なにかお説教をされるとき、「右の耳からはいって左の耳へ抜ける」などという場合がある。
それをその通りに詠んだ訳ではないが、そういうことがきになる人間なのでである、僕という人間は。誰のことをよんだのかは言わないで置こう。見方が素直でないのかも知れないが、現代社会ではありがちなこと。
「運河」誌上の「作品批評」でとりあげられたが、何と批評されたのかは忘れてしまった。人間が生きていく限り、このようなことはままあるだろう。それもまた作歌のきっかけとなり得る。
自分ではそこが気に入っているので、第一歌集「夜の林檎」の中に収録した。