urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

eastern youth"極東最前線/巡業~心ニ黒イ雨ガ降ル~"

2005年08月09日 | live
2005.8.8 名古屋クラブクアトロ

何度も言いますが最愛のバンドです。
一泊二日で研究室の友人と海へ出かけておりまして、泥のような疲労と身体背面皮膚の灼熱を引きずりながらの参戦とあいなりました。今これを書きながら、正直高熱に魘されています。

クアトロは意外とぎっしり。レコ発でもなんでもないタイミングなのでちょっと心配していましたが、杞憂でしたね。非常にアツくていい客層だったと思います。まあ多少勘違いしちゃった人たちも散見されましたが…。

「極東最前線」のシリーズなので対バンあり。まったく聴いたことのないバンドでしたがなかなか…では以下感想。

①TEASI
名古屋のバンドらしいです。なんか三々五々メンバが集ってきて、なし崩し的に開演。ギターヴォーカル、ドラム、ベース、キーボードが半円状にセットされ、全員着席というスタイル。
曲は…非常に形容し難い。一番似てるアーティストとしてはハナレグミでしょうか。あれをもっと音響的に前衛にしたかんじ。一つのフレーズ(ていうか一音?)ごとに大きく間が取られ、ゆったり、というか非常に遅い。すげー面白かったけど、その音の隙間になんか客の雑音が入ってきたりして、あまり集中できなかったのは残念。そんななかでもくるりの「GUILTY」みたいに、音数がいきなり増えるカタルシスのようなものを感じさせてくれたり、ドラムが延々シンバル叩いたりとなかなか興味深い曲が多かったっす。
一番の好印象は女性ベーシストが友人に激似だったことだね。同行者もまったく同じことを考えていらしたようです。

②eastern youth
音楽を政治を考える材料にしたくないんです、個人的には。あまりなんだかんだと言葉を連ねるつもりもありませんが。
なのでセットに原爆ドームのパネルがあったり、登場SEが原爆の被害を伝えるアナウンスだったり、そして一曲目予想通り「自由」のイントロが鳴り響いた時にはちょっと先行きが不安になったものです。しかし二曲目で、いきなりのライブアンセム「踵鳴る」が鳴らされた瞬間から、いつも通り完全にもっていかれてしまいました。

しかしもうCDも擦り切れるばかりに聴き倒した曲ばかりなのに、こんなにも身体が震えて、涙が流れっぱなしになるのはなぜなんだろう。
それらが血肉に染み付いていることを、彼らのライヴではいつも実感させられます。

既発アルバムから満遍ない選曲。もっともライヴ映えすると勝手に思っているフェイバリット「暁のサンタマリア」、時節柄「破戒無慙八月」、あとはライヴであまり聴いたことのなかった「徒手空拳」あたりが聴けたのが非常に嬉しかったです。しかしどの曲にも新たな涙腺刺激ポイントを発見させられることしきりでした。「破戒無慙八月」では(多分)吉野汁らしきものをゲット。
MCは冒頭は「反戦反核」のシリアスさが見えましたが、以降はいつもどおり笑いの絶えない雰囲気に。アスベストこえー。でもそういった中から、曲のメッセージが浮かび上がってくる一流の吉野節。「自由」に託された思いも、そういった形で伝えて欲しいとは多少思いもしました。彼の市井人としての時に自虐的な生き様の語りは、なにより雄弁なメッセージであり、ライヴにおいて彼らの曲に力を与える大きな要素だと思うのです。

アンコールでのやりとりは非常に微笑ましかった。吉野は照れてるように見えました。いっぱい入ってたし、いままで観たイースタンの中でも屈指の盛り上がりでしたから。
アンコールはモッシュ必至の選曲、「夏の日の午後」と「DON QUIJOTE」。それまでは中列で観てたのですが、我慢できずに最前線へ。結果、今非常に身体が辛いです。インフルエンザみたいな辛さ。たった2曲しか暴れてないのに…。

ダイヴしかけた人とか、肩車してたカップルとか、いつもは怒髪天なのに今日はそんなにムカつきませんでした。合唱はどこか頼もしくさえあった(ドンキの最初、吉野がちょっと嫌がるそぶりを見せたらすぐに止めてたし)。それだけ素晴らしい場を、彼らが作ってくれたのだと思います。
まったく月並みな言葉ではありますが、俺は一生このバンドについて行きます。

セットリスト
①自由
②踵鳴る
③暁のサンタマリア
④浮雲
⑤青すぎる空
⑥破戒無慙八月
⑦徒手空拳
⑧矯正視力0.6
⑨大東京牧場
⑩街はふるさと
en.
①夏の日の午後
②DON QUIJOTE

しかし…クアトロはオロナミンCに弱みでも握られてんのか?
チケットドリンクがほぼオロナミンて…。

さて、いい加減ふらふらしてきたので眠りたいと思います。
この部屋の窓にも朝がきますのでね。