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映画「クイーン」の感想

2007-05-13 | 映画の感想
◆№18 05月05日 「クイーン」(★★★★★)
(感想)映画が表現である限り、観た人に感動が伝わる映画はいい映画といえる。本作は、地味な映画だけれど、女王の心情の直接的なインパクトを持つ佳作である。葬儀のためロンドンに戻ることを「決断」するシーンは、何度見ても胸を締め付けられるような感動をもたらすだろう。これぞ演技力というシーンだ。女王と首相の駆け引きはスリリングでもある。俳優同士の会話も同じように面白い。これは、いい脚本の証しでもあり、俳優たちの演技が優れていた証しでもある。誰かがとうとうとしゃべるようなシーンはないので、会話による掛相がセールスポイントの映画でもある。女王と首相、女王と国民、女王とロイヤルファミリーの距離感も面白い。えーと、この映画の影の主役、そう故ダイアナさん。彼女の光と影も見え隠れする。改めて彼女を振り返るときがいつか来るのだろうとも感じた。それから、私が一番驚いたのは女王が車の運転をよくする事、これには驚いた。広い土地を所有しているという庶民離れした一面も感じた場面だった。

総合 5 俳優の理解度がいい、監督と脚本と俳優のチームワークが最高
監督 4 監督の存在感を押さえているが、きっちりとした仕上がり
脚本 5 巧みな脚本、台詞もいい
演技 5 地味な演技は目立たないのが通例だが、地味な演技の存在感が凄い
音楽 4 あまり記憶に残っていないが、各シーンにマッチした選曲
映像 5 目をひくところはないが、品格を保った映像に隠れた宝石がちりばめられている


杜の都

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