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ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

森博嗣『ウェブ日記レプリカの使途 I Say Essay Everyday』幻冬舎文庫

2006年07月23日 | reading
ネタバレ特になし。

「思考と生活」シリーズ(だっけ?)の第四弾。既読だったらどうしようとずっと不安を抱えつつ読んでいたのですがどうやら大丈夫だったみたい。昔は新刊すぐ読んでたからそんなこともなかったんだけど、最近は記憶が曖昧だわ…。
で、以下所感を列挙。

・幻冬舎文庫、手垢つきまくりでムカつく。
・MORI LOG Academyに比してフレンドリィな文章が懐かしくなりました(にこにこ)。
・まえがきでも信頼を述べてて、本文中にも記述の多い幻冬舎の担当だけど、去年あたり幻冬舎決別宣言してなかったっけ? 女王シリーズ文庫化でゴタゴタしてたような。何があったんだ(どきどき)。
・自分の本が《いつ行ってもないから安心できるお店》(37p)として、三年バイトしてた書店が紹介されていますw。俺が働いてる時はそんなことなかったけどな…。他の書店は無記名が多いのに、実名で数回登場。ありがとうございます。接客したかったです。
・町田康を《少なくとも作品のタイトルだけで超一流の詩人》(41p)と評価してるのが意外だった。「けものがれ、俺らの猿と」とかか? まさか『つるつるの壷』とかではないだろう。『メシ食うな!』はまた絶妙だと思うけどな。まあ結構相反するセンスだと思っていたのですよ。
・いしいひさいちマジ天才(2月6日)。
・俺も「父親がピアノの調律師だということが見かけによらない人」を一人知ってるw。結構多いのでしょうか(5月30日)。
・恩田陸読んでるのも意外だった。
・でも一番意外だった発言は《巨人にはとことん負けてほしいです》(511p)。
・スバル氏発言《「そんなもん、「ハイベレル」と書いときゃたいてい読み間違えるから大丈夫」》(555p)にいたく感心。

しかしなんだ、山形で読んでた頃とはまったく違う印象ですな、このシリーズ(ボランティアで水路を引いて田畑を潤す)。

作品の評価はB。

ウェブ日記レプリカの使途―I Say Essay Everydayウェブ日記レプリカの使途―I Say Essay Everyday
森 博嗣

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