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日本共産党は 裁判の陪審制や参審制をどう考える?

2008-08-26 05:17:50 | 刑事裁判
 裁判の陪審制や参審制をどう考える?

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 <問い> 司法改革の問題に関連して、裁判に陪審制や参審制をとり入れるべきだという意見があります。日本共産党はどう考えますか。外国の実情も知りたいと思います。 (京都・一読者)

 <答え> 陪審制や参審制は、主権者である国民が裁判に参加する制度として積極的な意義をもっています。

 陪審制というのは、一般の国民から選ばれる陪審員同士の討議によって刑事事件では有罪か、無罪かを、民事事件では結論をきめ、裁判官はそれにしたがうものです。参審制は、国民から参加する素人の参審員が職業裁判官とならんで裁判に参加し、判決にも関与するものです。国民の司法参加のやり方としては、陪審制のほうが徹底しているといえます。

 陪審制では法廷に出された証拠と証言による集中審理がおこなわれますから、国民の常識にかない、刑事裁判での自白偏重が改められ、行政にたいするチェック機能の強化や裁判の迅速化などが実現できるでしょう。

 陪審制はヨーロッパで古くから発達し、イギリスやアメリカなどで定着しています。参審制はフランス、ドイツなどで実施されています。

 いま、司法制度改革審議会で国民の司法参加の方策が議論され、日弁連をはじめ、多くの市民や団体が陪審制を求める声をあげています。これにたいし、最高裁などは、日本には陪審制の導入の条件がないと否定的です。しかし、この意見は結局、国民が主権者であることを無視し、国民の健全な判断能力を信頼しないものです。

 戦前、日本も刑事裁判での陪審制が一九二八年から実施され、その審議の内容は高く評価されています。この陪審制は太平洋戦争のため一時停止され、今日にいたっています。戦後、検察官のおこなった不起訴処分にたいする審査機関として、有権者が無作為に選ばれてたずさわる検察審査会制度が導入され、国民の良識にもとづく判断をしめし、適切に運用されてきました。

 このように、わが国でも国民参加の陪審裁判を実現する条件は十分ととのっています。(光)

 〔2001・1・24(水)〕

(出所:日本共産党HP 2001年1月24日(水)「しんぶん赤旗」)
コメント (2)
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福田改造内閣の閣僚が問題献金ー保岡法相←赤字三セク/野田消費者行政担当相←「加ト吉」-

2008-08-26 05:13:06 | 国内政治
閣僚の問題献金次々

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 「生活者重視」「国民の目線で」などといって、発足した福田改造内閣ですが、閣僚の「政治とカネ」をめぐる問題が相次いで発覚しました。福田康夫首相はきちんと「身体検査」をおこなったのでしょうか―。

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保岡法相←赤字三セク
 保岡興治法相(衆院鹿児島1区)が支部長を務める「自民党鹿児島県第一選挙区支部」が、債務超過状態の地元第三セクターから計八十六万円の献金を受け取っていたことがわかりました。

 政治資金規正法二二条の四は、三年以上、赤字を出している企業が献金すること、献金を受け取ることを禁止しています。

 献金していたのは、「鹿児島国際観光」(鹿児島市、資本金二億五千万円)。「観光鹿児島の拠点作りの一環として、観光事業の推進と、市民の福祉向上に寄与すること」を目的に、一九八〇年二月、鹿児島市、鹿児島県、桜島町(当時)と県内企業、銀行などの出資によって創立された会社で、「鹿児島サンロイヤルホテル」を経営しています。

 政治資金収支報告書や保岡事務所によると、同社は〇五年二月からことし六月まで、ほぼ毎月二万円、計八十六万円を「第一選挙区支部」に献金しています。鹿児島国際観光の財務状況は、約二十年前から債務超過が続いており、政治資金規正法に抵触するおそれがあります。

 保岡事務所は、本紙の問い合わせに「受領時には同社が政治資金規正法二二条の四に該当する会社との認識はなかったが、同法違反の誤解を招きかねない寄付なので、ただちに全額を返還した」と回答しました。

野田消費者行政担当相←「加ト吉」
 実際には商品を動かさず、伝票上だけで売買する不正な循環取引で、元役員が詐欺罪などで起訴された冷凍食品大手「加ト吉」(香川県観音寺市)と同社の加藤義和元社長から、野田聖子消費者行政担当相(衆院岐阜1区)側が、計三十万円の献金を受け取っていたことが分かりました。

 政治資金収支報告書によると、加藤氏は、野田氏の資金管理団体「二十一世紀の会」に二〇〇六年四月、個人名義で十万円の献金をしています。また、〇三年十月には、同社名義で、野田氏が支部長を務める「自民党岐阜県第一選挙区支部」に二十万円を献金していました。

 同社をめぐる不正取引が表面化したのは昨年三月ですが、野田氏側は献金を返還していません。

 また、「二十一世紀の会」は、〇六年に福島県知事の汚職事件などの責任をとって、取締役名誉会長を辞任した準大手ゼネコン「前田建設工業」(東京都千代田区)の前田又兵衛氏から〇四年~〇六年に各五万円、計十五万円を受け取っています。

(出所:日本共産党HP  2008年8月25日(月)「しんぶん赤旗」)
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不登校・引きこもりの青年がライブ/引きこもる私 将来が不安

2008-08-26 05:09:59 | 国内教育
ゆうPRESS
不登校・引きこもりの青年がライブ
表現する 救われた

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 不登校や引きこもり、心の病などで困難を抱えた青年たちで作るグループ「K‐BOX」が毎月ライブを開催し注目を集めています。8月のある日曜日、活動拠点の新潟市を訪ねました。(平井真帆)

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 「遅れちゃってごめんなさぁい」。大きなカバンを持って駆け込んできたのは、この日のライブでとりを務める純名さん。急いでピアノの前に座り、リハーサルを始めました。

中間地帯
 本番では明るい笑顔を振りまいて歌い踊る純名さんですが、うつ、摂食障害などの「病」を抱えています。

 「K‐BOXは心の病を抱える人の居場所と社会の中間にあたるステップ」。主催者のKaccoさんはこう説明します。

 Kaccoさん自身も摂食障害、パニック障害、そううつ病を発症し、5年間の「引きこもり」生活を送りました。イラストを描くことで立ち直れた経験から、「表現することで苦しみから救われるのは、自分だけではないはず」と、2003年に立ち上げました。

 最初は3人からスタート。「初めのころは、ライブ当日、『具合悪くて出れません』ってキャンセルする人もいてね」。活動を支えるスタッフの佐藤睦子さんは当時を振り返ります。

 しんどくても、なんとか体調を整えて練習を積み、人前で発表する―。「何かひとつのことをやり遂げたってことが自信になるのでしょうね」と佐藤さんはいいます。

 最近では、岐阜や富山から引っ越してK‐BOXで活動する若者も。

光る原石
 1年半前から毎月行っている定期ライブには、常連客や熱心なファンも増えてきました。「今日で4回目」という市内の20代の女性は、うつで病院に通っています。「自分は人に伝えるのがへた。でも、ここの人たちは歌とか絵で自分を表現しているのがすごい」と話します。

 ライブでは曲の合間に自分の病気のことや不登校の経験を、笑いを交えて話すのも人気です。「ため込まないで、吐き出すことが大事。人に話せるためには自分で受け入れることができないと」とKaccoさん。

 「K‐BOX」の名前には、入った人が輝ける「宝石箱」の意味を込めました。「引きこもり経験を持つ人は、集中力や感受性が強くクリエイティブな人が多い。私から見れば、磨けば光るダイヤモンドの原石です」

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 メンバーの純名さんとWattanさんに話を聞きました。

経験者が言ってくれると安心
Wattanさん

 Wattanさんは、引きこもりと不登校を経験。「学校に行っていない」という罪悪感や、「このままではいけない」という焦燥感をいつも感じていました。働き始めましたが、22歳のとき、うつで退職しました。

 K‐BOXのメンバーに出会い、こういう人たちがいるんだ、と驚きました。「自分と同じような人たちが活躍しているのが希望だった。自分も大丈夫になるのかなって」と、K‐BOX入りを決意しました。

 現在は、作詞・作曲した歌をライブで発表。アルバイトも始めました。「いいんだよ、なんとかなるよって、経験者が言ってくれるのが一番、安心できるんですよね」

「死にたい」より「助けて」って
純名さん

 純名さんは、転校を機に「無視される」などのいじめがひどくなり、中学1年の秋から学校に行けなくなりました。家庭でもうまくいかず、生きるのが苦しくて自殺未遂、リストカットを繰り返したといいます。

 「いま考えると、『死にたい』っていうより『助けてほしい』って感じ。死にたいほど苦しいのを分かってほしかった」

 K-BOXのライブに出演し始めて1年がたちました。ひとつのことをこれだけ長く続けられたのは初めて。「自分の中で『よし』って自信になった。自分を認め、見守ってくれる人に出会えて幸せ」と感じています。

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お悩みHunter
引きこもる私 将来が不安で

 Q 中学2年の途中から学校に行けなくなり、卒業後もひきこもり状態です。父も母もとてもやさしくて、私を責めたりしません。でも、父や母が年を取って働けなくなったらどうしようかと心配になるときがあります。インターネットで、自宅でできる仕事や私でも取れる資格がないか探したりしています。でも、不安は消えません。(21歳、男性)

“受け身”から能動へ転じる時
 A 中学2年生の途中から不登校に。そのまま今日に至るまで7年間もひきこもっておられるのに、私は何だか温かいものを感じました。

 それは、一つにはご両親があなたを責めたりしないで、ずっと優しく支え続けてこられたからでしょう。

 また、あなた自身、これまでの生活を自暴自棄に陥らず、ご両親とともに過ごされてきたせいかもしれません。

 不安なあなたの気持ちもよく理解できます。しかし、これだけ状況をしっかり把握し、今後に向けて調査されている姿勢は立派です。まず、そういう自分自身に自信を持つことです。自分をほめてやってください。

 その上でのことですが、「やれること」「取れる資格」を探すという視点を少し変えてみてはいかがでしょうか。

 つまり、「やれる」「取れる」という“受け身”の姿勢ではなく、「やりたい仕事」「取りたい資格」「悔いのない人生」とは何か、じっくり見つめるのです。

 あなたは「そんなぜいたくな」と謙遜(けんそん)されるかもしれません。しかし、今のあなたなら、“受け身”から“能動”に転じた方が将来を見つけやすいように思います。

 少し時間がかかったり、専門学校などで勉強したりと苦労もあるかもしれませんが、あなたはまだ21歳。若いのです。可能性の塊です。

 きっと現実につながる確かな希望への道が見えてくるはずです。応援していますよ。

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教育評論家 尾木 直樹さん
 法政大学キャリアデザイン学部教授。中高22年間の教員経験を生かし、調査研究、全国での講演活動等に取り組む。著書多数。

(出所:日本共産党HP 2008年8月25日(月)「しんぶん赤旗」)
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