ネタバレ一応注意。
固定の店舗を持たない骨董商=旗師。虚実入り混じる骨董の世界を独り駆ける美貌の女旗師、「冬狐堂」こと宇佐美陶子のシリーズ中短編集。
『狐罠』『狐闇』の長編では、「長さ」を生かした重層的なプロット、伏線運びの上手さが際立っていたので、短編という形が馴染むのかどうか、興味深く読みました。
どの話でも、題材・プロットの卓抜は見えますが、結末に至る推理や話運びはやはり性急の感を拭えませんでしたね。特に「奇縁円空」はもったいないオバケが出ました。まあそう言いながらも、エンタテインメントとしての性能は各編とても高いと思います。文章にも品があってとても素敵だと思います。
良い作家だな、やはり。
作品の評価はBプラス。
固定の店舗を持たない骨董商=旗師。虚実入り混じる骨董の世界を独り駆ける美貌の女旗師、「冬狐堂」こと宇佐美陶子のシリーズ中短編集。
『狐罠』『狐闇』の長編では、「長さ」を生かした重層的なプロット、伏線運びの上手さが際立っていたので、短編という形が馴染むのかどうか、興味深く読みました。
どの話でも、題材・プロットの卓抜は見えますが、結末に至る推理や話運びはやはり性急の感を拭えませんでしたね。特に「奇縁円空」はもったいないオバケが出ました。まあそう言いながらも、エンタテインメントとしての性能は各編とても高いと思います。文章にも品があってとても素敵だと思います。
良い作家だな、やはり。
作品の評価はBプラス。
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