時代のウェブログ

イマを見つめて
提言します

確かな野党

2009年03月31日 19時37分51秒 | 政治
衆参両院は31日の本会議で、ミサイル発射準備を進める北朝鮮に抗議し、自制を求める決議をそれぞれ全会一致で採択した。(中略)衆院では共産、社民両党の賛成を得るため、当初あった「今回の北朝鮮による行為は、国連安保理決議に明白に違反する」との文言は削除された。

落語家の立川談志がかつて言った言葉が妙に心に残っている。
「良いことを言うやつとは付き合いにくいね。ろくでもないやつは付き合い易い。『博打しよう』とか『オンナ買いに行こう』とか誘われても『嫌だよ、そんなことしたくねえよ』と簡単に断れるけど、『町を奇麗にしよう』とか『お年寄りを大切にしよう』とか言われると、なんて言って断れば良いか解らない。本当に付き合いにくい」
なにかの例えで、談志師匠独特の皮肉っぽい言い回しだが、何故か覚えている。

テロ特措法とか、国民投票法とか、自民や民主が賛成して圧倒多数で可決されると、社民党とか共産党なんかは「まるで大政翼賛会のようだ」と批判するけど、そういうのは全然、大政翼賛会みたいではない。
大政翼賛会ってのは、右から左まで、さらにはマスコミも含めてこぞって正しいと支持していた。
当時の新聞は軍を賞賛している。今になって「あれは軍部の圧力で、無理矢理に書かされていた」と弁解しているようだが……。

北朝鮮のミサイル発射は許せない――これには何て反対して良いか解らないよな。難しい踏み絵だ。
でも大政翼賛会みたいなのは、むしろこっちだろ?
そういうのが危惧されるんなら、社民党や共産党はあえて反対する勇気は無いのかね?
もちろん現在の国民からは総すかん食らうかもしれないけど。
それこそ「確かな野党」なんじゃないの?


さらば政党政治? 森田健作、千葉県知事に!

2009年03月30日 03時22分00秒 | 政治
【千葉知事選】森田健作氏が初当選

東国原、橋下現象とでも言うのでしょうか?
このままだと全国の知事はみんな有名人になったりして(笑)?

つい1ヶ月ほど前のエントリー「実際問題として次の選挙は入れたい党が無くて困ってる状態」と書いたが、もちろん筆者とは理由が異なるだろうが「入れたい党が無くて困っている人達」がたくさんいる印象を受ける。

自民と民主はお互いの足を引っ張ってる状況じゃありませんぞ。
このままだと共倒れになる気配が濃厚。

「政局」ばかり見てる政治家は、もう国民から信用されません。
本気で「政策」に取り組まないと、自民も民主もマジヤバイって!


【追記】
東国原英夫、橋下徹、森田健作。
この三知事が一番近い政党は自民党になる。橋下は自民の全面バックアップで当選したし、森田も自民県議の一部が支援した。
「自民党系だが、自民党所属ではない」
有権者の好みは、そういうポジションか?
今後の選挙では、こうした「自民系無所属」の候補が多く現れそうな予感がする。


なんちゃらかんちゃら

2009年03月27日 05時07分03秒 | 音楽・芸能
相変わらずみのもんたは大嫌いなのだが、『秘密のケンミンSHOW』だけは不本意ながらいつ見ても面白い。
昨夜は2時間スペシャルだった。
中でも「秘密のOSAKA」は爆笑モノだった。

「大阪人は『なんちゃら』で会話が成り立つ」
大阪人の会話の様子が映される。
「あの、なんちゃらいうやつ知ってるか?」
「ああ、なんちゃらな」
――これで成り立っている(笑)。

しかし、筆者は大阪人ではないが、最近は同じような事がよくある。「なんちゃら」ではなく「なんとか」と言うが。
特に音楽に付いては増えたねえ。
ラルクアンシエルとかレミオロメンくらいまでは何とか成ったけど、もう今はサッパリ。だって読めないんだもん。
「グリイイイインってさ」と言うと、「なに、それ?」と言われる。あの表記を忠実に読めば、そう発音するだろ(笑)?
「『摂氏ウテ』って、何だ?」と思ったら「キュート」だった(汗)。
そんなこんなで、つい「あの、なんとかってグループが歌ってる……」みたいな会話が増えてきた。

大阪人ってアバウトやな~と笑わす企画だったのかもしれないが、あれでコミュニケーションが成り立つのだから、むしろ立派だ。
というか、一種、不要な物を極力削ぎ落として、必要な事だけを伝える技術かもしれないとさえ感じる。

「小沢の秘書のなんちゃらってのが、なんちゃら違反とかで捕まったらしいけど、なんちゃら建設ってとこから金を貰ってたんやろ?」
東京人(全国の国民)は、この「なんちゃら」の部分まで正確に伝えようとするから政治が難しく、遠く感じられてしまう。
大阪流のアバウトな「なんちゃら」でコミュニケーションが成立していたほうが、よほど実践的ではないかと感じる。


オーマイニュース4月24日に閉鎖

2009年03月26日 02時50分27秒 | ネット・IT
オーマイニュース4月24日に閉鎖
 インターネット新聞のオーマイニュース(東京都中央区)は25日、運営する「オーマイニュース」と「オーマイライフ」を4月24日に閉鎖するとサイト上で発表した。サイトの更新は同3日まで。
 韓国発祥のオーマイニュースは「市民記者」をうたい文句に人気を集め、日本でも06年8月にスタートしたが、広告やアクセス数が伸び悩み昨年9月にはニュースから生活情報を主体にした情報サイトに刷新した。
毎日新聞 2009年3月26日 1時01分


ハッキリ言って存在すら忘れてた(笑)。
実際にサイトを見たのも発足直後だけで、その後は全く見てなかったし、ブログネタ集めに色々なソースサイトをブックマークしてるがオーマイニュースはお気に入りにも入ってない……。
これじゃ失敗するわな。
結局、「無策だった」の一言に尽きるのではあるまいか?


サムライジャパンV2達成!

2009年03月24日 15時53分00秒 | スポーツ
第2回ワールド・ベースボール・クラシック決勝戦は、日本が延長戦の末に韓国を5-3で下して堂々たる同大会の2連覇を達成した。
まずはたくさんの感動を与えてくれた全ての選手に祝福と感謝の言葉を贈りたい。
おめでとう!!&ありがとう!!

決勝戦にふさわしい好ゲームだったと思う。
日本も韓国の選手も素晴らしいプレーを随所に見せてくれた。
日本に不利な微妙な判定が1.2あったが、際どいプレーが多くなるのも両軍選手の技術が高いからだろう。あえて判定に対する不服は書くまい(←もし負けてたら書いたくせに)。
日本では先発の岩隈が好投した。リードを追い付かれたが、決して相手にリードさせなかった投球が素晴らしかった。こういう内容の試合ではリードするのとされるのでは全く戦術が変わってくる。一度も相手にリードさせない粘投は、さすがにいつも援護が少ない楽天で21勝も挙げたエースだと感心する。
試合の流れを大きく変えたのは、5回裏、秋信守の本塁打で同点とされたあとの高永民のレフト戦への当たりをショートバウンドで好捕し、すかさず二塁へ送球して刺した内川のプレーだろう。慎重な外野手ならば絶対にあんな捕り方はしない。もちろんプロだから、捕れる確率はかなり高い。五分五分みたいなギャンブルプレーではない。しかし、万が一にも後ろへ逸らした時に長打になってしまうことを警戒して安全策を取るものだ。しかし本塁打で同点とされて韓国に流れが傾きつつある場面で、さらに走者が出るのとアウトになるのとは全く変わる。あの勇気あるプレーが韓国に傾きかけた流れを引き戻した。
原采配には疑問が残る。ダルビッシュの救援起用は規定路線のようだが、ダルビッシュが救援向きとは思えない。打たれて同点にされたから言うのではない。確かにこういう短期決戦で先発投手を救援に使うことは珍しくない。またダルビッシュが一番頼れる投手なのも事実だろう。
しかし先発した前の韓国戦で2回以降をピシャリと無得点に抑えながらも初回に3点取られたように、ダルビッシュの唯一、最大の不安は立ち上がりと言って良い。立ち上がりが不安な投手はリリーフ向きではない。そんなに藤川の状態が悪かったのだろうか? 藤川が普通の状態で、それでもダルビッシュのほうが頼れるから使っていたというのなら采配ミスと言えそうだ。
さらにも増して疑問なのは、延長10回の二死一・三塁の場面で一塁走者の岩村に二盗させたことだ。
打者はイチローだ。二死二・三塁になれば敬遠されるに決まっている。あそこは走らせてはいけない場面だろう。
しかし、そんな原采配にも増して疑問なのが、イチローと勝負した韓国の作戦だ。
確かにWBCのイチローは絶好調とは言い難かった。韓国との4戦でも打ったのはコールド勝ちした最初の1試合だけで、あとはあまり打てていなかった。
しかし、あの場面で勝負はないだろう。絶対に敬遠だ。たとえばイチローの場合、当たりそこねの内野ゴロでも内野安打になってしまうことだった考えられる打者である。
韓国が「イチローを打ち取ってカッコよく優勝したい」と考えていたなら『ナメスギ』だ。あるいは「敬遠などせず、正々堂々と勝負したい」と考えたなら『ご自由に』だ。試合は勝つことを目的にするべきだと考えているがこのエントリーで筆者やD.D.さんと激しく議論した方々が多数いらしたように、そうでない考え方も人も多いようだ。「勝つことよりも、勝敗に拘らず潔く勝負すること」を選んだのならば、それはそれで構わない。ただ、もし全日本の監督がそれをやっていたら、「彼は監督に相応しくない」と交代を主張するブログを書くけどサwww

【ダミーに入れといた前書き】
WBCもいよいよ韓国との最終決戦である。
振り返れば長々と、異色の日韓戦を続けていたような大会だった。
そして韓国との対決に敗れて心が折れそうになった時にキューバが気持ちの良い試合をさせてくれた感じ。

最近のゲームは自分でデータなどをカスタマイズできる物が結構ある。自分がやりやすいように内容を変えられる。
ところが、やり易いはずと思ってカスタマイズして始めてみると、実はデフォルトの方がやり易かったりする。

真実は解らないが、今回の変則的な試合日程は米国が一番有利に進むように考えられたという噂がある。もしそうならば、完全に米国のカスタマイズ・ミスかwww

いずれにしても日本と韓国というアジアの二雄を中心にWBCが繰り広げられていたのだから、こんなに愉快な事はない。

野球で負けて一番悔しい相手は韓国という人が結構いる。
その心情には「追い付かれた悔しさ」が隠されているように思える。
20世紀の時代には、韓国は日本の敵ではなかった。明らかにレベルが違っていた。韓国に負けるとは思わなかった。
それが真剣勝負で韓国に敗れ、メダルを取られたり、マウンドに国旗を立てられてしまう時代となった。
それが悔しいのだろう。

しかし「追い付かれた悔しさ」を日本の数倍、数十倍も味わっているのは、実は米国だろう……。


JAPAN 9-4 USA WBC,Semifinal

2009年03月23日 12時44分00秒 | スポーツ
決勝進出を賭けたWBC Semifinal、対米国戦はサムライジャパンが9-4と大勝した。
いよいよ決勝の相手は、、、あちこちで突っ込みまくられてるだろうから、あえてスルーww

USA 101 000 020 ┃ 4
JPN 010 500 03X ┃ 9

「松坂、この回のアメリカの攻撃を1点に抑えました」――。
イニング終わりに実況アナが良く口にする言葉だ。
(1点取られたんだから「抑えた」って言わないじゃん)
そんな事を思った方は結構いそうだ。
確かにご意見ごもっともなのだが……。

サッカーの得点シーンをイメージして頂きたい。
シュートが相手のゴールに突き刺さり、1点!
このあと、どうなるか?
ボールを中央に戻して、点を取られたチームがボールを蹴って試合再開となる。
では野球はどうか?
無視一・二塁で打者がカーン!とセンター前ヒット。
二塁ランナーがホームインして1点入った。
このあと、どうなるか?
また無視一・二塁で次の打者が打席に入る。
つまりサッカーとは正反対に、攻撃側が圧倒的に有利な状況で試合再開される。

1-0という試合結果はサッカーでも野球でもあるが、10-0や15-0という試合結果は野球ではあるがサッカーではほとんど無いのはこういう理由だ。
野球で1点を取るのは難しいが、守備側が1点だけに食い止めるのもやはり難しい。
「1点に抑えた」は、実は的を射た表現といえる。

今日の松坂は彼の本来の実力から見れば決して「絶好調」とはいえない状態だったと感じる。
しかし松坂は点を取られながらも「1点に抑えた」。
いっぽうアメリカは、日本の4回の攻撃を抑え切れずに5点を奪われた。
さらに8回に2点を取って追い上げムードを作った矢先に3点を奪われて逆に突き放された。
ピンチを最少失点で切り抜けられた日本と、切り抜けられなかった米国。
勝敗は両チームの「踏ん張り」の差だったように思う。


松村邦洋、東京マラソンで心肺停止に

2009年03月23日 08時40分38秒 | 音楽・芸能
松村邦洋さん、東京マラソンで倒れ一時心肺停止に。

芸能人が過酷なスポーツにチャレンジするのを全面的に否定するつもりはない。
東国原英夫や間寛平などはプロさながらの練習をしているし、体調管理にも万全を期しているように見える。また日本テレビの『24時間テレビ』などの特番でも著名人が過酷なスポーツに挑戦することがあるが、万が一の事態に備えて、医師を待機させるなど、事故防止に努めている。

しかし今回の松村さんがそうだと言う訳ではないが、芸能人がテレビなどに取り上げられるのを目的として安易に過酷なスポーツに挑戦するような例も感じられる。
本人は売れる為に必死なのだろうが、挑戦するからには万全の準備と確固とした心構えが必要だろう。

しばらく前の『ロンドンハーツ』で、狩野英孝が50TAとしてミュージシャンになるというドッキリ企画の際に、「俺って音楽の才能もある」と調子に乗っている狩野に、偽対談した大友康平が、
「音楽を舐めんなよ!」と思わず本音を口走っていたが、同様に素人がスポーツを舐めてはならない。


米大使館、六本木のバーに注意喚起

2009年03月22日 10時09分46秒 | 社会・経済
在日米国大使館、六本木のバーでの被害に注意喚起

在日米国大使館はウェブサイトで、飲み物に薬物を入れられて被害に遭う米国人が急増しているため、東京・六本木のバーやクラブへの出入りを避けるよう警告した。
 同大使館は「被害者が知らない間に飲み物に薬物を入れられ、数時間にわたって意識を失っている間にクレジットカードを盗まれたり、カードに高額の請求をされたりしている」などとしている。
 警視庁のスポークスマンはここ数週間でそうした被害の届出はないとコメント。また、米大使館もこれまで何件の被害が報告されているか確認できていないという。
 米大使館のスポークスマンは「残念ながら、六本木での犯罪は繰り返し発生する問題だ」と注意を呼び掛けている。


筆者の若い頃は、アメリカへ旅行する際に「金はいくつかに分けて持て」とか「カードはなるべく使わない」なんて注意喚起がされたものだwww
それが逆になったのか……。
もちろん犯罪は断じて許せないが、日本人に米国コンプレックスが見られなくなってきているのは、ささやかな朗報かもしれない。


ふたりの殺人犯

2009年03月20日 04時57分00秒 | 社会・経済
磯谷利恵さん殺害事件の判決(2被告を死刑、1被告を無期懲役)には特に新エントリーは立てなかったが、ちょっと比較したいニュースが出たので遅ればせながら書いてみたい。

東大阪のリンチ殺人、「生き埋め」指示役の懲役17年確定。
この事件も凄惨なものだった。
2人を集団リンチで殺害?
肉親愛は科学的ではない
主犯格は一・二審で死刑(上告中)だが、「埋めればいい」と殺害を指示した人間が懲役17年か?

いっぽうの闇サイト殺人では自首しても無期懲役。
どっちが軽すぎる、どっちが重すぎると文句を付ける気はないが、バランスが取れていないように感じられてならない。
個人的には岡田浩次被告と川岸健治被告は同等の極悪人と感じるのだが……。
しかも川岸被告の無期には「軽すぎる。死刑に」という声もある。だったら岡田被告の17年ってのは、どうも……。

永山基準など糞食らえとは思うのだが、少なくともモノサシを持つプロは他の判例なども考慮して判決を出している。
今後、導入される裁判員制度によって、事件毎に量刑が大きく掛け離れてしまうのではないかと危惧せざるを得ない2つの判決である。


【追記】
他人様のブログを読んでいて気になった点は、「自首」と「出頭」の違いを良く理解されていない方が結構多い。
たとえば福田和子のような指名手配犯が自ら警察に行って逮捕されても「自首」とは言わない。こういうケースは「出頭」という。
「自首」とは、犯行事実や容疑者が発覚する以前に警察に行って「こういう犯罪をやりました。私が犯人です」と名乗り出る事を言う。
「人を殺しても自首すれば死刑にならないのならば、殺人事件がもっと増える」という意見があるが、逆に「自首しても死刑に処されるならば自首する犯人が激減する」とも言える。
出頭は刑の減免など考慮する必要は無いが、自首に対してはやはりそれなりの対処が必要であろう。


JAPAN 1-4 KOREA, WBC.2nd.Round

2009年03月18日 15時56分00秒 | スポーツ
準決勝進出を賭けたWBC 2nd.Round、対韓国戦は惜しくも1-4で日本が敗れた。
JPN 000 100 000┃1
KOR 300 000 01X┃4

バラエティー番組では、既存のスポーツやゲームに新ルールが追加されることが良くある。
例えばボウリング。白いピンの中に赤いピンが混ざっていて、それを倒せばボーナス10点プラスとか。
或いは麻雀。リーチ・一発で和了すれば役満になるとか。
製作スタッフは面白くなるだろうと思っているのかもしれないが、必ずといって良いほどつまらなくなる(笑)。普通のボウリングや麻雀を見ているほうがおもしろい。

今日の試合。8回裏の韓国の攻撃。二死走者二・三塁の場面で日本は投手を涌井から岩田に交代した。
韓国の打者は七番の左打者。放送席はこの交代が疑問だった様子(笑)。
結局、岩田は四球を出して致命的な追加点を奪われた。
このケースで考えられるのは、涌井を続投させ、七番の左打者を敬遠して二死満塁にして八番の右打者で勝負だ。結果は解らないが、涌井が打ち取って無失点に抑えた可能性が高いように思う。
しかし、ここまでの涌井の投球数が22球。次の打者を敬遠すると4球プラスされて26球となる。
そして勝負となる八番打者に4球投げてしまうと合計が30球を越えてしまう。
二死満塁で追加点を許せない大事な場面で3球勝負というのは有り得ない。

涌井はロングリリーフも先発も任せられる貴重な投手だ。今日の敗色濃厚な試合で30球以上を投げさせて、次の試合に使えないのは無駄な駒損だ。
あの場面の涌井交代は、WBC独特の球数制限のせいと考えざるを得ない。
試合の組み合わせも何度も韓国と対戦したり、やっぱり変なルールだし……(笑)。
「普通の野球」(普通のbaseballでも良いが)を見たほうが、まだ面白い。

城島の退場はイカンわな。メジャー経験の捕手だろ? もっと冷静になれよ。
逆に冷静過ぎて不満なのが慎之助くん。北京五輪でも同じような土壇場で簡単に外野フライ打ち上げてなかったか?デジャヴかな?
クラブチームではコンスタントに力を出す名選手かもしれないが、ナショナルチーム向きとは感じられない。いつもマイペースでプレーしてるようで。もうちょっと球に食らい付いてく、がむしゃらな感じが欲しいよなあ、あの場面は……。


【追記】3.19. AM8:50
今朝の『とくダネ!』で、日韓戦に熱狂する人たちの姿を日本と韓国で取材して放送していた。
日本のオフィス街。「WBC中継中」と貼り紙された飲食店が満員御礼。店内では昼食中のサラリーマンがテレビに釘付け。
「今日の昼食求刑は?」と聞くレポーターに「3時間」(笑)。
いっぽうの韓国。コンビニで大量の弁当を買い込むサラリーマン。
この弁当は何か?」とレポーターに聞かれると「会社の人たちの分。みんなで弁当を食べながらテレビを見る」と答える。

両国とも野球に熱中しているようだが大きく異なる。
日本じゃ会社の外で「こっそりサボって」野球観戦。韓国じゃ社内で堂々とテレビ観戦。
仕事中に野球を見るのに「罪悪感」を抱く日本と、代表チーム声援が「立派なこと」の韓国。
もちろん、この対比はほんの一例で、すべての国民のサンプリングとはいえないだろう。
しかし両国の姿勢の違いが端的に現れたレポートだったように感じる。
国の温度がこれだけ差があれば、両チームの勢いにも差があって仕方ないかもしれない。


初恋の人からの手紙

2009年03月17日 03時24分53秒 | ネット・IT
いつもお邪魔している『Y's WebSite : Blog ~日々是好日~』を覗いてみたら「初恋の人からの手紙」ってエントリーが……。
(随分と大胆な物を載せてるなあ……)
と思って読んで行くと、ネット上の性格分析みたいな物だったσ(^_^;)アセアセ
こちらのサイトでやっているらしい。
面白そうなので、早速やってみることにした。
【結果】
ブログ主、ひさしぶり。
今でも彼女ができるたびにインド人コスプレをさせていますか?なぜがインド人フェチだったブログ主をなつかしく思います。
人の気持ちを考えないブログ主が「女もやりたくて付き合ってるんだろ?」などと失言してお別れすることになったあの日から、もう9年が経ったのですね。月日が流れるのは早いものです。
あ、そうそう、お手紙を書いたのは何か理由があるわけではないんです。ひさびさに友達に会ったときにブログ主の話題になってなつかしかったので、思いつくままに手紙でも書こうかなって。
思い返してみると、いつも恋愛の主導権を握っているのはブログ主のほうでしたね。何を言っても言いくるめられたし、いつも夜に電話して泣かされていたから、寂しくて5人ぐらいキープをつくっていたような記憶があります。そういえば何を勘違いしたのか「おまえにはおれがいないとダメなんだよな」なんて言っていましたね。それを伝え聞いた学校の女子全員が爆笑していたのを覚えています。
そういえば私にとっては9人目の彼氏でも、ブログ主にとっては初恋の相手なんですよね!今思い出した。そうそう、最初のころのブログ主は「元カノからまだ連絡がくる。めんどくさい」なんて嘘ばっかり言ってて(笑)。妄想もそこまでいくかとこっちが恥ずかしくなったものです。
付き合いはじめたころ、ブログ主はいきなり「おれはおまえを最初で最後の女にするつもりはない」って言っていましたね。そういうことを平気で言えてしまうところ、今でもきっと変わらないんだろうなぁと想像すると、少し今のブログ主の人間関係が心配になります。
恋愛を総合的に考えれば、私はブログ主と付き合えたことを、とても感謝しています。つらいことをつらいと思わなくなったのも、イライラをうまく忘れられるようになったのも、ブログ主のおかげです。
いろいろ書きましたが、私はブログ主が大好きでした。これからもブログ主らしさを失わず、それとせめて毎日お風呂には入るようにして、新しい誰かを幸せにしてあげてください。
またいつか会いましょう。では。
P.S. 付き合うとすぐ彼女をプールに誘うらしいですね。噂で聞きました。

【短評】
タフで強気。女性を惹きつけるも、傷つけやすい。特に配慮に欠けた言動が目立ち、傷つけるだけでなく不安にさせる。
【あなたの恋愛事情を考察】
ブログ主さんは基本的に、付き合っている相手を重苦しく感じて、面倒になるという展開が多いのではないでしょうか。ブログ主さん自身は「飽きて冷めて別れるパターン」ぐらいにしか思っていないかもしれません。
しかし、こう考えることもできます。ブログ主さんは、飽きないような対等以上のように思える女性(例えばモテモテな人)を避け、重苦しくなるような相手を無意識に選んでいるか、または相手の自信を奪い相手がおとなしくなるまでファイティングポーズをとっている・・・と。
例えば感情の起伏が激しい人や、萎縮してあまり強く言えない人、おとなしい人や穏やかな人とばかり付き合ってきませんでしたか?これはブログ主さんがそういう方向に持っていっているという側面もあるのです。そして、相手と競争しては負かし、自分で負かしたわりに相手の素敵さを感じられなくなっているのです。ここから言える、ブログ主さんにありそうな問題点を列挙します。
◆相手を傷つけやすく、萎縮させやすい。
◆自分が振り回されるような相手を無意識に避けるか、相手の自信を奪うまでヘコませる。
◆結果として相手に素敵さを感じなくなり、飽きて別れる。


「人の気持ちを考えないブログ主が「女もやりたくて付き合ってるんだろ?」などと失言してお別れすることになったあの日から」って……σ(^_^;)アセアセ
ここまで酷くはないが、確かに「相手の気持ちを考えず」に失敗した事はあったなあ。
まあ、恋愛に失敗はつきものだし、失敗した時は、大抵こういう反省はあるものだろうが……(←こういう醒めた分析とかするから「冷たい」と思われるのだろうが……)。
インド人コスプレではないが、フェチ的要素を持ってる部分や「いつも恋愛の主導権を握っているのはブログ主のほうでしたね。何を言っても言いくるめられたし、いつも夜に電話して泣かされていたから」なんてところは、「おいおい。これって実在の○○(元カノ)が本当に書きそうじゃん」って感じか(滝汗)。

「今でもきっと変わらないんだろうなぁと想像すると、少し今のブログ主の人間関係が心配になります」
確かに(大笑)。ご心配ありがとう。
なんか随所にリアルに元カノが書きそうな事が書いてあった。
おーちゃん、おもろい物を教えてくれてありがとう(笑)。



JAPAN 6-0 CUBA, WBC.2nd.Round

2009年03月16日 08時48分00秒 | スポーツ
サムライジャパンが世界最強のアマチュアチーム・キューバに快勝した。
JPN 003 110 001┃6
CUB 000 000 000┃0

戦前にワイドショーがピッチングマシンで剛速球を再現するなど、前評判が高かったキューバの豪腕投手チャップマンだが、今日は明らかに不調だった。コントロールが悪く四球を連発する1、2回。3回には制球を意識して球を真ん中に揃えたところを連打された。
このWBCには特別ルールがあって投球数によって登板間隔を空けなければならない。しかし、それにしても先発投手がまだ1点も取られていない段階での交代は少し早すぎるように思う。リリーフ陣に良い投手がいれば別だが、事前の予想でもキューバのリリーフ投手は先発陣に比較すると力が落ちるので先発を崩すのが鍵といわれていた。案の定、キューバの救援投手はピンチを抑えられずに大量失点に繋がった。

優勝候補の一角であるキューバに快勝したことで、また日本のWBC熱が再燃しそうだ。
しかし以前にも書いた(※末尾に再掲)ように、野球というのは試合毎に勝負が大きく変わるスポーツだ。
1st roundでも韓国にコールド勝ちしたあと、次の試合は完封負けしている。キューバに限らず、韓国もメキシコも「勝てる可能性が十分にあるが、負けてしまうことも十分に考えられるチーム」である。

もちろん全試合を勝って優勝して欲しいと願っているが、最終的にはつまらないミスをして後悔するような後味が悪いゲームをせず、悔いが無いような試合をして欲しいと思う。


【再掲】『野球の試合はゲームという』
あるゲーム製作者から「ゲームには運や偶然性の要素が不可欠」と聞いたことがある。
将棋や囲碁には偶然性要素がない。実力で勝負が決まる。もしも筆者と羽生善治が将棋を指せば100戦100勝で羽生が圧勝する(笑)。ゲームも同じく実力のみで勝敗が決まれば売れない。実力+運(偶然性)で下手な人間でも上手い人間に勝てることがあるから何度もプレイする。
たとえばモノポリー。うまい戦略は確かに存在する。しかしダイスの目という偶然性の要素によって勝負が大きく左右される。

さて昨今、巷で話題の「野球」である。もちろん野球に「ダイスの目」みたいな運の要素は入っていない。だが、そもそも「野球」という競技自体が「偶然性」の上に成り立っているといってもよい。
一流打者といわれる選手――たとえばイチローや松井。彼らは打率3割。どんな大打者でも打率5割なんて選手はいない。高校野球や草野球は実力に大きな開きがあるので除外。あくまでも一流プレイヤー同士の対決でのことだ。つまり一流選手でも半分以上の確率で失敗(凡打)するように野球のフィールドや選手配置が決められている。
女子レスリングの吉田沙保里選手は119連勝した。しかし野球で119連勝なんてことはできない。それどころか大相撲で全勝(15連勝)優勝なんてたまにあるが野球で15連勝などは前代未聞の快挙だ。
陸上や水泳のレースを何度か行えば、2位だった選手が1位の選手を逆転して勝つことは起こり得る。しかし8位の選手が1位になることはまず有り得ない。しかし野球では最下位のチームが首位のチームに勝つことなど日常茶飯事。たとえば今季のセ・リーグは阪神・中日・巨人が3強、ヤクルト・広島・横浜が3弱といわれる(ヤ広横ファン申し訳ない)。だが横浜だって阪神に3連勝したりする。だから下位チームのファンでもシーズン中に何度も美味しい酒が飲める。

このように野球というスポーツは他の競技に比べて「紛れ」が大きい。そもそも、そのように設定されているスポーツだからだ。ロンドン五輪から野球・ソフトボールが種目除外になる。競技人口や実施国数の問題らしいが、野球の本質を考えれば外れても構わないと考える。野球の国際大会はWBCあたりで決めればいい。もちろん前述のような理由で野球は紛れが大きいスポーツなんだから、「絶対に日本が勝て」なんて期待を込めて見るのは禁物。「今回はどこが勝つんだろう?」と楽しみに見るのが正しい見方だ(笑)。
前回のWBCでは日本が優勝したが、予選リーグでは韓国に負けた。韓国ではWBCに不満が爆発したという。だがそれも野球。そして北京五輪では韓国が金メダルだったが、次のWBCでも韓国が勝てる保証は全くない。それも野球。
野球の試合を英語では「ゲーム」という。


11階から水かけ「暴行罪」で逮捕

2009年03月15日 04時55分00秒 | 社会・経済
11階から水かける――暴行罪で逮捕

「日テレニュース24」によると酒に酔った悪ふざけでしばしばこんな悪戯をしていたようだ。
「水をかけるのって『暴行』なのか?」と素朴な疑問が。
そこで、まず「暴行罪」を調べてみた。
なるほど。傷害行為を行ったが被害者が傷害するに至らなかった際の罪になるわけか。
実際の判例として「お清めと称して食塩をふりかける(福岡高判昭和46年10月11日刑月3巻10号1311頁)」、「人に対して農薬を散布する(東京高判昭和34年9月30日東高刑時報10巻9号372頁)」など見られるから、殴る・蹴るだけじゃなくて、「モノ」を相手に投げつける(浴びせる)行為に適用されるケースも決して珍しいことではなさそうだ。
ただし「つばをかける」などは暴行罪にはならないようで、基準は「有形力の行使による傷害の危険の有無」のようである。(ならば農薬は分かるが、塩はどうなんだろうね?まあ目に入ったりしたら眼科に行かなきゃならないかもしれないが。でも、つばでも同じか?)
ともかく、今回の事件の場合も「傷害の危険の有無」が、「暴行罪」として成立するかどうかのカギになりそう。20リットルの水といえば重さは20キロだから、これがまとまって11階から落ちてきたら相当な衝撃だろう。←この部分、「相当な衝撃だろう」じゃちょっと弱いから「○○キロの衝撃となる」としたほうがリアリティがあるだろうと思って「落下衝撃計算」なんて調べてみたが、説明を読んでるうちに計算する気力がなくなった(笑)。どうも物理とか数学とかは苦手だ。
ただし、20キロの水が固まりとなって落下することは少なく、落下するうちに分散すると思うのだが、そうなれば、雨みたいな物にならないか? となれば、水の塊の有形力によって傷害に至る危険はあるのかな?
このあたりも、落下運動とかできちんとシミュレーションができそうだが、落下衝撃すらまともに計算できない筆者には未知の領域だ(笑)。
または濡れたことで風邪をひいたりして傷害が発生する危険なんてものなのかもしれない。
もうひとつ考えられるのは、「傷害に至らなかった暴行」ではなく「人の身体を狙ったわけではない有形力の行使」による「暴行罪」のほうか。
「当てるつもりはなく単に脅すつもりで日本刀を振り回したケース(最決昭和39年1月28日刑集18巻1号31頁)」や、「驚かすために人の数歩手前を狙って石を投げたケース(東京高判昭和25年6月10日高刑3巻2号222頁)」のやつね。
容疑者が「下にいる人間を驚かそうとして水を掛けた」とすれば、手前を狙って石を投げたケースに似てくる。ただし、この場合も日本刀や石という「万が一、誤って当たれば傷害の危険が生じる有形力」に対して「水」はどうなんだ?という気がしないでもないが?
この事件が暴行罪として成立すれば、「お清めの塩」+「手前に石」を複合して「階下へ水」も「暴行罪」として認めた活気的判例になる事件になるかもしれない気がする。
でも、まあ有罪・無罪、そして量刑に関わらず、おばかな2名だなとは思うが。


宇宙人の時限爆弾

2009年03月12日 21時12分00秒 | 趣味
最近、暇な時は昔の特撮ドラマを適当に観てます。ウルトラシリーズが多いです。
何作品か同じようなパターンがあるのに気付きました。
それは――。

どこからか正体が解らない謎の物体が見つかる。
「一体、これは何だろう?」って事になる。
そこに博士が登場。「持ち帰って調べてみる」という話になる。
博士の研究所。博士が放射線を当ててみる。
すると怪獣出現――ってパターン。
この放射線を当てる場面が昔の作品はかなり陳腐で、凹面鏡みたいな装置からビビビ……とギザギザの光線が出て、しかも博士は生身の身体で近くで見ている(笑)。それじゃ被爆しちまうだろ?――って感じです。
ただし放射線を照射して調べてみるという方法は時代を先取りしていると感心します。
「非破壊検査」というのが今日では一般化しています。例えばビルや橋梁などの老朽化を調査する時、それを壊して調べることはできません。そのためX線や超音波などを当てて中の具合を調べます。つまりビルなどをレントゲン撮影やエコー検査してみるわけです。
もしも正体不明な謎の物体が見つかったら、むやみに破壊するわけありません。そうなると、この「非破壊検査」が実行される可能性が高いと考えます。
特撮ドラマの博士と同じく、放射線を当ててみるわけです。

ここで宇宙人の立場になって考えてみます。
高度な文明を持った知的生命体がいる天体だけを破壊しようと考えて時限爆弾を仕込む場合、放射線を当てた場合にのみ作動する装置を置いておくのは、かなり有効な方法ではないかと考えます。
放射線を当てるという事は放射性物質を利用した文明が発達していることになります。
おそらく核も開発していると考えて良いでしょう。
核など持たない文明は放っといて良いが、核を持ってるような文明だけを破壊する。
ならば、こういう方式の爆弾を仕掛けとけばいい。
もちろん「核など利用せずに、放射線だけ平和利用している」という文明もありそうです。
そういう平和な星には悲劇ですが……。
でも、こういうのは信じて貰えないことが多いのも事実です。
現に地球でだって、核拡散防止として原発開発などを制限してますから。イランとか北朝鮮とか……。
宇宙レベルで見たら、やっぱり地球もイランや北朝鮮みたいな物で、宇宙人から信じてもらえなくても仕方ないかもしれません。てか実態を知っていれば、余計に信じられないかな(笑)?


麻生首相はハレ晴レユカイを踊っているか?

2009年03月07日 00時40分00秒 | 政治
小沢民主党代表が連日、記者団に囲まれて質問攻めにされている。
このところ、ずっと攻め続けられていた麻生さんは、密かに首相官邸で「ハレ晴レユカイ」でも踊ってるんではなかろうか(笑)?

新聞も西松建設について、色々と新事実を報道している。
「まるで収賄事件の容疑者のように」と小沢さんが嘆くような内容だ。
でも、小沢逮捕はなかなか難しいのではなかろうか?
献金以降、東北地方で西松建設の受注が増えたのは事実のようだ。
でも、まさか小沢さんが「この工事を西松建設に発注しろ」なんてベタな便宜供与をするとは到底考えられない。小沢さんに限らず、今時そんな阿呆な政治家はいないだろう。

例え話をする。中学1年生のサッカー部の西松くん。彼の家はお金持ちで、色々な物を持っている。同じサッカー部で中3の小沢先輩がよく遊びに行っている。
小沢「このゲーム、おもしれ~な」
西松「じゃ貸しますから、好きなだけ遊んでください」
小沢「いつも悪いな~」
なんて感じで「お気に入り」になっている。ある時、サッカー部の他の1年生の間で、「最近、西松が調子こいてるから締め上げよう」みたいな話が出る。他の1年生が言い出す。「でも西松は小沢先輩のお気に入りだから、へたにいじめたらオレたちが仕返しされんじゃないか?」。結局、西松くんをいじめる話は流れる。ここに小沢先輩は一切、出てきていない。ただ「裏に影を感じる」ってだけだ(笑)。

「何も得がなくて、億単位の献金をする企業があるわけない」という人がいる。
政治家Aが企業Bから政治献金を受け取って、その見返りとして便宜を計れば、これは贈収賄となる。
では、こんな例はどうか?
「むだな道路をこれ以上、建設するべきではない」という意見に対して、「まだまだ道路は足りない。もっと建設するべきだ」とがんばっている政治家がいる。建設会社は道路建設が縮小されれば困るから、このセンセイに政治献金を行う。直ぐに自分の会社に発注がくるわけではない。しかし、道路建設が増えれば比例して会社の利益も増える。これは贈収賄にはならない。単に政治活動の支援である。
でも結果的に見て、罪になる行為とならない行為にどれだけ差があるか疑問だ。

最後に政治家の弁護を少しすれば、私腹を肥やすのが目的で政治献金を集めまくっている政治家がそれほどいるとは思えない。なによりも選挙に金が掛かるのが原因だろう。昨年からの解散を読んで事務所を借りたのは良いが、一向に解散されずに維持費で苦しんでいる政治家も多いと聞く。
もっと金が掛からない選挙にすれば、政治と金の問題も減ってくるように思うのだが、現状では無理かなと思う。はたして選挙公報を読んでいる国民がどれくらいいるだろうか?
街頭で握手してもらって良い感じだったから投票する――そんな選挙が続くうちは、政治と金の問題は無くならないだろう。