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福田改造内閣の半月-政権浮揚は図れず、止まらない自民離れー

2008-08-18 01:54:23 | 国内政治
福田改造内閣の半月
政権浮揚 図れず
止まらない自民離れ

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 ○…福田康夫首相が内閣改造を断行して半月が経過しました。十五日発行の『月刊自由民主』九月号は「『安心実現』へ国民目線の改革推進」「国民生活改善へ政策重視の布陣」としてグラビアページを割いています。

 ○…内閣改造は、政権基盤を固め、政府・与党主導で解散・総選挙へ向けた環境づくりをはかるためにおこなう政権運営の手法の一つ。“改造効果”はあったのでしょうか。

 「ノーです。何もしなければジリ貧状態。当面の危機を回避しただけです」。自民党本部関係者さえ“改造効果”をさほどでもないと見ています。

 十一日のNHK世論調査は福田内閣支持率33%、不支持58%。先立つマスコミ各社調査も支持率の上昇にはばらつきはあるものの、支持が不支持を上回る例はありません。福田内閣不支持の世論は依然大きく、内閣改造で政権浮揚は図れなかったということでしょう。

 ○…選挙最前線に立つ自民党関係者の反応はどうか。関西方面が選挙区で閣僚経験者の地元秘書はこう語ります。「内閣改造効果? 自民党離れにストップがかかっていません。求められるのは政策転換。有権者にまともに顔向けできる経済政策をすぐに打ち出してほしい」

 閣僚の顔ぶれを代えることよりも政策の中身をかえてほしいという注文です。

 一方、太田誠一農水相の「消費者はやかましい」発言のほか新閣僚、自民党新役員の暴言も相次いでいます。福田首相の指導力の欠如を示しています。

 「立党以来、自民党を取り巻く環境は最も厳しい」(麻生太郎党幹事長、一日)という局面は依然として続いています。

 ○…「自民党の政治は『受益の配分』から『負担の配分』に変わった」。自民党三役経験者の言葉です。福田改造内閣は、「負担の配分」政治をにらむ増税派内閣です。

 消費税10%を主張する伊吹文明財務相ら消費税増税を主張する閣僚が事実上、閣内を独占しています。政府・与党内では総選挙目当ての総合経済対策が検討されていますが、議論の中身を聞くと、しょせんは負担の前のアメ、総選挙前のニンジンです。

 改造後、政府月例経済報告(七日)が、景気は後退局面に入ったと公式に認めるなど、各種の経済指標には負の数字が並びます。実体経済面からも内閣改造への期待感はみじんもうかがえません。

 ○…福田首相は、昨年秋、総裁選をたたかい、同じ日米同盟基軸論に立ちながらも外交理念の異なる麻生太郎氏を幹事長に起用し、党運営をゆだねました。なぜか。ずばり「麻生さんか、福田さんかと大別するほど今の自民党に余裕はない」(森喜朗元首相)のことばに表れています。福田内閣の延命にとどまらず自民党政権の延命措置としての内閣改造だったことを示しています。

(出所:日本共産党HP 2008年8月17日(日)「しんぶん赤旗」)
コメント (2)
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