横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「あの子だけずるい」がないように・・・

2014-09-30 17:30:24 | 発達や学習が心配
先週末から運動会も始まりました。

ある小学校の前で卒業したらしい生徒どうしが久しぶりに出会い、

「やあ!」とやっていました。やっぱり、地域の小学校は「心のよりどころ」ですね!




今日は、「特別な支援」が他の子どもにどう感じられるかについてです。

「うちの子だけに~をお願いします」

というリクエストがあったとき担任の先生はまず

「そうしてあげたいのはやまやまだけどそのせいで

他の子から『ずるい』がでたらどうしよう・・・」という考えが

頭をよぎることがあると思います。

○○ちゃんだけ大きなマスで漢字を書いてよい

○○ちゃんだけ宿題の量が少ない

○○ちゃんだけ~が許される

・・・どの子も自分が先生にかまってもらいたいし、

少しは「楽」をしたいのです。だからでることばが

「ずるい!」。

よく言われますが、眼鏡をかけている子が「ずるい」と言われることは

あまりないと思います。では、なぜ勉強に限って・・・?

身体的なことへの配慮は、子どもにとって分かりやすく、

学習的なことは「見た目」で分かりにくいためだろうと私は考えます。

「一人ひとりが違っている」

「得意なことも苦手なこともある」

「早い人とゆっくりの人がいる」

「同じ話し方で分かる人と分かりにくい人がいる」

このようなことを小さいうちから大人は説明していく必要が

あるのかもしれません。「違ってあたりまえだ」と。

水泳だって泳力によって「いるかグループ」「かにさんグループ」のように

分けて指導することが多いですよね。

でも実際教室で私は、「一行スリット」(1行だけ見えるスリット)を

音読の行がずれやすい子に渡すときに、「ほしい人はみんなおいで」

のような言い方をしました。はじめは大勢とりに来ますが、やがて

必要のない子は自分で「返しに」きます。特別な配慮をするときには、

他の子も必要なら「その配慮」がもらえる、という安心感をもてるように

する『配慮』がまた必要なのではと考えています。・・・・このへん、

けっこう難しいのですが。

「配慮」は必要だから「もらう」のであって、もらうのかどうかは

ある程度の年齢がいった子なら「自分で」決めて「自分で」リクエスト

できるようになるのが理想です

自分と「違う」から疎外する・・・そんなことが日々減っていくようにと

願っています。でも、困った時にどうしたらいいかは、大人からの「助言」が

大切だと思います。そして、どんな子でも「守らなければいけないこと」は、

その子なりの方法で守るべきだと思います。

ちょっと厳しいこと書いちゃったかな~。



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2 コメント

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Unknown (牧野宏美)
2014-10-22 20:10:28
そうですよね。私も、こういうことって、デリケートだと感じたことがありますよ。
中学生になった甥に、詰め襟のピンバッジをみて、「◯◯ちゃん、バッジ見せてよ。かっこいいねぇ。」と言ったのです。すると、甥は、バッジを手で隠したのです。そのピンバッジは、学年及びクラス章だったのです。
甥は、特別支援級に通うのですが、妹が言うには、甥なりのコンプレックスでクラス章を隠したということだったのです。
中学生になって、立派になったことを賞賛しようとしたところ、逆に傷つけてしまったんだなぁと、思いました。難しいですよね。
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Unknownさんへ (びすぽうく)
2014-10-26 14:17:52
コメントありがとうございます。
中学でも「クラス章」というものがあるんですね。ご本人が「つけたいな!」と思う形で学校が考えてくださるとよいですね。
「特別」な支援が「どうどうと」「自ら」「特別でなく」求められる形になっていくことを私は願っています。
返信する

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