うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

希望の星

2022年12月15日 | ことばを巡る色色
井上尚弥のドキュメンタリーを見た。これまで、たぶんデビュー戦から彼の試合をずっと見てきた。ここにも彼のファイトについて何度か書いてきた。初めて試合を見た時、パンチを出す彼は笑みを浮かべていた。今は思う。それは仕留めるてやるぜ、とかいうのではなく、きっと一瞬を見極めたことへの笑みであったのだろうと。井上尚弥の罪は、他のボクシングの試合がつまらなくて見られなくさせてしまうことだろう。
強くて美しい。
強くても美しくないもの、美しくても強くないものは、結局つまらない。強くて美しいものは、新しい世界がまだまだそこら中にあるのだと教えてくれる。
同じような思いを平野歩夢を見る時に感じる。もっと上のものを見続ける。負ける日があったとしても戦い続ける。戦いは勝つためだけれど、相手の誰かと戦うというより、その刹那と戦っている彼ら。
summer snowの、三成の、義時の小栗旬。リハウスの、青春牡丹灯籠の、淀君の宮沢りえ、automaticの、travelingの、pink bloodの宇多田。そうそう、ラフマニノフの真央ちゃん、ニジンスキーのプルシェンコもね。キラキラしていて変わらず戦い続けて脆くて強くて美しい、男の子、女の子が好きだ。
妬むとか羨むとかのさもしい卑しい戦いでなくとも、いやいやそんなちっちぇことを内包しつつも、何かに挑み続けることは美しくて強いと思えるから、そんな男の子女の子はキラキラ輝く希望の星だ。私も美しく強くありたいと思う。明日はまた、新しい強く美しいものが生まれるのだと思うことができるから、希望の星だ。
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