行きかふ年もまた旅人なり

日本の歴史や文学(主に近代)について、感想等を紹介しますが、毎日はできません。
ふぅ、徒然なるままに日暮したい・・・。

桔梗

2008-08-17 11:02:12 | Weblog
 昨日の山梨小旅行で、天目山に小学校の分校があり、その敷地に咲いていた。個人的に好きな花だが、この花を見ると必ず思うのが明智光秀である。元々は美濃の守護・土岐氏がこの家紋を用い、「太平記」に足利尊氏に従軍する土岐氏がこの家紋の旗の下、家臣を引き連れ従軍した、との記録がある。また、本能寺の変で、本能寺を取り囲んだ水色桔梗の旗を見て、明智光秀が謀叛を起こした事を悟り、信長は「是非もなし」と呟いたという。
 水色と表現するのが正しいのか、淡い青色の可憐な花に見えるが、この花を家紋に用いた武将は大田道灌、加藤清正ら不運な最期を遂げた人物がいた。桔梗は、吉凶の音を転じた花としてこれらの人物に用いられたようが、こうした事を考えるのも、旅先での楽しみの一つだ。
コメント
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