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映画「オール・ザ・キングスメン」の感想

2007-05-28 | 映画の感想
◆№21 05月19日 「オール・ザ・キングスメン」(★★★★☆)
(感想)見た人たちの評価、意外と低いようです。でも、この映画渋い秀作ですよ。それにしても渋すぎます。過ぎたるは及ばざるがごとしでしょうか。静と動、ショーン・ペンとジュード・ロウ。ショーン・ペンがドラマチックに演技しても、ジュード・ロウがドキュメンタリー映画のように冷ましてしまうので、なんとなくリアルだけど、ドラマチックではない。というこは、ジュード・ロウの演技がショーン・ペンを上回ったということだろうか。人間の描き方がリアルで映画っぽくない。正義感が希薄なことがリアルなんだと思う。この映画では、誰も正義なんて軽口を言わない。はっきりした悪だけが、悪なのだ。悪を糾弾したり、悪を捕らえるという単純なモチーフの映画ではない。観てもすっきりしないのはこのためである。かなり人間くさい映画である。それをジュード・ロウは、さっぱりと涼しげに演じている。ヒーローが奇麗事だけなのは、映画の中だけのことである。でも、これは映画だろう。ラストの処理が単純なのが悔やまれる。

総合 4 この渋い映画で、監督は何を一番言いたかったのだろう
監督 4
脚本 3
演技 5 いい演技、いぶし銀
音楽 5
映像 4


杜の都

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