あの事件とはもう
関係のない話ですけども。
スタートスイッチ式の車って、
万が一、アクセルが戻らなくなったら、
どうやってエンジン止めるの?
昔の車だったら、
とりあえずハザードたいて
ニュートラルに入れて、
緩やかにブレーキ。
ブレーキも駄目なら、
サイドブレーキしかないけど。
とりあえずブレーキも踏んで、
ブレーキランプはつけとくみたいな。
車が止まったら、
エンジンキー回して
エンジン止める。
みたいな対応できるでしょ?
スタートスイッチ式の車って、
シフトレバーも
アクセルもブレーキも、
ただのスイッチと抵抗器だよなぁと。
そういう
ユーザー・インターフェイスが、
エンジンとかと
直接つながってない。
昔の言葉で言えば、
「馬鹿チョン自動車」
ですけれども。
(馬鹿でもチョンとボタンを押せばちゃんと写るってのが馬鹿チョンの語源です。)
もうね、
便利ってだけの
売り文句に買い文句で。
確かに、
万が一が起きなければ、
馬鹿チョン自動車は
すごく便利な道具ですけど。
万が一が起きたとき、
どうにもならない。
科学は1つの目的しか知りません!
人類の幸福です!
って、ブレヒトがアンドレアに
言わせてましたが。
そして俺は十分に貢献したってわけだ!
って、ブレヒトがガリレイに
自嘲っぽく、でも当然のように
言わせてましたけども。
僕も日々、貢献してますわ。
確かにこれは、
人類にはできない仕事だねぇ…
職業選択の自由とやらで、
人類もいっぱい入ってきて、
甘い仕事にスルリと
就いてくけどさ。
道具壊すわ事故するわで…
人類の幸福ってのは、
確かに、そういう技術だなぁと。
上級国民って聞くと、
僕はそういうひとたちを思い出すわ。
分かんないから、
無理難題をサラッと言ってくる。
端末じゃなく、
そのひとつ前のインフラですけども。
世間一般のユーザーのみなさんも、
僕から見たら、
バリバリの上級国民ですよ。
その肩代わりを
このお値段でやってあげるひとが
いなくなったら。
世間一般のひとちは、
どうするんだろうなぁ。
そういう万が一は、
まずもって起こらない。
考えもしない。
だけど今、
アメリカでは「もしトラ」があったし、
ウロ戦争は起きたし、
中東情勢も見たんで。
万が一が実際に起きた。
爆弾で直接死ぬよりもずっと、
社会の機能不全で死んでますね。
手に入らない、頼めない、
作れないから。
スタートボタン式の車って、
鍵のボタン電池切れただけで
お手上げのひとが
沢山いるそうじゃない?
ってかそもそも、
電池入ってるの知らないとか。
高級車は、
ステップを何回蹴るとかで、
ドア開いたりするけど。
中途半端ななんちゃって高級車は、
たった電池1個でもう
どうにもならなくなる。
今そこにある万が一です。
しかも確実に来るやつ。
じゃあそういうの嫌だからって、
昔の車買おうとしても、
そろそろ無理な時期が来てます。
使用年限がもう目一杯で。
中古車市場でも、
スタートボタン式のが
普通に出回ってきてますよ。
馬鹿チョンな機械ってのは、
無知なひとたちには
すごく便利で快適な道具ですけど。
万一のとき、
ユーザーが置き去りにされてしまう。
車なら、
車内で孤立してしまう。
楽しく笑って過ごしてるけどさ。
その辺、全然考えてないよなぁ…
もうね、
百億総アーリアもどきですわ。
むしろアーリアそのひとのほうが、
いろいろ備えてます。
いつか自分らが捨てられた時のために。
とりあえず、
ロボットとAIでやってみて。
駄目なら、
核のスイッチを回すだけさ。
この話は、
作りかけの装置みたいに、
まだまだ沢山のリード線が
いろんな話題に接続されていく
んですけれども。
そんな話をしても、
誰も読まないから(笑
時間の無駄ですね。
まあみなさんの日常に
大きく関わってくるこの部分
くらいは、需要あるかなと。
みなさんのお車、
大丈夫ですか?