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靖国神社で「南京大虐殺」否定の映画上映ー賛同者に自民・民主議員ら/靖国派の国会議員が次々に参拝ー

2008-08-17 00:22:46 | 国内政治
靖国神社
「南京大虐殺」否定の映画上映
賛同者に自民・民主議員ら

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 靖国神社の戦争博物館・遊就館で八月中の企画として、戦争美化映画「南京の真実」が上映されています。

 副題は「第一部 七人の『死刑囚』」。

 「七人」とは誰のことかと思って見てみたら、案の定、東京裁判で死刑となったA級戦犯の面々でした。

 映画では、東条英機や松井石根(南京大虐殺時の中支那方面軍司令官)らを「七人の殉国者」と位置づけて美化。巣鴨プリズンで死刑執行を待つ松井らに語らせる形で、「南京大虐殺」はなかったと主張する内容になっています。

 靖国神社が過去の侵略戦争を「正しい戦争」だったと肯定・美化することを自らの使命としている組織だということをあらためて痛感しました。

 驚いたのは「製作委員会賛同者」のリストに政治家の名前がゴロゴロしていることです。石原慎太郎・東京都知事とともに、自民・民主・無所属の国会議員十六人がずらり。

 自民党からは赤池誠章、稲田朋美、大塚拓、戸井田徹、松本洋平ら七氏、民主党からは松原仁、笠浩史、鷲尾英一郎、渡辺周、大江康弘ら六氏、無所属は平沼赳夫、西村真悟、松下新平の三氏が名を連ねています。(大江、松下両氏は参院議員で、ほかは衆院議員)

 映画「南京の真実」製作委員会はカンパを募り、全三部作を目指すとしています。

 自民、民主の枠を超えた「賛同」態勢と、相変わらずの「靖国」派の執念に、あきれつつも警戒心を強めました。(直)

閣僚3人が靖国参拝
副大臣・政務官ら6人も
首相はせず

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 終戦記念日の十五日、福田内閣の太田誠一農水相、保岡興治法相、野田聖子消費者行政担当相をはじめ副大臣、政務官、首相補佐官六人などが東京・九段北の靖国神社を相次いで参拝しました。福田康夫首相は参拝しませんでしたが、終戦の日に参拝した閣僚は、昨年の一人から三人に増加しました。

 太田農水相は、「衆院議員太田誠一」と記帳し、参拝後の会見で「公人としての立場」などと述べました。

 野田消費者行政担当相も「国務大臣野田聖子」と記帳。保岡法相は参拝前の会見で「職務として参拝するということではない」などと語りました。

 政府関係者で参拝したのは、竹下亘財務副大臣、高市早苗経済産業副大臣、早川忠孝法務政務官、戸井田徹厚生労働政務官、岸信夫防衛政務官、山谷えり子首相補佐官でした。

 同日は、小泉純一郎元首相と安倍晋三前首相や自民党の古賀誠選対委員長、尾辻秀久参院議員会長も相次いで参拝しました。

 超党派議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(島村宜伸会長)のメンバーは同日午前、集団参拝を行いました。

 同会が会見で発表した参拝者数は、自民、民主など五十三人(衆院四十人、参院十三人)。

 参拝後、島村会長は記者会見で、首相参拝を望むのかと問われ「日本人として、日本の政治家としてそうあるべきではないかと思う」などと述べました。

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首相の「深い反省」に反する
 靖国神社は、もともと戦没者の純粋な追悼の施設などではなく、戦争で「武勲」をたてた戦死者の「顕彰」と過去の侵略戦争を正当化することを使命とした組織です。

 その神社に、終戦の日に閣僚が三人も参拝したことは、平和を求める国民や世界の人々と、福田政権との矛盾を深めるものです。

 福田康夫首相は、同日の全国戦没者追悼式で、先の大戦で日本が「アジアの諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた」ことに「深い反省」と「哀悼の意」を表し、「過去と謙虚に向き合い、悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、過ぎし日の史実を未来に正しく引き継いでいく」などと語りました。

 閣僚や政府関係者の参拝は、この首相の言明に反するものです。ところが、首相はこれを黙認し、官邸からは「各大臣のご見識に委ねられるべき性格のもの」(町村信孝官房長官)などという声が聞こえてくるだけです。

 これでは、首相がいくら「史実を未来に正しく引き継ぐ」といっても、アジアの人々の信頼も、国民の支持もえられないでしょう。(藤原直)

(出所:日本共産党HP 2008年8月16日(土)「しんぶん赤旗」)
コメント (27)
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