憲法九条を守る歌人の会の合同歌集に今年も応募した。合同歌集に収録された作品2首。
・戦争は知らないうちに始まると母は言いたりいくたびとなく
「星座」に発表した一首。校正の場で、「星座」の尾崎主筆から「やや観念的」と言われたが。そのまま掲載された。尾崎主筆も戦争を厭うのに心は同じだ。東京大空襲の焼け跡で赤子の黒焦げの死体をまたいで避難したというはなしを何度も聞いた。
・飲み込みし言葉のいくつ噛みしめて辺野古の海の埋め立てを見つ
「星座α」に発表したもの。尾崎主筆は「ひめゆり部隊同年齢。「痛々しくて沖縄に行けない」という話も何度も聞いた。だがこれもそのまま掲載された。辺野古の埋め立てを、痛々しく見る心は同じだと思う。