岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「ナチスが共産主義者を攻撃したとき」訳詞、岩田亨

2019年12月15日 13時04分28秒 | 岩田亨の作品紹介
「ナチスが共産主義者を攻撃したとき」 マルティン・ニーメラー作。岩田亨・訳詞。


 ナチスは、初めに共産主義者を弾圧した。私は共産主義者をではないから黙っていた。

 次に労働組合が弾圧された。私には関係ないから黙っていた。

 次に、社会民主党が弾圧された。私は社会民主主義者ではないから黙っていた。

 続いて、学校、ユダヤ人が、障碍者が、弾圧された。私の不安は高まったが黙っていた。

 最後に、教会が弾圧された。私はキリスト者なので抵抗した。

 だが、その時、私のために、声をあげる人は誰もいなかった。  

 *もともとは詩として発表されたのではなく、マルティン・ニーメラーの講演での発言がもとになっています。弾圧された人々がさまざまに変わり、マルティン・ニーメラーの発言にも変化がありますが、当時のドイツ史を踏まれて、訳詞しました。*



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 政治の私物化を問う(森友問... | トップ | 2020年の年頭にあたって »
最新の画像もっと見る

岩田亨の作品紹介」カテゴリの最新記事