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日本が妙に明るい件

2010年06月16日 02時36分22秒 | 学術・教育
珍しく世間が明るい。
ひとつはサッカーW杯で日本がカメルーンに勝ったため。
もうひとつは小惑星探査機「はやぶさ」が奇跡的に地球に帰還したかららしい。
殺人とか汚職とか薬物汚染とか谷出馬とか、ロクな話題がない昨今、明るいニュースが続くのは珍しいからか。

はやぶさのトラブルを聞くと、本当に帰ってきたのが奇跡っぽい。
でも無人機だから感動的に語れるんだけど。もしも有人機だったらとんでもない事態でアポロ13なんて比じゃない。
それと話をより感動的に仕立てるためか、やたらとはやぶさを擬人化して報道してるマスコミがやや気がかり。
「ようやく帰って来た故郷・地球の写真を送ったあと、大気圏で燃え尽きました」
「でもはやぶさは燃えて無くなったわけじゃない。地球とひとつになったんだ」
なんだ、それ?

『鉄腕アトム』を思い出す。太陽が異常な活動を始め、このままでは地球が滅びてしまうため、アトムは地球を救うために太陽を制御する爆弾を抱えて太陽に飛び込んで消える。かなりショッキングな最終回だった。このような特攻オチはその後のロボットアニメ等でもよく見かける。
アトムは可哀想だった……。そうか?
ならばアトムの代わりに、宇宙ロケットに爆弾を積んで太陽に打ち込んで問題を解決してたらどうなっただろう。
「ロケット、かわいそう」とか「爆弾、かわいそう」ってなったか(笑)?
ならんだろうなあ。でもアトムもロケットも爆弾も、人間が作り出したメカって点じゃ一緒なんだよな。
確かにアトムは人間の形をしていて言葉を話し、さらには感情も有していたようだけど、でも生き物じゃない。それに今はロケットだって爆弾だってコンピュータが搭載されているから、言葉を話さないだけで人工知能を有してるところはアトムと同じといっていいほど。
はやぶさにケチをつける気は毛頭ないが、擬人化してセンチメンタルなストーリー仕立てにするのはちょっと行き過ぎのように思えるが、どうなんでしょうか?


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