここにいる自分との間に
とりあえずの今のネットをはろうと思って
ここにいない噂の人に頼る

噂を話にのっけた当の本人も
口を動かしながら、
目の前のあなたが反応することに安堵しながら、
馬鹿らしさやむなしさに見舞われる

しかし
根っからの純粋に噂好きなる人間がいることも
体感します
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2回目 (ともこ)
2009-07-03 22:28:35
さっきコメント投稿した内容が、通信がきれちゃってたみたいで消えちゃった!まぁ、ちょっと感情で書いちゃってたからいいのかもしれないけど・・・

私自身が噂の対象になったいや~な経験が何回かあったから、ほんとこういうのって腹立たしくなってしまう。腹立たしいと思えるようになっただけ健全だけど、その渦中にあるときは本当に人を信じられなかった。

20:60:20の法則は、「噂」に関して確実に存在するね。特に下の20が、中間の60を侵食していくスピードがすごい。その黒さたるやびっくりする。しかも、下の20だけなら、「そういう人もいるかな~」って思えるけど、中間の60が黒く染まってしまうのが何よりもショックでした。素直な白を持っていたがゆえに黒くなれる恐ろしさがある。

人って弱い生き物であるし、特に日本人はこの「噂」を立てることで妙な協調性を発揮しようとしたり、共通の敵を見つけようとすることでお互いの間にある距離をなくそうとしたりする。そしてその共通の敵がいるという「空気」を作り出した結果、その空気の中でどんどん負のエネルギーが充満していってしまう。中にいると腐ってしまうのではないかな。

だー。

thought provokingだったわー
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噂は根深い問題はらんでそうだなー (いなば)
2009-07-04 23:59:52
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■la strada様
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「network」=「網を作っていく」
ってのはほんとにそうですねー。

「苦手な人(糸)を切ったとしても、その糸と繋がっている他の糸と自分が繋がっているから結果的には繋がる」
「もともとは皆きれいな白い糸だったはずなのに/今でも本当は白い糸のはずなのに、黒い糸がどこかで発生して、みんな染色されちゃった感じ」
この辺のメタファーは秀逸!

黒の力ってすごいんですよね。
それは悪とか陰とか負の磁場とかがそう。一度それを体験した人はわかる。
それだけ、人間は脆くて弱いということ。

逆に、そこに気づいて、そこから始める人は強くなれるんだと思う。
人間の弱さを知るから強くなれるし、強いから優しくなれる。
そういうことなんだと思う。


そして、白や善や陽や正の磁場を自分が作るには自分一人ではなく、同じような磁場を生み出す人との集合体でしかできないんだと思いますね。
それが、友人の大切さであったり、志を同じくする仲間であったり・・ということにつながるんだと思う。


そして、黒を白にというより、もう色の概念自体を消すような、「自分を消す/失くす」とかまで行けばいいんじゃないかと思いますね。
それは近代の自意識過剰の時代の反省にたった立場だと思うなー。

自然も怖し、動物も殺し、先住民も殺し、奴隷制度があり・・・・色んな反省は、そんな自己中心的で自意識過剰な時代への反省からしか始らない気が・・。


「どんな場所でも、どんな世界でも、見ている人は見ているし、分かる人は分かってくれている」
ほんとそうだと思いますね。

そこに気づくまで、何度も罠がしかけられてるんですよ。
安易に低きに流れるような罠とか、誰も見てないと思ってね。

でも、きっと誰かが見てる。
だから、短期的な衝動に流されず、孤独に耐えて、長期的な展望に従いながら日々を丁寧に生きないといけないのですよね。


ちなみに、僕はどっちかと問われると<性善説>派ですけどねー。笑




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■ShinK
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なんか、否定的な見解とか、とにかく意見をひっくり返せばいいと思ってる人がいる。
そうすると、自分が賢いとか鋭いとか評価されるっていう勘違いしてる人が間違いなくいます。


何も知らない新人に対して、内輪ネタで盛り上がって、新人はわけわかんなくてポカーンとしてる光景ってよく見るけど、ああいうの本当にキライですよ。

同じ組織にいると、そういうイジメ?の構造のようなものできるよね。ヤダヤダー。


組織に新しく入った身でもあるので、いろんなものが見えるので、今は色々観察してます。
最初から色々出しゃばるといいことないので、おとなしく息を潜めて生活してる感じですかね。笑



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■H.P.
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悪習というか、なんか話すネタも特にないから、とりあえずその場で盛り上がるために人の悪口を言うってのはよくある風景です。

それもまた、負のスパイラルが生み出す吸引力ってものすごいエネルギーあるから、人の悪口とか言い出すとキリがないくらい無限に続いていっちゃうんですよね!
それが怖い。
閉鎖されたとこにいると、最初に感じていた違和感すら忘れちゃって、もうなんとも思わなくなってしまう。

最初に感じた違和感とか、そんなのを常に保ち続けたいもんですわ。
新人には優しくしないといかんですよね。
それって自分が逆の立場だとそう思うんだから、絶対そうあるべきもんだと思います。


根っからの純粋に噂好きな人って、不思議ですね。
外国も、セレブのゴシップネタだけの雑誌とかめちゃんこ多いって言いますし。
パパラッチとかね。
あれ、なんなんだろうなー。
直接知らない有名人の夜の生活とか知って、果たして何になるんだろうか。笑



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■ともこ様
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そっかー、ともこさんもそんなつらい過去があったのね。
帰国子女ってだけで、まずイジメの対象になったりする。日本ってそういう妙な閉鎖意識が強いし。


「中間の60が黒く染まってしまうのが何よりもショックでした」
これが、イジメの構造の深刻なとこなんだろうね。

単にいじめっ子、いじめられっ子の関係じゃなくなってくるとことかね。



日本人は「和」を大切にする民族で、それは時にいいことでもある。
話し合いで物事を解決しようとか。
でも、「和」を維持することだけが自己目的化しちゃって、異質なものに対して「噂」という形で先入観や偏見を植え付けることで、そうやって仮想的な外敵をしたてあげることで、「和」を強固に保とうとすることがある。


ま、僕らは反面教師にしないといかんね。

ともこさんみたいに、そんな弱い立場に立ったことがある人だからこそ、人に優しくなれるんだと思うよー。
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つづき (ともこ)
2009-07-05 12:01:19
そうなんだよね~

それがさ、帰国子女として中学に戻ってきた中学のときは、40:40:20くらいで、いい人もいたのよ。

20:60:20は、もっと後で、仕事をし始めたときにあった出来事です。2003年に担当した、某初任研修であったのよ。

いい大人なのに・・・しかも日本をしょって経つ優秀な人たちなのに。大学も日本トップの国立私大出身者なのに、それでもこういうことになってしまうの?こんなもんなの?弱いもんなんだな~と、思いました。ちなみに、100人も目の前にいたから負のエネルギーがすごくて。学生あがりだったから余計にそういう負のものに巻かれてしまったのかな。

もちろん私も若くて、今のように落ち着いて状況を受け止められなかったというのはありますが。しかも100人が100人、全部そうでないはずなのに、こちらの見え方も変わってきてしまう。みんな黒に見えてきてしまう恐ろしさ。

抽象的な状況描きでごめんなさい・・・まぁ、またこの話はするとして・・・


「仮想的な外敵」まさにそうです。
山本七平の言う、官軍VS賊軍の構図を作り上げたのも、政府のプロパガンダという見方があるし、明治国家VS江戸幕府もある意味同じかな。誰かが扇動者になっている。デマゴーグが存在する。

デマゴーグの言葉は意味もなく強い。
強い言い方
極端な言い方
誇張されたマイナス

そして、そこに強いエネルギーがある。負のエネルギーだけれど。

大衆の「60」はそのエネルギーが負であることを見極められずに、エネルギーレベルの強さに負けてしまう。黒く染まってしまう。

怖いことです。


でもそれは思考停止状態になった「60」の場合なんだろうと思う。悪くないものを「悪くない」、と言えるだけの思考力と、コンスタントな自分へのリマインドと、そういった仲間がいることで強い「60」になれると信じたい。本当は誰も黒くなりたくないんじゃないかな。本当は黒くなった後、後悔する人ばかりなんじゃないかな。そういうポジションに自分はいます。

稲葉さんの周りに素晴らしい人たちが集まっていて、私はこの場が本当に好き!閉じる意味でなくて、周りにアンテナを立てながらも、思いを共有する場があることが何よりも有難いことです。

思いのままに書いてしまいました・・・
返信する
イイものをイイ、ワルイものをワルイ (いなば)
2009-07-06 14:14:38
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■ともこさん
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学生の時は、まだ若くて無知だったからこそ、ってのもあるけど、
社会人になって大人になってからだと、ある意味確信犯で性質が悪い。

よく、ワイドショーで小中学校のいじめとかの問題がとりあげられるたびに思うのは、
あれは大人の社会の縮図であって、若い学生の世代の心の闇だとか、
そんなよくわからん論理には仕立て上げないでほしいってことです。

大人社会で行われるイジメに向き合わないで、
まるで学生の世界だけでイジメがひっそり行われているみたいな報道が多いから!


いい大人になってもイジメを続けたりするのって、
噂とかを無意味に垂れ流して、その新人に居心地悪い状況を作り上げたりするのと
ぜんぜん変わらないとさえ思いますね。
そんな小さいとこから、イジメって始まるものだし。

あと、イジメはまさしく『開くこと、閉じること』でいえば、
閉じられた世界で起きる現象の悪い典型例のような気もします。

開かれた流動性の高い場では、イジメってのは構造上置き難いと思う。
だからこそ、場が『閉じる』ってことは危険をはらんでいるんだと思う。


まぁ、この辺の細かい折いった話は、会ったときでもね。
でも、こういう何気ないことをひとつひとつ丁寧に考えとかないと、
いつのまにかに自分も同じ構造に巻き込まれて、
いつのまにか自分が当事者になってるってのもよくあるからね。


『思考停止』ってのは怖いよねー。
疲れや、時間の省略化や、いろんな理由で考えるのを止めたとき、すごく危ない。

自分の全経験や全関係性を総動員して考えて、
その上で『イイものをイイ、ワルイものをワルイ』といい続けたいものです。

王様は裸だ!ってのはよくあることですしねー。
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