大相撲名古屋場所の注目は

照ノ富士、初日は碧山＝白鵬は宝富士と―大相撲名古屋場所

　明日から大相撲名古屋場所が始まるのだが、注目は新大関の照ノ
富士の勝ち数や先場所 優勝を逃した横綱・白鵬の巻き返しなるかと
いったあたりだろうか。

　最近の相撲界では大関に昇進前まで3場所で合計33勝を挙げて
いながら昇進した途端に大関の勝ち越しと言われる二桁どころか、
勝ち越すのがやっとでカド番を繰り返して大関の座を守るのに必死
な力士が多い。

　大関昇進がゴールとなってしまった俗に言う大関病というヤツで
現役では琴奨菊や豪栄道などが代表例で、現状では稀勢の里もその
一派に取り込まれかけている。

　横綱に昇進する力士にとって大関は通過点という感じだからこそ
昇進してから最初の場所が今後を占う事になるし、昇進すると祝賀
行事などで多忙になり調整が難しくなるだろうが そういった悪条
件を乗り越えて優勝争いに絡む事こそ横綱を狙える器かという資質
が分かる。

　3人いる横綱の中で現在34回の優勝を誇る白鵬も既に30代だから
成績は下がってくるだろうし、ここ1年で5度優勝しているものの内
容的には当然ながら衰えも目立つ。

日馬富士は11番勝つのがやっとという状態で過去6場所は優勝争
いにすら加われてないし、体格的に劣るのに右肘の手術を受けるなど
ケガが多いのもネックだから多くは望めない。

　鶴竜も九州場所の12勝が最高だけでなく過去2場所は全休と将来
的にも角界のリーダーというのは厳しいのでポスト3横綱の存在は
絶対に必要だし、既存の大関達は先述したように大関病で横綱への
昇進は絶望的なので照ノ富士には何としても横綱昇進が期待される。
　とりあえず初日と2日目は碧山と勢の平幕勢相手なので、何とか
取りこぼさずに しっかりスタートして欲しいもの。