円谷では珍しいナイトレーダーの作戦行動

　ウルトラマンネクサスでは防衛チーム・ナイトレーダーは防衛
組織TLTに所属しているのは、ウルトラセブンの防衛チーム・ウル
トラ警備隊が地球防衛軍極東基地に配属されているのと同じだ。

　ところが他の作品と違うのはナイトレーダーは実行部隊に過ぎず
イラストレーターといわれる作戦参謀・吉良沢優がCICという指揮所
から和倉隊長は指示を受け作戦行動を行うわけで、よほどの事がな
い限りナイトレーダー独自の行動は行わないというのが基本パター
ンのようだ。

　こういったシーンは他の円谷作品では見かけず、むしろエイリア
ン２のような海外の作品で見かけるスタイル。

　考えてみるとネクサス初期ではビーストは等身大から巨大化した
ようなサイズだったので、現場での判断より全体から見渡せる指揮
所からの指示を受けて戦う方が理に適っている。

　特にネクサスが登場する前のビーストは等身大が多く建物などに
潜んでいるケースが多く、作戦指揮所＝CICあたりで敵の位置を補足
して指示をする方が合理的な感じだ。

　つまり機影をカムフラージュできるステルス機能を持ったクロム
チェスターα号とβ号に乗り込んでビーストがいる現場に急行し、暗
躍するビーストの存在を指揮所＝CICから見つけ出してどのように
攻撃するのかイラストレーターからの指示を受けてナイトレーダー
が殲滅行動するというのがネクサス搭乗前のナイトレーダーによる
対ビースト殲滅作戦だったようで円谷作品としては異例のスタイル
だったと思う。