後期高齢者医療制度
廃止へ全力 野党一致
4国対委員長が会談
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日本共産党を含む野党四党の国会対策委員長は一日、当面の野党間協力について会談しました。協議の結果、後期高齢者医療制度や「宙に浮いた」年金記録問題で政府の責任を追及するために全力をあげることを確認しました。
四党はすでに、後期高齢者医療制度の導入中止のための法案を衆院に提出していましたが、一日の同制度実施により、制度廃止のための新たな法案の提出が必要となっています。このため四党は、四日に開かれる衆院厚生労働委員会の一般質疑などで同制度廃止を求める論戦をおこなうとともに、新たな廃止法案の参院への共同提出も検討することで一致しました。
また、舛添要一厚労相らが全面解決を公約していた五千万件あまりの「宙に浮いた」年金記録が、三月末の期限が過ぎても未解決である事態を受け、同相ら政府・厚労省の責任をあらためて追及することでも一致しました。
後期高齢者医療制度に怒り
人の尊厳踏みにじる
埼玉・大宮駅東口 市田書記局長ら
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一日、さいたま市のJR大宮駅東口では日本共産党の市田忠義書記局長が、塩川鉄也衆院議員と街頭演説に立ちました。後期高齢者医療制度の中止・廃止を求める宣伝が行われ、寒風のなか会社員や買い物帰りの女性などが次々とビラを受け取り署名に応じました。
市田氏は「戦後の日本を支えてきたお年寄りが七十五歳になったら『長い間お疲れさまでした。今日から医療は無料にします』というのが本当の政治のあり方だ。医療費を減らすため高齢者を差別する、これほど人間の尊厳を踏みにじるひどい制度はない」と批判。「政治的立場の違いや世代の違いを超えてこんな制度をやめさせようと怒りの声が全国で広がっている。みなさんとご一緒に中止、廃止へ追い込みましょう」と訴えました。
さいたま市見沼区の男性(77)は「五年前に脳こうそくで倒れ薬を四種類飲んでいるが、こんな制度はたまったもんじゃない。頑張ってください」と署名していました。
さいたま市大宮区の小島昭治さん(81)は「戦争で苦労し、戦後は一生懸命働いてきた高齢者に対し、金がなければ死ねというようなもの。自公政権を退陣させて政治を変えなくては」と決意を新たにしていました。
本当に「姥捨て山」だ
横浜駅西口
小池政策委員長ら
日本共産党の小池晃政策委員長は一日、JR横浜駅西口で「日本の社会というのは長生きをみんなで祝う社会だったはずです。高齢者に肩身の狭い思いをさせる社会には絶対にさせてはいけない。今日からまたたたかいをはじめましょう」と力を込めて訴えました。はたの君枝衆院南関東比例予定候補も訴え。多くの通行人が次から次に足を止め、聴衆の輪が広がりました。
小池氏は、七十五歳以上の人を別の医療保険にして保険料を年金から天引きする後期高齢者医療制度を「人の道に反する、まさに『入山料までとる姥(うば)捨て山』です」と改めて強調。聴衆から力強い拍手と「そうだ!」の声があがりました。
小池氏は、軍事費や米軍への思いやり予算の見直しを訴え、「社会保障を充実・強化する政治に変えるために力を合わせましょう」と呼びかけました。
制度の中止・廃止を求める署名をした戸田省巳さん(71)=横浜市南区=は「ほんとうに『姥捨て山』『長生きするな』という制度。これからどうなるか不安です」と語りました。
後期高齢者医療制度始まる
長寿に酷な春
志位委員長先頭に全国いっせい宣伝
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七十五歳以上のすべてのお年寄りから保険料を取り立て、受けられる医療サービスを制限する後期高齢者医療制度が一日、始まりました。
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■年金から天引きひどい ■夫婦で別の保険なんて
各地の病院や診療所では専用の相談コーナーを設置したり、窓口の職員を増やしたりして対応に追われました。届いた「後期高齢者医療被保険者証」を手に、「これはどう使うのか」「保険料をとられるのか」などと質問するお年寄りが相次ぎました。
日本共産党は志位和夫委員長が東京・新宿駅前で中止・廃止に全力をあげる決意を表明、市田忠義書記局長、小池晃政策委員長ら党幹部を先頭に各地で街頭宣伝をし、署名を呼びかけました。
社会保障推進協議会や全日本民主医療機関連合会など諸団体も、各地で宣伝・署名行動を展開しました。
東京都豊島区の巣鴨地蔵通り商店街では、約一時間で百十一人が署名に応じるなど怒りの大きさが示されました。宣伝に耳を傾けていた女性(82)は「息子の扶養を受けて保険料を取られていなかったが、これからは年金から天引きされるんだって。年寄りいじめの制度だよ」と話していました。
世代こえ撤回へ力を
志位委員長先頭に全国いっせい宣伝
日本共産党の志位和夫委員長は、東京・新宿駅西口の緊急街頭演説で、「国から棄(す)てられる」という高齢者の怒りの声を紹介するとともに、「制度への怒りは負担増だけではない」と指摘。七十五歳以上のお年寄りが、従来と別枠の保険に囲い込まれ、保険料は天引きされ、保険のきく医療は制限されることなど制度の仕組みを告発しました。
「差別はあらゆる問題に及ぶ」と、健康診断から、外来、入院、さらに終末期医療、葬祭費に至るまで差別されることを告発。「長生きへの“懲罰”そのものだ」と批判しました。
志位氏は、いまの政府には「どうせ治らない、いずれ亡くなるとばかりに医療費の節約のためにお年寄りを差別する思想がある」と指摘。いま対象年齢となるお年寄りだけでなく、「すべての国民が七十五歳で『国から棄てられる』のがこの制度だ」と告発しました。
その上で、この制度は「中途半端な見直しでごまかせるような代物ではない」と指摘。きっぱり撤回させるために政治的立場の違いや世代の違いをこえ、「力を合わせよう」と呼びかけました。
社会保障財源については、軍事費と大企業・大資産家減税にメスを入れる立場を述べるとともに「消費税増税には絶対に反対だ」と強調。「『福祉のため』がうそだったことは二十年目のきょう、最悪の福祉破壊法が実施されたことにも象徴されている」と訴えました。
高橋千鶴子衆院議員も演説に立ちました。
後期高齢者医療制度
中止・廃止一刻も早く
参院委で小池議員
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七十五歳以上を新しい独立した医療保険に強制加入させる後期高齢者医療制度が導入された一日、日本共産党の小池晃議員は参院厚生労働委員会で、同制度の問題点を示し、一刻も早い中止・廃止を求めました。
新制度では被用者保険に加入していた夫が七十五歳以上で、妻が七十四歳以下の場合、夫は自動的に新制度に組み込まれますが、妻は自分で手続きをしなければ無保険者になってしまいます。その数は約七万人です。
小池氏は、「国の制度変更にともなうものを加入者に責任を負わせるのは筋が通らない」と批判。厚労省が、実施直前の三月二十八日まで通知もせずに放置してきたことを明らかにし、一人の無保険者も出さないよう対策を求めました。
舛添要一厚労相は、「保険でカバーできない人を出さない方針でやる」と述べました。
小池氏は、「後期高齢者医療制度には国民から大変な怒りの声が上がっている」と強調。茨城県や青森県の医師会などで新制度の実施に協力しない動きが広がっていることを紹介し、「こんな制度をこのまま実施していいのか」と追及しました。
舛添厚労相は、新制度について「みんなの財政で支えていくもの」「大所高所から理想を追求すべきだ」などと答弁。小池氏は、厚労省の担当課長補佐が制度の解説書のなかで“家族の感情によって費用がふくらむ終末期医療費を抑制するものだ”と書いていることを示し、「まったく理想の医療と違う。こんな制度は許されない」と批判しました。
(出所:日本共産党HP 2008年4月2日(水)「しんぶん赤旗」)
廃止へ全力 野党一致
4国対委員長が会談
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日本共産党を含む野党四党の国会対策委員長は一日、当面の野党間協力について会談しました。協議の結果、後期高齢者医療制度や「宙に浮いた」年金記録問題で政府の責任を追及するために全力をあげることを確認しました。
四党はすでに、後期高齢者医療制度の導入中止のための法案を衆院に提出していましたが、一日の同制度実施により、制度廃止のための新たな法案の提出が必要となっています。このため四党は、四日に開かれる衆院厚生労働委員会の一般質疑などで同制度廃止を求める論戦をおこなうとともに、新たな廃止法案の参院への共同提出も検討することで一致しました。
また、舛添要一厚労相らが全面解決を公約していた五千万件あまりの「宙に浮いた」年金記録が、三月末の期限が過ぎても未解決である事態を受け、同相ら政府・厚労省の責任をあらためて追及することでも一致しました。
後期高齢者医療制度に怒り
人の尊厳踏みにじる
埼玉・大宮駅東口 市田書記局長ら
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一日、さいたま市のJR大宮駅東口では日本共産党の市田忠義書記局長が、塩川鉄也衆院議員と街頭演説に立ちました。後期高齢者医療制度の中止・廃止を求める宣伝が行われ、寒風のなか会社員や買い物帰りの女性などが次々とビラを受け取り署名に応じました。
市田氏は「戦後の日本を支えてきたお年寄りが七十五歳になったら『長い間お疲れさまでした。今日から医療は無料にします』というのが本当の政治のあり方だ。医療費を減らすため高齢者を差別する、これほど人間の尊厳を踏みにじるひどい制度はない」と批判。「政治的立場の違いや世代の違いを超えてこんな制度をやめさせようと怒りの声が全国で広がっている。みなさんとご一緒に中止、廃止へ追い込みましょう」と訴えました。
さいたま市見沼区の男性(77)は「五年前に脳こうそくで倒れ薬を四種類飲んでいるが、こんな制度はたまったもんじゃない。頑張ってください」と署名していました。
さいたま市大宮区の小島昭治さん(81)は「戦争で苦労し、戦後は一生懸命働いてきた高齢者に対し、金がなければ死ねというようなもの。自公政権を退陣させて政治を変えなくては」と決意を新たにしていました。
本当に「姥捨て山」だ
横浜駅西口
小池政策委員長ら
日本共産党の小池晃政策委員長は一日、JR横浜駅西口で「日本の社会というのは長生きをみんなで祝う社会だったはずです。高齢者に肩身の狭い思いをさせる社会には絶対にさせてはいけない。今日からまたたたかいをはじめましょう」と力を込めて訴えました。はたの君枝衆院南関東比例予定候補も訴え。多くの通行人が次から次に足を止め、聴衆の輪が広がりました。
小池氏は、七十五歳以上の人を別の医療保険にして保険料を年金から天引きする後期高齢者医療制度を「人の道に反する、まさに『入山料までとる姥(うば)捨て山』です」と改めて強調。聴衆から力強い拍手と「そうだ!」の声があがりました。
小池氏は、軍事費や米軍への思いやり予算の見直しを訴え、「社会保障を充実・強化する政治に変えるために力を合わせましょう」と呼びかけました。
制度の中止・廃止を求める署名をした戸田省巳さん(71)=横浜市南区=は「ほんとうに『姥捨て山』『長生きするな』という制度。これからどうなるか不安です」と語りました。
後期高齢者医療制度始まる
長寿に酷な春
志位委員長先頭に全国いっせい宣伝
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七十五歳以上のすべてのお年寄りから保険料を取り立て、受けられる医療サービスを制限する後期高齢者医療制度が一日、始まりました。
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■年金から天引きひどい ■夫婦で別の保険なんて
各地の病院や診療所では専用の相談コーナーを設置したり、窓口の職員を増やしたりして対応に追われました。届いた「後期高齢者医療被保険者証」を手に、「これはどう使うのか」「保険料をとられるのか」などと質問するお年寄りが相次ぎました。
日本共産党は志位和夫委員長が東京・新宿駅前で中止・廃止に全力をあげる決意を表明、市田忠義書記局長、小池晃政策委員長ら党幹部を先頭に各地で街頭宣伝をし、署名を呼びかけました。
社会保障推進協議会や全日本民主医療機関連合会など諸団体も、各地で宣伝・署名行動を展開しました。
東京都豊島区の巣鴨地蔵通り商店街では、約一時間で百十一人が署名に応じるなど怒りの大きさが示されました。宣伝に耳を傾けていた女性(82)は「息子の扶養を受けて保険料を取られていなかったが、これからは年金から天引きされるんだって。年寄りいじめの制度だよ」と話していました。
世代こえ撤回へ力を
志位委員長先頭に全国いっせい宣伝
日本共産党の志位和夫委員長は、東京・新宿駅西口の緊急街頭演説で、「国から棄(す)てられる」という高齢者の怒りの声を紹介するとともに、「制度への怒りは負担増だけではない」と指摘。七十五歳以上のお年寄りが、従来と別枠の保険に囲い込まれ、保険料は天引きされ、保険のきく医療は制限されることなど制度の仕組みを告発しました。
「差別はあらゆる問題に及ぶ」と、健康診断から、外来、入院、さらに終末期医療、葬祭費に至るまで差別されることを告発。「長生きへの“懲罰”そのものだ」と批判しました。
志位氏は、いまの政府には「どうせ治らない、いずれ亡くなるとばかりに医療費の節約のためにお年寄りを差別する思想がある」と指摘。いま対象年齢となるお年寄りだけでなく、「すべての国民が七十五歳で『国から棄てられる』のがこの制度だ」と告発しました。
その上で、この制度は「中途半端な見直しでごまかせるような代物ではない」と指摘。きっぱり撤回させるために政治的立場の違いや世代の違いをこえ、「力を合わせよう」と呼びかけました。
社会保障財源については、軍事費と大企業・大資産家減税にメスを入れる立場を述べるとともに「消費税増税には絶対に反対だ」と強調。「『福祉のため』がうそだったことは二十年目のきょう、最悪の福祉破壊法が実施されたことにも象徴されている」と訴えました。
高橋千鶴子衆院議員も演説に立ちました。
後期高齢者医療制度
中止・廃止一刻も早く
参院委で小池議員
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七十五歳以上を新しい独立した医療保険に強制加入させる後期高齢者医療制度が導入された一日、日本共産党の小池晃議員は参院厚生労働委員会で、同制度の問題点を示し、一刻も早い中止・廃止を求めました。
新制度では被用者保険に加入していた夫が七十五歳以上で、妻が七十四歳以下の場合、夫は自動的に新制度に組み込まれますが、妻は自分で手続きをしなければ無保険者になってしまいます。その数は約七万人です。
小池氏は、「国の制度変更にともなうものを加入者に責任を負わせるのは筋が通らない」と批判。厚労省が、実施直前の三月二十八日まで通知もせずに放置してきたことを明らかにし、一人の無保険者も出さないよう対策を求めました。
舛添要一厚労相は、「保険でカバーできない人を出さない方針でやる」と述べました。
小池氏は、「後期高齢者医療制度には国民から大変な怒りの声が上がっている」と強調。茨城県や青森県の医師会などで新制度の実施に協力しない動きが広がっていることを紹介し、「こんな制度をこのまま実施していいのか」と追及しました。
舛添厚労相は、新制度について「みんなの財政で支えていくもの」「大所高所から理想を追求すべきだ」などと答弁。小池氏は、厚労省の担当課長補佐が制度の解説書のなかで“家族の感情によって費用がふくらむ終末期医療費を抑制するものだ”と書いていることを示し、「まったく理想の医療と違う。こんな制度は許されない」と批判しました。
(出所:日本共産党HP 2008年4月2日(水)「しんぶん赤旗」)
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